ひっさびさにPCからUPします。

リピしました。

木村拓哉って人のお芝居がなぜこんなに引力があるのか。
↑のシーンにそのひとつの答えを見た気がしました。
一年間、苦楽を共にし命を預けあった関係の人たち。
感無量の乾杯のことば。
声が震え涙が溢れるのは自然な流れなんですけど・・・。
この台詞を口にしたときの倉持の、あの一瞬微笑みかけながらグッとこみ上げてくるものを
抑えきれずに声を震わせ、瞳が涙で潤む一連の表情と仕草、そして乾杯。

どうしても、どーーーーーーーしてもお芝居には見えない。

恐らくそれは、私が
『彼らは3.11.という現実に直面しながらこのシーンを撮った』
と知っているからこそ、でもあるでしょう。
つまり、倉持と木村が(内面的に)完全に重なり合い・分かち難く溶け合って存在した瞬間を
目撃しつつ、知識と照らし合わせて解釈しているわけです。

でも、それを感じさせたのは彼の、優れた再現能力によるものだとも考えます。
自分の生活体験で得た感情的経験を、お芝居という擬似体験の中でいかにリアルに再現し、
見る人にストレートに伝えられるか。

ここのところの鮮やかさはまさに、彼の得がたい能力だと思うのであります。

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