信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス (新潮文庫)
2011年2月7日 読書
斬新な信長像といえばコレが極めつけな気がします。
歴史小説ではなく、ファンタジー小説なんですけどね。
古代ローマのヘリオガバルスから戦国時代へ、そしてナチス台頭のベルリンへ。
まるでレイダース(一作目)と国盗り物語と帝都物語をミックスしたような
発想の飛躍ですが、それぞれの時代が錯綜しつつも緻密に描かれているので、
最後まで一気に読んでしまいました。
タイトルからわかるように、ここでは信長はアンドロギュヌス(両性具有者)として
描かれています。
少女の美貌と少年の体つきに小さな乳房、生殖器も二つあります。
しかし、面白いことにその異様な描写と今まで数々描かれてきた信長像が、
読み進めるうちに必ずしも乖離してないというか、
これはこれでアリだな、と思ってしまうのです。
(肖像画のイメージも色白で線の細いどっちかというと女性的な容貌ですよね。)
それは置いといて、信長ってある種異邦人といいますか、鬼ッ子といいますか、
周囲から浮きまくっていたことは確かなようです。
慣習を無視し、物事を合理的に考え、古いものをどんどん壊して新たなルールを生み出していく容赦ない革命家でありカリスマ性を備えた、謎めいた存在。
だからこそ、こういう荒唐無稽な設定も可能なのかもしれません。
歴史小説ではなく、ファンタジー小説なんですけどね。
古代ローマのヘリオガバルスから戦国時代へ、そしてナチス台頭のベルリンへ。
まるでレイダース(一作目)と国盗り物語と帝都物語をミックスしたような
発想の飛躍ですが、それぞれの時代が錯綜しつつも緻密に描かれているので、
最後まで一気に読んでしまいました。
タイトルからわかるように、ここでは信長はアンドロギュヌス(両性具有者)として
描かれています。
少女の美貌と少年の体つきに小さな乳房、生殖器も二つあります。
しかし、面白いことにその異様な描写と今まで数々描かれてきた信長像が、
読み進めるうちに必ずしも乖離してないというか、
これはこれでアリだな、と思ってしまうのです。
(肖像画のイメージも色白で線の細いどっちかというと女性的な容貌ですよね。)
それは置いといて、信長ってある種異邦人といいますか、鬼ッ子といいますか、
周囲から浮きまくっていたことは確かなようです。
慣習を無視し、物事を合理的に考え、古いものをどんどん壊して新たなルールを生み出していく容赦ない革命家でありカリスマ性を備えた、謎めいた存在。
だからこそ、こういう荒唐無稽な設定も可能なのかもしれません。
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