GL!その参。(追記しました)
2011年2月13日 キムラさん コメント (2)#5.#6.#7まで見ました。
#6には#4と同じような緊張感があり、そのまま映画にできる位クオリティが高いです。
脚本も演出もブレがなく、一旦引き込まれるとだーっと最後まで息を詰めて見てしまう。
新海と緒川、香田と富樫。
お互い急速に近づきつつ、でもスムーズにはいかないこの感じ。
ある意味、王道のラブ・ストーリ。
若い二人は空の安全を守る仕事ゆえ、すれ違いながらもまっすぐ見つめ合う。
かつて傷を負って別れた二人は、再び傷つくのを恐れ、踏み出せない。
・・・というか、踏み出せないのは主に香田の方なんだけど、いろいろあって大人になった分、
富樫のほうも昔のように思い切って踏み出せない気持ちがある。
「富樫さんは完璧です。」
憧れを隠さない緒川に富樫が返した言葉・・・
「淋しいなぁ・・・ハメはずせなくなった、ってことだよね。」
ここ、象徴的なやりとりだなぁと印象に残った。
#5もだけど、働く女性の光と影を何気ない日常から鮮明に炙り出す脚本が冴えている。
物語の設定上数多くの女性達が登場するのだが、「うっそ~。ないない!」と
思わずツッコミたくなるキャラクターが居ない。
(ユンソナ演じる隣の不審な女さえ)
新海と香田がある意味典型的なキャラクター設定である分、
富樫と緒川を中心とする女性たちのやりとりが効果的に盛り込まれ、新鮮味を保っている。
あまり語られてなかった気がするけど、GLは女性達の物語でもある。
それにしても、新海と香田はお互いの気持ちに敏感だよね。
新海はその敏感さを言葉や仕草でまんま表現して香田にぶつける。
その真っ直ぐさが、実は似たもの同士の香田には眩しくもあり、歯がゆくもある。
台詞ではほとんど語られず、目線や仕草のみのやり取りは常に緊張感を産み、
「いつこの均衡が破れて二人の関係が激変するのかしら!?」
などとドキドキしながら見守ることとなる。
その感じはむしろ、恋に落ちた二人を見守る感覚に近い(笑)
以前MAYUKOさまが『香田さんと新海くんのラブ・ストーリー』と書いてたのを思い出した。
それにしてもキムラ・堤のやり取りは「上手いなぁ・・・。」と呟かずにいられない。
技術的なことはよくわからないけれど、自分を完全にその人物のテンションに持っていく、
という意味において、であります。
役を演じてるというよりも「新海=キムラ」「香田=堤」としか思えない。
二人とも自分まんまで演じてんじゃないの?と錯覚させる何かがそこにある。
続く#7は新海が香田の抱えるトラウマに気付くというターニングポイントとなる回。
脚本は#6#7ともに五分五分の素晴しさだと思うが、総合では#6.に軍配があがる。
何が違うのかな~・・・と今回意識して見てみた。
私はどっちかというと映像に注意が向いてしまうらしく、カメラの距離感が気になった。
#7はやたらにバストから上のショットが多い。
結果、空間の奥行きが生かせず、コマ割っぽい画面が目に付く。
アップの多い少年漫画を読んでる感じ(笑)
キムラは全身で役を表現するタイプだし、空間の把握に独特の能力を発揮する人
(カメラにどう収まるべきか直感的に読取る)
なので、本当に勿体無いなぁ・・・と残念だった。
もちろん二人とも顔がいいので、ぐぐっと寄ってしまいたくなる気持ちは解る(笑)
しかし顔の表情ばかり追ったせいで、いろいろ取りこぼしがあったに違いない。
監督さんにはちょっと自重してもらって、広い視野で映像を切り取ってほしかった。
#6には#4と同じような緊張感があり、そのまま映画にできる位クオリティが高いです。
脚本も演出もブレがなく、一旦引き込まれるとだーっと最後まで息を詰めて見てしまう。
新海と緒川、香田と富樫。
お互い急速に近づきつつ、でもスムーズにはいかないこの感じ。
ある意味、王道のラブ・ストーリ。
若い二人は空の安全を守る仕事ゆえ、すれ違いながらもまっすぐ見つめ合う。
かつて傷を負って別れた二人は、再び傷つくのを恐れ、踏み出せない。
・・・というか、踏み出せないのは主に香田の方なんだけど、いろいろあって大人になった分、
富樫のほうも昔のように思い切って踏み出せない気持ちがある。
「富樫さんは完璧です。」
憧れを隠さない緒川に富樫が返した言葉・・・
「淋しいなぁ・・・ハメはずせなくなった、ってことだよね。」
