横浜トリエンナーレ(さらに追記・編集しました)
2011年9月18日 日常今日は家族3人で横浜へ。
横浜トリエンナーレにいきました。
公式ページ↓
http://www.yokohamatriennale.jp/
3年に一度開催される現代アートの国際展で、2011年のテーマは『OUR MAGIC HOUR』。
「世界や日常の不思議、魔法のような力、神話」に注目した構成だそうです。
ダミアン・ハースト、横尾忠則、荒木経惟、イサム・ノグチ、オノ・ヨーコ・・・
このあたりは私も知ってる方々ですが、国内外からピックアップされた作家の方々の大半は
全く知らないお名前ばかりでした。
現代アートってインスタレーションと立体(彫刻含む)が多いんですね。
「体験型」というのかな・・・映像や物体を使って組み立てたある空間に入ることで、
私たち鑑賞者がアーティストの意図する表現を<体感する>という。
ある意味遊園地のアトラクションに近いと思いました。
ただ、その意図が抽象的で明示されていないので、自分なりに咀嚼し、
感じ・考えることが要求されるところが違いかな・・・。
全体的に、個人の心象風景や内面世界を覗き見してるような、ある種の不安感や後ろめたさを感じさせるものが多かった。
そんな中でも印象的だった3作品。
1.韓国のソン・ジュンホの作品
「彌勒菩薩半跏思惟像」
http://www.scaithebathhouse.com/ja/artists/jeon_joonho/
・・・骨格標本化した弥勒菩薩。木製の、とても緻密な。
2.ダミアン・ハースト
遠目に見ると、教会の巨大な美しいステンドグラス。
・・・なんですが、近づいてみると色ガラスでなく、何万匹もの極彩色の蝶の羽根。
残酷で無慈悲で、それでも息を飲むほど美しい。
命と引替えに、その色彩と形を永久に残すべくコーティングされた・・・。
不滅の美ってなんだろう?命の美しさって?と考えずにはいられない恐ろしさ。
・・・ということで、画像を見つけました。
http://www.athens.co.jp/store/108_345.html
3.アピチャッポン・ウィーラセクタン
タイの映像作家の方。政治的・社会的意図のある作品のようですが、
詳しい解説がないのでよく理解できなかったのが残念。
でも映像の構成が面白くストーリー性が感じられて好きです。
この方は『ブンミおじさんの森』という映画で2010年のカンヌ映画祭でパルムドールを
受賞した方らしい。映画のほうも見たくなりました。
http://uncle-boonmee.com/top.php
ただ、感覚が疲れてきちゃうんですよ、この手の作品をずーっと見て(感じて)いると。
結局、同じように内省的でも、絵画や写真のほうがすっと感情に訴えてきやすいのかも。
あ、これ好きだなぁー・・・と思ったのが、
1.横尾忠則の『Y字路』を描いたシリーズ。
全体的に黒くて暗くて、結構デカいキャンバスに描かれた絵がずらーっと並んだ様子は
なんとなく廃墟をさまよっている気分に。(廃墟マニアの師匠にオススメw)
2.「人間と飛行機が一体化した不気味なイラスト」で有名な石田徹也。
http://livedoor.2.blogimg.jp/hitoshione/imgs/1/8/1892dc98.jpg
自分が自分を外側から見つめながら、更に絵にしている自分がいる、ような。
孤独の入れ子細工のような世界なのですが、幼児的な無垢な雰囲気もあり。
見てるとすーっと吸い込まれてそうになる・・・。
3.野口里佳の「人と鳥」
http://www.izuphoto-museum.jp/exhibition/53187097.html
とにかく潔くて美しいです。
なんだろう・・・神様の目線に近い気がしたんですよね、この方の写真は。
そして。
今回一番衝撃的だったのがこの方の作品。
4.佐藤 允(ataru sato)
http://fukuhen.lammfromm.jp/?p=12768
ううう~~~~~ん。
一体どういう衝動がこれほどまでに緻密で猥雑な世界を作り上げるのだろうか・・・。
会場にはこの方が壁一面に黒ペンで描いた巨大な作品があるのですが、
とにかく圧倒されました。
8月に展覧会やってたんですね・・・見に行きたかったなぁ。
全体的に思ったのは、各作品にもう少し補足説明が欲しかったかな、と。
日本人の作家さんのだと、なんとなく理解しやすいんです。
今、自分が暮らしている日本の社会の空気から生み出されたものなので。
しかし例えば、タイの作家さんの映像作品だったりすると、背景がわからないと
理解を共有しづらいんですよ・・・。
だからもう少し、簡単なものでいいので、手がかりがほしかったかなぁ。
会場二つを回るのは疲れるし、移動も大変でしたが、行ってよかったです。
とても新鮮な気分を味わえましたし、今までしらなかった表現への世界の扉を
少しだけ開いて中を覗き見ることが出来た気がしました。
