秋ノ薔薇
秋ノ薔薇
11月の薔薇は本当に美しい。
春のように沢山の蕾はつかないし開花も遅い。
そのぶん、色や香りが濃密な気がします。

ベランダのミニ薔薇は濃いローズピンクの蕾をつけました(写真1.)

友だちが庭で育てた美しいクリーム色の『サンクチュアリ』(写真2.)

サンクチュアリはHT(ハイブリッド・ティーローズ)に分類され、
大輪の花、そしてティーローズの名前の由来にもなった
紅茶と独特の青みの匂いの、美しい薔薇です。
頂いたときはちょうど蕾が開きかけで、
素晴しい香りを辺りに振り撒いてました。


話変わって。

最近温室に行きたくてうずうずしています。
きっかけは『暮しの手帖 54号』。
イギリスの代表的な温室の写真を見たのです。
ロンドンの「キュー・ガーデン」。
熱帯睡蓮の池やヴィクトリア時代を彷彿とさせる趣のあるガラスの天井。
昔ロンドンに遊びに行ったころは興味がなかったんだよなぁ...。
しかしどっかで見覚えがあるなぁ?と思ったら神代植物園の温室にそっくり。
(や。コッチがフォロワーなんだけどね・笑)
それからグラスゴーの市立植物園の温室も素敵。
エキゾティックな熱帯~亜熱帯の植物ゾーンと、食虫植物ばかりを集めたコーナー。
食虫植物だけ、なんですよ一面。
結構広いスペースに。
これはさすがに見たことがない!

その昔。
イングランドは痩せた貧弱な土地に限られた種類の植物しか生息しない国だったらしい。
盛んに植民地政策を行っていた大英帝国の繁栄期、「プラント・ハンター」なる
植物収集を専門とする人々が世界中から持ち帰った植物たちを、
温室で育て交配し、強い種を選んで移植し、粘り強く育て、徐々に広めていった結果
「園芸大国」イングランドの姿が出来上がったという。

・・・猫やら犬やら植物やら、根っからのブリーダー気質なんでしょうね。

のんびり電車に揺られて、いろんな温室を巡って、ダンジェネスのD.ジャーマンの庭を眺め、
荒涼たる海岸からむこう岸の原子力発電所を望む。

そんな旅をしてみたい。

でも当分無理そうだから、とりあえず神代植物園へ行こう。

コメント

nophoto
明石
2011年11月30日21:55

こんばんは。
秋の薔薇、美しいです…
11月の晩秋の薔薇も独特の風情がありますね。
葉が散って、ほっそりした茎に咲いた花は、花びらもこころなしか薄くて。
ばら園も静かで落ち着いた雰囲気で。
近所のばら園の「ブルームーン」の香り、いいかおりでした。
コメントに写真が添付できると楽しいんですけど(^_^;)

HT
2011年11月30日22:47

明石さんこんばんは。

秋薔薇は花数が少ないですが、一輪一輪に花の美しさが凝縮されているようです。
オールドローズなど原種に近いものは春だけしか咲きませんが、四季咲きのものは
晩秋の頃のが香りが強いと思います。

コメントに写真...ちょっと容量的にムリだと思いますw

nophoto
明石
2011年12月1日22:20

コメントに写真とか、とぼけたことを書いてしまいました。
すみません(^^;)
ブルームーンの写真を見てもらえたら、香りの記憶も蘇って楽しいかなと
思ったもので。
自分で育てたわけでもないのに、ずうずうしいですか?
HTさんの咲かせた薔薇も、お友達の咲かせたサンクチュアリも
あたたかみのある美しさで、とてもすてきですね!
サンクチュアリの写真を見て、
昔観た舞台のピナ・バウシュの衣装を思い出しました。
とても心がひかれる色です。

肌の色に近いような色の、
薄くてなめらかな布を巻き付けたような衣装で、
無言で激しく踊るピナ・バウシュ。
鬼気迫るものがありました。