主演のビョークが
「もう二度と映画はやりたくないわ!」と発言した気持ちがよくわかる・・・。
ずーっと見るのを迷ってましたが、意を決して見てみました。

感想:
「ラース・フォン・トリアーの映画は二度と見ないわ!」

誰にもオススメしたくない邪悪で不愉快なストーリーです。
気分を害すること請け合い。

しかし。
ビョークの歌と存在感の素晴しいこと!!!!!!!
彼女が歌うだけで、まったく音楽的でない、無機質で冷たい空間が
一気にファンタジックな夢の世界へ(ただしハイパーなファンタジックさですがw)。
華やかな舞台装置もオーケストラも必要ない。
彼女が歌い、踊るたびに、私は不覚にも涙してしまった。
ちくしょーーーーーー!!!!←悔しいらしい。
もともとビョークは好きだけどね。
トリアー監督はたぶんこの作品で、ミュージカルがもつ現実を凌駕する力の凄さを
これ以上ないくらいの明白さで証明し白日の下に晒すべく、
全ての装飾を剥ぎ取り、ぎりぎりの残酷な設定を用意したんだと思う。
そのためにはビョークという唯一無二のシンガーの存在が必要不可欠だったに違いない。
もしかしたら監督はビョークがいたからコレを撮るのを思いついたのかも?
それくらい、彼女の特別な能力を生かしきっていると思う。

ラース・フォン・トリアーのゾッとするような頭脳の優秀さと素晴しい映像美、
センスのよさは確かに天才的だ。異論はない。
カンヌで賞を獲ったのもよくわかる。
でもさー。
人間にはやっていいことと悪いことがあるんじゃねーのか?
・・・と、私なんかは思うわけです。

そういう反発をも計算のうえ、なんだろうなー。
あー。余計ムカつくぜ。


*ビョークがソロになるまえのSugar Cubes時代の『Birthday』
 この曲大好きです。
 
http://www.youtube.com/watch?v=69R_Uf57R0U

UKインディ界のロリータ・アイドー(?)だった頃のビョーク☆
ほんとに不思議なビジュアルですね~。
アイスランド生まれ。
アイリッシュ民話に出てくる妖精のよーな人です・・・。



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