師匠からダビングしてもらいました。

全曲、作詞作曲:井上陽水 
アレンジ:白井良明(@ムーンライダース)

凄いアルバムだなー...。
今聞いてもシュールでデカダンス(笑)
当時、聞き倒した思い出が。
沢田研二のアルバムとしてはあんまり売れなくて、ファンの間では賛否両論だったみたい。

中でもとても心を惹かれたのが『背中まで45分』
(ROXY MUSICのAVALONになんとなく似てるのはご愛嬌w)
アルバムJKまんまの、タキシードでセクシーなムード。
出会いから45分でベッドインする刹那的な男と女を、
5分ずつのシーンの移り変わりで描き出した曲。

いやはやいかにもバブリーですな(;´∀`)

とりあえず聞いてみてください、すっげー色っぽいから☆.。.:*・゚

http://www.youtube.com/watch?v=dNMYHmPize8&feature=fvst

で、この曲、井上陽水も歌ってるんですよ。これです。

http://www.youtube.com/watch?v=XdI9Yc8Xa9E

同じ曲・歌詞で、アレンジは陽水のが随分<いま>っぽい音なんですけど、
アンニュイでエロいムードは同じです。

違うのがですね、声はもちろんなんですけど、陽水のはなんていうか、傍観者的なんですよ。
や、傍観ってのは違うな...そう、物語の語り部といったらぴったりくるかな。

沢田研二のは歌い手=演じ手。
女を刹那的に誘惑してお酒と会話を楽しんだ後、ホテルの部屋に誘い込む主人公の、
魅力的で、どこか心ここにあらずな目が捉えた夜の空気、色、音、感触が生々しく伝わる。

井上陽水は語り部。
その声と音楽から、言葉の一つ一つがくっきりと立ち上がり、作り出すシーンはむしろ
背景に過ぎず、歌だけが表現できる虚構の世界の色合いに、聞き手が包まれていく。

同じ歌でも歌い手の個性でこんなに違うんだなぁ...。

沢田研二はTV映像で見たイメージがとても印象的に残っていますが、
まさに<歌を演じる>タイプの歌い手さんなんだなと改めて感じました。
この曲は特に歌い手が端正な人でないとこなせない気がします。
今時<端正>なんて言葉が似合う人、すごく少ないでしょうけど。

コメント

たぬきん
2012年2月13日20:05

陽水さんバージョン、初めて聴いた(´∀`*)
それぞれ違うそれぞれの味が良いね。゚+.

ジュリーの方は妖し気で退廃的な雰囲気だよね。
そして、矢張り陽水さんの方はどこか乾いている。

どっちも甲乙付け難し。
でも編曲は三つ子の魂なんとやらでジュリーバージョンのが好きだ(´∀`*)

演じる歌い手って、分かるなぁ。
どうしてもそこに行き着くけど、木村くんがまさにそうだと思うんだ。

こういう歌、歌って欲しいなぁ〜〜〜(*´Д`)

ええ、勿論黒のタキシードで。
そしてオールバックで。
ピアスきらりで。

酒飲みながら歌ってもええぞ(*´ω`)←カサブランカ・ダンディか!

しかし、陽水さんの作品もまた時代に左右されないね!

HT
2012年2月13日20:42

師匠ありがトン!

MISCASTの曲、陽水結構歌ってました@youtube
ジュリーて退廃を絵に描いたようなキャラを演じてるよね(人´∀`)
でも色気だけじゃなく、ゾクッとする冷たさもあるのは、陽水の言葉選びの鋭さだと思う。

>こういう歌、歌って欲しいなぁ〜〜〜(*´Д`)
>ええ、勿論黒のタキシードで。
>そしてオールバックで。
>ピアスきらりで。

それ見たい!(つД`)・゜・
映像が完璧に脳内で再生されますた。
アテクシがマネジャーなら井上陽水に手紙で直訴するのにっ!←イモト戦法w

>陽水さんの作品もまた時代に左右されないね!

時代に合わせて違う聞き方のできる曲だと思う。
言葉とメロディが生きてるからかなぁ。