横浜トリエンナーレにいきました。
公式ページ↓
http://www.yokohamatriennale.jp/
3年に一度開催される現代アートの国際展で、2011年のテーマは『OUR MAGIC HOUR』。
「世界や日常の不思議、魔法のような力、神話」に注目した構成だそうです。
ダミアン・ハースト、横尾忠則、荒木経惟、イサム・ノグチ、オノ・ヨーコ・・・
このあたりは私も知ってる方々ですが、国内外からピックアップされた作家の方々の大半は
全く知らないお名前ばかりでした。
現代アートってインスタレーションと立体(彫刻含む)が多いんですね。
「体験型」というのかな・・・映像や物体を使って組み立てたある空間に入ることで、
私たち鑑賞者がアーティストの意図する表現を<体感する>という。
ある意味遊園地のアトラクションに近いと思いました。
ただ、その意図が抽象的で明示されていないので、自分なりに咀嚼し、
感じ・考えることが要求されるところが違いかな・・・。
全体的に、個人の心象風景や内面世界を覗き見してるような、ある種の不安感や後ろめたさを感じさせるものが多かった。
そんな中でも印象的だった3作品。
1.韓国のソン・ジュンホの作品
「彌勒菩薩半跏思惟像」
http://www.scaithebathhouse.com/ja/artists/jeon_joonho/
・・・骨格標本化した弥勒菩薩。木製の、とても緻密な。
2.ダミアン・ハースト
遠目に見ると、教会の巨大な美しいステンドグラス。
・・・なんですが、近づいてみると色ガラスでなく、何万匹もの極彩色の蝶の羽根。
残酷で無慈悲で、それでも息を飲むほど美しい。
命と引替えに、その色彩と形を永久に残すべくコーティングされた・・・。
不滅の美ってなんだろう?命の美しさって?と考えずにはいられない恐ろしさ。
・・・ということで、画像を見つけました。
http://www.athens.co.jp/store/108_345.html
3.アピチャッポン・ウィーラセクタン
タイの映像作家の方。政治的・社会的意図のある作品のようですが、
詳しい解説がないのでよく理解できなかったのが残念。
でも映像の構成が面白くストーリー性が感じられて好きです。
この方は『ブンミおじさんの森』という映画で2010年のカンヌ映画祭でパルムドールを
受賞した方らしい。映画のほうも見たくなりました。
http://uncle-boonmee.com/top.php
ただ、感覚が疲れてきちゃうんですよ、この手の作品をずーっと見て(感じて)いると。
結局、同じように内省的でも、絵画や写真のほうがすっと感情に訴えてきやすいのかも。
あ、これ好きだなぁー・・・と思ったのが、
1.横尾忠則の『Y字路』を描いたシリーズ。
全体的に黒くて暗くて、結構デカいキャンバスに描かれた絵がずらーっと並んだ様子は
なんとなく廃墟をさまよっている気分に。(廃墟マニアの師匠にオススメw)
2.「人間と飛行機が一体化した不気味なイラスト」で有名な石田徹也。
http://livedoor.2.blogimg.jp/hitoshione/imgs/1/8/1892dc98.jpg
自分が自分を外側から見つめながら、更に絵にしている自分がいる、ような。
孤独の入れ子細工のような世界なのですが、幼児的な無垢な雰囲気もあり。
見てるとすーっと吸い込まれてそうになる・・・。
3.野口里佳の「人と鳥」
http://www.izuphoto-museum.jp/exhibition/53187097.html
とにかく潔くて美しいです。
なんだろう・・・神様の目線に近い気がしたんですよね、この方の写真は。
そして。
今回一番衝撃的だったのがこの方の作品。
4.佐藤 允(ataru sato)
http://fukuhen.lammfromm.jp/?p=12768
ううう~~~~~ん。
一体どういう衝動がこれほどまでに緻密で猥雑な世界を作り上げるのだろうか・・・。
会場にはこの方が壁一面に黒ペンで描いた巨大な作品があるのですが、
とにかく圧倒されました。
8月に展覧会やってたんですね・・・見に行きたかったなぁ。
全体的に思ったのは、各作品にもう少し補足説明が欲しかったかな、と。
日本人の作家さんのだと、なんとなく理解しやすいんです。
今、自分が暮らしている日本の社会の空気から生み出されたものなので。
しかし例えば、タイの作家さんの映像作品だったりすると、背景がわからないと
理解を共有しづらいんですよ・・・。
だからもう少し、簡単なものでいいので、手がかりがほしかったかなぁ。
会場二つを回るのは疲れるし、移動も大変でしたが、行ってよかったです。
とても新鮮な気分を味わえましたし、今までしらなかった表現への世界の扉を
少しだけ開いて中を覗き見ることが出来た気がしました。
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