ゲイ・ムーブメントが70年代~80年代にかけて
盛り上がったことは知ってたんですけど、
興味を持ってたのはロバート・メイプルソープの写真や
D.ホックニーのイラストレーション、
種々様々なアート表現としてのソレで、
政治的側面はほとんど知りませんでした。

この作品のストーリーはまさにその<説明>部分。
ゲイ・ムーブメントがいかにして政治的パワーを勝ち取っていったか?を
NYのビジネスマンだったハーヴェイがサンフランシスコ州議員として当選し、
カリスマと化していった過程を追うことで、
私のような初心者にもわかりやすく説明してくれます。
ユーモアと愛嬌と失敗を恐れぬ大胆さ、子供のような楽天的人間性と、
「人を扇動する」ためのノウハウを本能的(?)に知り尽くしていたハーヴェィは、
優しい(笑)カリスマですね。
ショーン・ペンがいい仕事してますよ~。
この方はコワモテよりこういうソフト路線の役のが好きかも。
役の気持ちを繊細な表情と仕草で表現するのがいい感じ。

しかし作品中何度もハーヴェィが口にする言葉が暗示するように、
この作品はゲイ・ムーブメントの流れをそのまま追うのが目的ではない。
むしろ、子供・老人を含むマイノリティ(=社会的弱者)が、マスのパワーと渡り合い、
自らの権利を勝取るには何が必要で、どういう手段が有効か?
という命題に関する、ある視点の提示だったと思う。

私、てっきりショーン・ペンが監督したんだと思い込んでいたのですが、
ガス・ヴァン・サント作品だったのね。

ドラマの幕切れは突然でとても辛いものではありますが、何かしら心の中に
小さなキャンドルのあかりを灯すような作品であります。
まぁ、このロマンチシズムがいかにも・・・ですね。

ガス・ヴァン・サント監督作品といえば。
「ドラッグストア・カウボーイ」のマット・ディロンはカッコよかったなぁ。
「マイ・プライベート・アイダホ」では
<あの>リバー・フェニックス&キアヌ・リーブスをここまで汚くすんのかー!!!!と
ちょっとびっくりでございましたが。
ミルクの永遠の心の恋人wスコット役の俳優さんがかっこよくって、
あれは監督の個人的シュミなんでしょーか。
(余計なお世話だ)
次は未見の「エレファント」か「ラスト・デイズ」を見ようかな。

こういうマイノリティを扱った作品を見るたびに感じること。
アメリカって表向きは自由と合理性の国(?)ですが、
その奥にはキリスト教的世界観がどっかりと居座っている。
異教徒(=異文化)への眼差しも、地域によっては驚くほど厳しい。
その反発と融合が文化のダイナミズムを生み出す原動力でもあるんでしょうけれど。


追記)

次号のananは上田義彦×キムラタクヤだそーでーす!!
おお!
どうしたanan。
久々にぬぅど(笑)でなくまっとうに<写真>で勝負するのか!?
上田さんの広告写真、好きなので嬉しいっす☆

ガイドみました。
みえそーでみえないのってエロいよね(;´∀`)
なんなのでしょーあの絶妙なボタンの空き具合・・・・・・。
あれは意図的なんでしょーか?
またあの表情がねー・・・・。
や、狙ってるんだよね?もちろん。
相当せーかくヤなヤツらしいですし。
そうかそうか、そーゆうヤツなわけだ?

・・・などと妄想するのもいとおかし。(意味不明)

コメント

nophoto
takの木管理人
2010年4月22日22:50

こんばんは。
スコット、素敵でしたよねーーーーー!惚れてしまいました。
ジェームズ・フランコは、スパイダーマンのハリー役をやった役者さんですが、あんなにカッコいいとは。・・・・
もう、きゅんきゅんしまくりでしたが、「女性は愛せない人なのね・・・・」と考えると、もう残念でもったいなくて。(笑)
絵に描いたような賢妻、といえるのかも。
あんなヒトになりたい、とか思ってしまいました。(笑)

HT
2010年4月22日23:24

こんばんは♪

>絵に描いたような賢妻、といえるのかも。

賢妻!?
そうか。言われてみればそうかも!
私は賢妻になるより賢妻を嫁に貰いたいです>え?

ミルクもデカい器の人でしたが、スコットもそうですね。
友情、愛情、肉体的欲望、全てを内包した人間愛っていうんでしょうか。
ジェームズ・フランコ。
横顔がキレイで、笑ったときの目元の柔らかさが特に印象に残りました。