ここ、象徴的なやりとりだなぁと印象に残った。
#5もだけど、働く女性の光と影を何気ない日常から鮮明に炙り出す脚本が冴えている。
物語の設定上数多くの女性達が登場するのだが、「うっそ~。ないない!」と
思わずツッコミたくなるキャラクターが居ない。
(ユンソナ演じる隣の不審な女さえ)
新海と香田がある意味典型的なキャラクター設定である分、
富樫と緒川を中心とする女性たちのやりとりが効果的に盛り込まれ、新鮮味を保っている。
あまり語られてなかった気がするけど、GLは女性達の物語でもある。
それにしても、新海と香田はお互いの気持ちに敏感だよね。
新海はその敏感さを言葉や仕草でまんま表現して香田にぶつける。
その真っ直ぐさが、実は似たもの同士の香田には眩しくもあり、歯がゆくもある。
台詞ではほとんど語られず、目線や仕草のみのやり取りは常に緊張感を産み、
「いつこの均衡が破れて二人の関係が激変するのかしら!?」
などとドキドキしながら見守ることとなる。
その感じはむしろ、恋に落ちた二人を見守る感覚に近い(笑)
以前MAYUKOさまが『香田さんと新海くんのラブ・ストーリー』と書いてたのを思い出した。
それにしてもキムラ・堤のやり取りは「上手いなぁ・・・。」と呟かずにいられない。
技術的なことはよくわからないけれど、自分を完全にその人物のテンションに持っていく、
という意味において、であります。
役を演じてるというよりも「新海=キムラ」「香田=堤」としか思えない。
二人とも自分まんまで演じてんじゃないの?と錯覚させる何かがそこにある。
続く#7は新海が香田の抱えるトラウマに気付くというターニングポイントとなる回。
脚本は#6#7ともに五分五分の素晴しさだと思うが、総合では#6.に軍配があがる。
何が違うのかな~・・・と今回意識して見てみた。
私はどっちかというと映像に注意が向いてしまうらしく、カメラの距離感が気になった。
#7はやたらにバストから上のショットが多い。
結果、空間の奥行きが生かせず、コマ割っぽい画面が目に付く。
アップの多い少年漫画を読んでる感じ(笑)
キムラは全身で役を表現するタイプだし、空間の把握に独特の能力を発揮する人
(カメラにどう収まるべきか直感的に読取る)
なので、本当に勿体無いなぁ・・・と残念だった。
もちろん二人とも顔がいいので、ぐぐっと寄ってしまいたくなる気持ちは解る(笑)
しかし顔の表情ばかり追ったせいで、いろいろ取りこぼしがあったに違いない。
監督さんにはちょっと自重してもらって、広い視野で映像を切り取ってほしかった。
コメント
4話、6話の演出家の平野さんは演出は
どうしても新海に近寄りすぎな演出とは一線を画してますよね…。
香田・富樫の大人の二人を丁寧に演出することによって
新海・緒川の二人のまぶしいほどのまっすぐな姿を際立たせるといいますか…。
上手いな~~と思います。
コックピットの中の二人と同じ位置でカウンターで並ばせて食事をするシーン
視覚でもちゃんと対比させてるところなんて
細かいですけどさすがだな…と思いました。
新海君、6話で完全に香田さんにときめいちゃってますから…。
恋におちた感覚にも似た…あの新海君の表情が好きで…。
「返事は!」「はいっ」の表情とか
「お疲れさん」と言われた後の表情とか…もう…絶妙ですもんね(笑)
香田△!
「
>コックピットの中の二人と同じ位置でカウンターで並ばせて食事をするシーン
>視覚でもちゃんと対比させてるところなんて細かいですけどさすがだな…と思いました。
ああ、そうでした!
#6の隠れたテーマは『シンクロナイズド』かもしれない(笑)
見る側に二組のカップルの相似性、つまり緒川・富樫/新海・香田がそれぞれ似たもの同士であることを暗示するのに、あれ以上の演出はないと思います。
もうひとつ印象に残ったのが、橋の上から新海が緒川に電話するシーン。
新海が東京にいることを信じない緒川の携帯から、まさに同じ救急車のサイレンが聞こえてくる。
遠く離れてると思っていた彼が、すぐ近くにいることに気付いた緒川の表情。
まるで糸電話の端と端の如く、二人の距離が近づいた瞬間。
映像も音も、使い方が最高に上手くて考え抜かれてるな~、と。
いや~・・・。
あの香田さんは新海くんじゃなくてもLOVEになっちゃいますよ~。
自分よりもっと深く・精確に、しかも熱く、可能性に賭けようと決意した男の横顔。
そりゃー惚れますよね♪