ちょこちょこ空☆を見てます。
8話まで見ました。
や~...演出と脚本でここまで回ごとにふり幅のデカい作品て凄いな(笑)
中江さん演出/平野さん演出、違いがわかりやすい。
そういう意味でもゲツコイに似てる。
でも全然こっちのがいい。
やっぱりキャスティングかなー...。
特に5.7話は凄いシーンがいくつかある。
どれも涼と優子のシーンなんですが。
5話のキスシーン。
バックから差し込む光を受けたシルエットの涼と白く浮かび上がるような優子の顔。
チョウチョの触覚のように細かく震えながら男の顔の骨格を確かめるような
細い、白い指。
男の大きな手がぎゅっとその指を掴んで、引き寄せられるように。
涼の感情を堰きとめていた何かが崩れたような、熱い口付け。
キスって全然簡単なもんじゃなくて、一番個人的な、一番気持ちに近い行為なんだな~。
開放区で語ってましたけど...ね、キムラってやっぱ正直だよね(笑)
優子にキスしたいって気持ちはお芝居だけど、ただのお芝居じゃないなーって。
相手を好きにならないとできないキスってあると思うのです。
で、応える優子も華奢な体で真正面から受け止めてるんですよ。
その瞬間、二人はまったくの対等な関係...一対一で存在してるんだな、と。
策略も計算もなく、ただただ相手と触れ合って、唇で繋がりたい、抱き合いたい、と。
なんの説明も台詞もなく、キスしてるだけでわかるキスってあるんだな。
そのあとのシーンが、またいい。
ベッドを囲む金網の仕切りを挟んで右端と左端に二人がいるんですよ。
お互いの気持ちもきっと確かめあって、本当はすごく嬉しくてめちゃくちゃ盛り上がってる。
はずなのに、どちらも心に後ろめたさがある。
熱情に浮かされたキスの後の気恥ずかしさもある。
二人の距離感が、それを映像として巧みに表現している。
(演出の技が冴えますな)
で、涼が「...ずっといれば?」ってぼそっと優子に言うんですけど、
言葉を発する前10秒くらいの間が、ほんっと奇跡的なほどいいんだよね。
とっても簡単な言葉だけど、これを口にするのが涼にとってどれくらい重要で大仕事なのか...もし拒否されたらどうしよう?とか、彼女どう思うのかな?っていう複雑な感情が、
目と唇、そしてちょっとした仕草だけで一瞬のうちに伝わってくる。
彼のその気持ちを、察しのいい優子はちゃんと分ったんだけど、彼女としてはまっすぐ受け止めるわけにはいかない。
「言ってみたかっただけでしょ?」
「自分がどんな気持ちになるか、試したかっただけでしょ?」
巧みに受け流す優子。
うぉぉぉぉぉ!!!!切ない←
あとね、7話の聖母子像みたいなシーン。
これは以前も書いたんですけど、やっぱり凄い名シーンですよね。
少女のように華奢な女の子が、自分よりずっと大きな青年をまるで
母親のように抱きしめるアンバランス。
女の子の中にある本能的な母性(=聖性)を、絵画のように切り取った美しいシーン。
見上げる涼の瞳は、光が透過して琥珀色。
優子の、伸ばした指には白いセキセイインコ。素晴しい。
これの直前のシーンも改めてみるとすごくいい。
特に今回、涼の声にはっとさせられました。
美羽は涼に殺されたと語る完三。
「あなたが殺したの?」単刀直入に言葉にする優子。(怖くないのか!?)
「なにもしてないよおれ...あの人たちが勝手に死んだんだもの。」←ここ。
この声。
何の感情も見せない、ささやくような柔かい、相手を丸めこむような声!
あんなふうに否定されたら、しかも憎からず思ってる相手で、しかも美青年wに言われたら、
そりゃ~...信じたくなるよなー(笑)
涼って完三や美羽やその他優子以外の人とのシーンでは暗い影のある男の雰囲気なのに、優子と二人のシーンはどれも少年の顔をしている。
船上パーティの出会いのシーンからそう。
だから優子にだけは本当の姿を見せてるんだと。
彼の中の、大きくなれない子供の姿が現れるんだと考えてしまいたくなるんだろうな。
そしてまた、演者のお芝居と本当の感情の動きとが、切っても切れない関係であるのだなぁと実感してしまう。
しかし。
やはり空☆はツッコミ所が多いっすね。
細かくは書きませんが(いちいち覚えてられないし書くのも面倒だがw)、
これだけはやっぱりどーしても書いておきたい。
涼の部屋から逃げてきた白いセキセイインコ。
「定食たぬき」のオバさんが見つけ、優子が涼のもとへそれを届ける。
上着の中から白いインコを取り出し、涼に見せる優子。
(このときの優子の凛々しく清潔な美しさ)
一切人を寄せ付けなかった涼の部屋(=心の内部)へ何気なく・自然な成り行きで
すんなり入り込む優子。
とても重要なシーン...しかし。
優子、なんで涼の部屋知ってるんや?
