ガエル・ガルシア・ベルナル繋がりでこちらをレンタルしてみました。

1952年。
二人の青年が中古のバイクで南米大陸を縦断するという冒険に出た。
23歳のエルネストと30歳のアルベルト。
この映画はエルネストが残した日記を元に作られているのです。
本にもなってます。
なぜなら、エルネストはキューバ革命の偉大なる指導者、
チェ・ゲバラの若き日の姿だから。
ベニチオ・デル・トロのゲバラは文句無くカッコよくカリスマ性に溢れた人物でした。
ガエル・ガルシアのゲバラは、喘息発作に苦しみながらもハンセン氏病の医師を目指す、
ナイーブで内に燃えるような情熱を秘めた美青年(笑)
お金もないのに今にも壊れそうなポンコツで出かけた二人は、
自由を満喫しつつもその日泊まるところにすら困るような状態で旅を続けるのですが、
詐欺師スレスレの口手八丁のアルベルトと、目と口元がなんとも魅力的かつ
一旦スピーチを始めるとその場全員をクギヅケにしてしまうエルネスト。
(のちの彼を彷彿とさせますネ)
どこからか必ず救いの手が伸びてくるのであった。

この頃の南米は過去の植民地支配の呪縛により完全に分断された大陸だったようです。
国境を越えるごとに、町や人々の様相がガラっと変わってしまう。
もともと住んでいたインディオをはじめとする原住民は自分達の土地を奪われ、
社会的弱者として貧しい生活を強いられている。
その様子を肌で感じ、見知らぬ土地の人々と交流するに従い、
エルネストの心の中に大きな疑問符が生まれてくる。
なぜ同じ陸続きなのに川のアッチ岸とコッチ岸に無理矢理分けられた状態なんだろう?
南米大陸に住む者同士、人種や国の違いを超えて一つになる道はないのだろうか?
やがて数万キロにも及ぶ旅が終わったとき、エルネストはもう以前の自分には
戻れないことに気付く。
この旅によって彼は、医者ではなく革命家への道を歩みはじめるのです。

南米が舞台でセリフも全編スペイン語(たぶん)。
なのに作品の印象は青春ロード・ムービー。
不思議だなぁ?と思ってよく見たらプロデューサーはロバート・レッドフォードでした(笑)
どおりで・・・若き日のブラッド・ピットの眩しい美貌にクラクラした
『リバー・ランズ・スルー・イット』にもどこか通じる味わいが。

ガエル・ガルシア・ベルナル・・・ファンになりそーだわ☆
もーちょっとほっそりしてるということナス←そこかい。

音楽がすっごくいいんですよね~。ナイーブで叙情的で・・・。
と思ったら、ICWRやブロークバック・マウンテンも手がけたグスタボ・サンタオラヤでした。

コメント

nophoto
takの木管理人
2010年8月28日23:52

おひさしぶりです。
ふっふっふ・・・・・・。
ついにガエルをご覧になったんですね。お気に召したようで、影ながら喜んでおります。(←何者)
「アマロ神父の罪」と「ドット・ジ・アイ」もおすすめします。両方とも誘惑者の役です。
最新作は、「ルド&クルシ」になるのかな。こちらはおバカです。(かなり老けましたが)
しかし、「モーターサイクル〜」の音楽がICWRのサンタオラヤさんとは・・・・超納得ですね。
「モーターサイクル〜」は、いわゆる、サンダンス系の作品です。
レッドフォードがインデペンデントの製作者の支援を目的にした映画祭です。

HT
2010年8月29日0:10

こんばんは~!!!毎日暑いけど元気ですか?

>ついにガエルをご覧になったんですね。お気に召したようで、影ながら喜んでおります。(←何者)

ガエルいいですね~♪
この作品、彼でなかったらあそこまで説得力なかったと思いました。
「アマロ神父の罪」「ドット・ジ・アイ」絶対見ますよん。

>「モーターサイクル〜」は、いわゆる、サンダンス系の作品です。

な~る程。納得いたしました。
アメリカ映画の裾野が広くて層が厚いのはきちんと評価されて、お金も入ってくるシステムが確率されてるから、なんでしょうね~。
日本にもそういうシステムがあればいいのになぁ・・・・。

サンタオラヤさんの音楽って特徴あるから耳に残るんですよね。
あの方の弦楽器の音のチョイスが好きです。なんともいえない余韻が。
そーいえばもうすぐ始まる「ラテンビート映画祭」で公開されるオムニバス映画「レボリューション」。
ガエル・ガルシアは監督として参加してるみたいですね~。
新宿バルト9・・・タイミングが合えば見に行きたいですぅ。

またちょくちょく覗いてくださいまし☆