Theo Jansen in OITA
2011年8月31日 日常
行ってきました!
テオ・ヤンセンの展覧会inおおいた。
目の前で巨大なキネティック・アニマル=BEESTが動くさま。
ほんの数十秒くらいの短い時間でしたけど、興奮しまくり。(写真1)
以前貼り付けたつべの映像では、
オランダの海岸の偏西風を受けて動いてましたが、
美術館内ではそうも行かず。
お祭りの屋台で使うようなコンプレッサーで送風し、
BEESTの<空気を溜める胃>である数十個のペットボトルに
エネルギー源の空気を送り込む。
・・・で。
目の前で、ビニールチューブでできた複雑な関節を持つ足が!!
なんとも不思議な動きなのです。
関節の曲げ伸ばしはヒトっぽく、数十本のそれが並んで動くさまは
まるっきりムカデ・・・。
やっぱりハウルの動く城でした(笑)
それらがカシャ・カシャ・カシャ・・・とコチラへ向かってくるのを
床に座って見たのですが、迫ってこられるとさすがにちょっと怖い。
怖いけど、面白くて不思議で、ユーモラスで、
ある種の機能美的な独特の美しさがある。
ただし、あまりにもコーフンして、細かいところは覚えていません←役たたず。
BEESTのすぐそばまで行って撮影もできました(写真2)
今回は2種のBEESTが動く様子を見れたのです。
基本の関節の動きは、ヤンセンがholly number(聖なる数字)と呼ぶ
黄金比率で決められた13本のチューブの組み合わせで構成されているのですが、
BEESTの形状によって動きのリズムが微妙に違って見えてとても興味深い。
ああ・・・できることならオランダの海岸で、偏西風を<食べて>、砂浜で動き回る
BEESTたちを見たいです!
展覧会場には真っ白い砂を敷き詰めたコーナーに、
今は機能しなくなった<化石>と呼ばれるBEESTたちが配置されていて、
小さな子供たちが近づいては観察し、はしゃいでいました(写真3)
売店でDVD付きの本を購入。
さまざまなBSSETたちの映像と、一人黙々とビニール・チューブを加工するヤンセンの姿が。
そしてインタビューがとても印象的でした。
彼は今63歳です。
真っ白な髪と知的な顔立ちにブルーの瞳がキラキラした素敵なおじさま(笑)
「若い頃はあれもこれもと挑戦してみたくなるものですが、私の年齢になると、
やるべきことがはっきりとひとつになり、何をすべきかが自然にわかってくるものです。」
「ですから、年老いた者がより賢くなるのは当然のことです。」
「私は美しいものを作ろうと思って作業はしていません。
いかに機能的にアニマル(BEEST)たちを作りあげるかのみを考えています。
しかし、不思議なことに出来上がったものを見ると、美しいのです。」
年齢を重ねること。
私たちの日常の中では必ずしもプラスの文脈では語られないことですが。
彼はきっと力の続く限り、黙々とチューブを切り、接合し、束ね、巨大な生き物=作品を
生み出していくんだろうな・・・。
彼の言葉には何か・・・時間をかけてひとつのことにじっくりと、
時にはクレイジーなまでに取り組んだ人だけが持つ、
純化され、精錬され、より単純に、それでいて強靭に鍛えあげられた輝きを感じました。
テオ・ヤンセンの展覧会inおおいた。
目の前で巨大なキネティック・アニマル=BEESTが動くさま。
ほんの数十秒くらいの短い時間でしたけど、興奮しまくり。(写真1)
以前貼り付けたつべの映像では、
オランダの海岸の偏西風を受けて動いてましたが、
美術館内ではそうも行かず。
お祭りの屋台で使うようなコンプレッサーで送風し、
BEESTの<空気を溜める胃>である数十個のペットボトルに
エネルギー源の空気を送り込む。
・・・で。
目の前で、ビニールチューブでできた複雑な関節を持つ足が!!
なんとも不思議な動きなのです。
関節の曲げ伸ばしはヒトっぽく、数十本のそれが並んで動くさまは
まるっきりムカデ・・・。
やっぱりハウルの動く城でした(笑)
それらがカシャ・カシャ・カシャ・・・とコチラへ向かってくるのを
床に座って見たのですが、迫ってこられるとさすがにちょっと怖い。
怖いけど、面白くて不思議で、ユーモラスで、
ある種の機能美的な独特の美しさがある。
ただし、あまりにもコーフンして、細かいところは覚えていません←役たたず。
BEESTのすぐそばまで行って撮影もできました(写真2)
今回は2種のBEESTが動く様子を見れたのです。
基本の関節の動きは、ヤンセンがholly number(聖なる数字)と呼ぶ
黄金比率で決められた13本のチューブの組み合わせで構成されているのですが、
BEESTの形状によって動きのリズムが微妙に違って見えてとても興味深い。
ああ・・・できることならオランダの海岸で、偏西風を<食べて>、砂浜で動き回る
BEESTたちを見たいです!
展覧会場には真っ白い砂を敷き詰めたコーナーに、
今は機能しなくなった<化石>と呼ばれるBEESTたちが配置されていて、
小さな子供たちが近づいては観察し、はしゃいでいました(写真3)
売店でDVD付きの本を購入。
さまざまなBSSETたちの映像と、一人黙々とビニール・チューブを加工するヤンセンの姿が。
そしてインタビューがとても印象的でした。
彼は今63歳です。
真っ白な髪と知的な顔立ちにブルーの瞳がキラキラした素敵なおじさま(笑)
「若い頃はあれもこれもと挑戦してみたくなるものですが、私の年齢になると、
やるべきことがはっきりとひとつになり、何をすべきかが自然にわかってくるものです。」
「ですから、年老いた者がより賢くなるのは当然のことです。」
「私は美しいものを作ろうと思って作業はしていません。
いかに機能的にアニマル(BEEST)たちを作りあげるかのみを考えています。
しかし、不思議なことに出来上がったものを見ると、美しいのです。」
年齢を重ねること。
私たちの日常の中では必ずしもプラスの文脈では語られないことですが。
彼はきっと力の続く限り、黙々とチューブを切り、接合し、束ね、巨大な生き物=作品を
生み出していくんだろうな・・・。
彼の言葉には何か・・・時間をかけてひとつのことにじっくりと、
時にはクレイジーなまでに取り組んだ人だけが持つ、
純化され、精錬され、より単純に、それでいて強靭に鍛えあげられた輝きを感じました。
コメント