前にも書きましたが友達のだんなさんがレスキュー隊員さんです。
震災直後から現地入りし、週の半分以上向こうで任務についてらっしゃいました。
向こうに4.5日ほど滞在し、帰宅して休んでまた向こうへ、というローテーション。
最初の1.2回はとにかく無我夢中でお仕事をされていたそうです。
でも4回目くらいから表情が暗くなって、ぽつっとこんな言葉を漏らしたそうです。
「オレらのやってることって全然意味ないような気がする。」
「必死だったけどほんとうに役に立てたのかなぁ・・・。自信ないや。」
既に生存者を発見できる可能性はゼロに等しく、
復興の様子もなかなか目に見えてこない。
厳しい環境で寝起きし、ひたすら身を粉にして働いた方から漏れた、
あまりにも悲しい言葉。
私はなんと言っていいかわからなかったのでとりあえず
「だんなさんはさ、ウチラの分まで働いてくれてるんだよ?それだけでもありがたいよ!
心から感謝してるって、伝えといてね。」
と言いました。

ぽつぽつ見かけるんですけど、自衛隊にしろ警察にしろ消防にしろ、
「その人たちは仕事でやってるんだから、プロなんだから当然」
って声もあるんだよね。
でも、それってどうなの?と思う。

自衛隊に関しては、私の育った九州の学校では『違憲』だと教わってきた。
もう亡くなったけど、叔母は反戦運動デモに参加したりしていた。
祖父には恐ろしい戦争体験をたくさん聞かされ、
今でも<戦争>と聞いただけで反射的に拒否反応がでる。
でも今回震災の現場で黙々と働く人たちは皆、少なくとも私の目には、
友だちのだんなさんと同じく『職業人だけど一人の人間として』任務についてるように
見えた。

そういう人たちが任務を終えて帰宅してふと漏らす言葉だったり気持ちだったりは
もしかしたら友だちのダンナさんと似たようなものかもしれない。

私はせめて、周りにそういう方々が居たら感謝の言葉を言いたい。
そしてできたら、たくさんの人もそういう気持ちでいてほしいなと思う。

コメント

MAYUKO
2011年4月25日22:17

HT様 こんばんは
あり?スマスマ途中なのに…観ないの?…私ってね(苦笑)

件の開放区で木村さんも書いてますが…真っ先に現場に向かう最前線の人に
感謝と敬意の気持ちを忘れずに…と書いてあります。
忘れちゃいけない…ですよね…。

自衛隊が世界で一番命を救った軍隊って言われてることを誇りに思わないと…。

HT
2011年4月25日22:27

こんばんは~w
わはは。同じく(笑)
チラチラ画面確認はしてるんですけど・・・すげー可愛い(はぁと)

>感謝と敬意の気持ちを忘れずに…と書いてあります。

ですよね。
お仕事・ボランティアそういうの全然関係なく、自分のできないことを、たくさんの方々が
やってくださってるんだなーと。そう思ってます。

>自衛隊が世界で一番命を救った軍隊って言われてることを誇りに思わないと…。

誇らしいですよね。
それにある意味とっても日本的・・・戦争を放棄した国の、防衛のための軍隊。
それを今回、体現してくれたんだなーって。