せりなずな ごぎょうはこべらほとけのざ すずなすずしろ はるのななくさ。

子供のころ田舎に住んでいた。
ナズナ、ハコベくらいは近くの田畑の畦を探せばすぐに見つかった。
芹は小川の浅瀬に沢山生えている。
1月の水はとても冷たく、芹を摘む手が冷え切って胸の奥までキィーンと響いた。
七草粥は正直おいしいものではないけれど、儀式的なものだろうと思って食べた。
少しパセリとセロリに似た芹の、スパイシーな青みが口の中に残った。
思い返すとなんとなく懐かしい。
でも七草粥の一番いいところは、「せりなずな...」の言葉のリズムと流れるような
音の美しさだと思う。
ノスタルジックな響き、言葉あそび。

録画しておいたすますまSP(再放送ダイジェスト)をチェック。
ひとつだけじっくり見返したのが『本当にあった恋の話(だっけ?)』の
大山探偵事務所の探偵さんw
キモいけど可愛い(人´∀`)
改めてみると、唐突な動きといい、小池栄子演じる夫に浮気されてる奥さんとの身体距離の
異常な近さといい、九十九っちと同じなんだよなー...。
ミスブレは1話完結で結構面白かったけど、九十九っちにはあんまりモエ無かった(;´∀`)
まずは服装やヘア含め、ビジュアルが大きいよね。
それから、設定とセット。
大山探偵事務所って古びてて怪しげで、キムラ演じる探偵も異様な感じなんだけど
その胡散臭さになんかひきつけられる。
一方、ミスブレは妙にセットが未来的で清潔で、ミステリーなのに闇がない。
LED照明で隅々までくっきりと照らし出した感じ。
そうそう、九十九っちはどっちかっつーと陽性キャラだったのも大きいかも。
挙動不審だけど翳はない。
意味不明だけど意味深ではなく、理解しがたいけど謎めいてはいなかった。

つまりちょっと捻ってはあるけど実質ヒーローキャラだったと思う。

まぁ要するに、深く追求したくなるようなキャラではなかった、っつーことですなw

暗さとか胡散臭さってあまりいい意味では使われないことが多いけど、
ことドラマや映画において、隅々まで行き届いた明白さ分り易さっていうのは
むしろマイナスになると思う。

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