幼い娘を人質に、州知事候補暗殺を命じられた税理士。
失敗すれば娘の命はない。
タイムリミットは90分。
映画と実際の時間がシンクロして流れていくというサスペンス。
・・・人間て90分あれば結構いろんなことができるんだな。
よく練られた脚本でまったく飽きずに最後まで見れました。

ジョニー・デップのフツーのパパさん役は初めて見ました。
すっごくハマってましたよ~。
ポケットに銃。ってだけで緊張する彼。
何とか人殺しをせず、かわいい娘の命も救いたい。
隙を見て暗殺計画を頓挫させようといろいろ試すたびに、彼の身に降りかかる
裏切りと巧妙な罠の数々。
あまりにも八方塞りで、見てるとだんだんイライラしてくるのだ。
ジョニーはやりすぎず・やらなさすぎず、いい感じに主人公を演じきってました。
銃を撃つシーンはカッコよすぎでしたが。

共演のクリストファー・ウォーケン。
高校のとき『ディア・ハンター』を見てハマってました。
いかにも神経質そうな美青年で。
『戦争の犬たち』で一本指でポツポツ打つタイプライターがカッコよかったなぁ。
中年以降、その独特の容姿を生かした変人役が多いです。
今回も冷酷非情な殺し屋なんだけども、独特のブラック・ユーモアのセンスがあって、
彼の飛ばす究極に黒いジョークに思わずニヤリとさせられます。
ちょっと存在感ありすぎかな・・・主人公より印象強いもん(笑)
そういや『スリーピー・ホロウ』でも共演してたなこの二人。

プラス、いい味出してる靴磨きのオッサン。
この手の映画で主人公の危機を救うのは何故か黒人の俳優さんですよね。
ハリウッド映画のセオリーかな。

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