全速力で秋は・・・
全速力で秋は・・・
全速力で秋は・・・
明け方まで降り続いていた雨も午前中には止み、
遠くの山々の向こうから青空がやってきた。
みるみるうちに明るくなる。
自転車で買い物に出かける道すがらの木々はすっかり晩秋の装い。
激しい雨に洗われて空はクリアな青、空気は透明。
あまりにも急に下界へ降りてきた秋の空気の仕業か?
椛はグリーンからきみどり、オレンジ、紅の見事なグラデーション。
降り注ぐ日差しに透ける葉の輝き。
輝くような黄色に染まった銀杏の木。
道路にも公園にも、風に煽られ・雨に打たれて力尽きた葉が
茶色・黄色・赤の絨毯のようにしきつめられていた。

これから春まで、窓の外の風景はモノクロームと空の青になる。


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買い物ついでに書店へ。
Presidentと東京カレンダーをチェックした。

PresidentはSM@Pの生き残り戦略の大雑把な分析といった感じかな。
よく取材してますがそんなに目新しい記事でもなく。
働く男性目線で書かれているのは新鮮でしたが・・・。
ただSM@Pも老舗になぞらえられる地点まできたんだなぁといろいろ感慨深い(笑)

東京カレンダーは、きてぃちゃんのときのスーツじゃない?これ。
うー・・・ん。
フォトはモノクロ&カラーで結構カッコイイんですが、メンノンポパイを見てしまったので;
ラッシュ時じゃなかったらよかったかもです(マジですみません;)

インタは短いけど相田冬二さん。
流石の、ツボ突く内容。
前半の山崎<沖田艦長>努さんの山崎監督評は既出ですが、
後半の
「(役を生きるための)メンテナンス」についての語りが彼らしい。
続く
「20世紀は文明の発達がモノに向かった時代、21世紀はヒトに向かっている時代」
「人間が文明に取り込まれる、そのエッジ(瀬戸際)に立ってる感はある」
「ルーツを大事にすること。それで救われることもあるはず」
彼の言う<メンテナンス>も<ルーツ>も、
生物としての人間、である自分を常にどこかで意識していようという姿勢があるからこそ
発せられる言葉だと思う。
人間と文明の発達のバランスへの、彼なりの考察が伺えて興味深い。
時折こんな風に垣間見える、心の深い部分でのその姿勢は哲学的とすら感じる。
(*彼はどこか所謂未開と呼ばれる人々に通じる感覚を残していると私は思う)

役を生きる=その人物の人生を生きること。

そのためのメンテナンスは恐らく、生活で味わう感情・感覚の全てを
先入観無しにダイレクトに取り込むことを意味する。
彼の、あの新鮮で時々ハッとするほど鋭い世界観は、
人や物事と常に新鮮な感覚で向き合うことで保たれているんだろうなぁ。
・・・と、そんなことを考えてしまいました。

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