事前に電話で知らせてた?
いーや。
あの涼のビックリした顔は、優子が不意に現れたことを如実に物語っておる。
キタガワ先生。
やっぱツメが甘いっすw
8話まで見ました。
や~...演出と脚本でここまで回ごとにふり幅のデカい作品て凄いな(笑)
中江さん演出/平野さん演出、違いがわかりやすい。
そういう意味でもゲツコイに似てる。
でも全然こっちのがいい。
やっぱりキャスティングかなー...。
特に5.7話は凄いシーンがいくつかある。
どれも涼と優子のシーンなんですが。
5話のキスシーン。
バックから差し込む光を受けたシルエットの涼と白く浮かび上がるような優子の顔。
チョウチョの触覚のように細かく震えながら男の顔の骨格を確かめるような
細い、白い指。
男の大きな手がぎゅっとその指を掴んで、引き寄せられるように。
涼の感情を堰きとめていた何かが崩れたような、熱い口付け。
キスって全然簡単なもんじゃなくて、一番個人的な、一番気持ちに近い行為なんだな~。
開放区で語ってましたけど...ね、キムラってやっぱ正直だよね(笑)
優子にキスしたいって気持ちはお芝居だけど、ただのお芝居じゃないなーって。
相手を好きにならないとできないキスってあると思うのです。
で、応える優子も華奢な体で真正面から受け止めてるんですよ。
その瞬間、二人はまったくの対等な関係...一対一で存在してるんだな、と。
策略も計算もなく、ただただ相手と触れ合って、唇で繋がりたい、抱き合いたい、と。
なんの説明も台詞もなく、キスしてるだけでわかるキスってあるんだな。
そのあとのシーンが、またいい。
ベッドを囲む金網の仕切りを挟んで右端と左端に二人がいるんですよ。
お互いの気持ちもきっと確かめあって、本当はすごく嬉しくてめちゃくちゃ盛り上がってる。
はずなのに、どちらも心に後ろめたさがある。
熱情に浮かされたキスの後の気恥ずかしさもある。
二人の距離感が、それを映像として巧みに表現している。
(演出の技が冴えますな)
で、涼が「...ずっといれば?」ってぼそっと優子に言うんですけど、
言葉を発する前10秒くらいの間が、ほんっと奇跡的なほどいいんだよね。
とっても簡単な言葉だけど、これを口にするのが涼にとってどれくらい重要で大仕事なのか...もし拒否されたらどうしよう?とか、彼女どう思うのかな?っていう複雑な感情が、
目と唇、そしてちょっとした仕草だけで一瞬のうちに伝わってくる。
彼のその気持ちを、察しのいい優子はちゃんと分ったんだけど、彼女としてはまっすぐ受け止めるわけにはいかない。
「言ってみたかっただけでしょ?」
「自分がどんな気持ちになるか、試したかっただけでしょ?」
巧みに受け流す優子。
うぉぉぉぉぉ!!!!切ない←
あとね、7話の聖母子像みたいなシーン。
これは以前も書いたんですけど、やっぱり凄い名シーンですよね。
少女のように華奢な女の子が、自分よりずっと大きな青年をまるで
母親のように抱きしめるアンバランス。
女の子の中にある本能的な母性(=聖性)を、絵画のように切り取った美しいシーン。
見上げる涼の瞳は、光が透過して琥珀色。
優子の、伸ばした指には白いセキセイインコ。素晴しい。
これの直前のシーンも改めてみるとすごくいい。
特に今回、涼の声にはっとさせられました。
美羽は涼に殺されたと語る完三。
「あなたが殺したの?」単刀直入に言葉にする優子。(怖くないのか!?)
「なにもしてないよおれ...あの人たちが勝手に死んだんだもの。」←ここ。
この声。
何の感情も見せない、ささやくような柔かい、相手を丸めこむような声!
あんなふうに否定されたら、しかも憎からず思ってる相手で、しかも美青年wに言われたら、
そりゃ~...信じたくなるよなー(笑)
涼って完三や美羽やその他優子以外の人とのシーンでは暗い影のある男の雰囲気なのに、優子と二人のシーンはどれも少年の顔をしている。
船上パーティの出会いのシーンからそう。
だから優子にだけは本当の姿を見せてるんだと。
彼の中の、大きくなれない子供の姿が現れるんだと考えてしまいたくなるんだろうな。
そしてまた、演者のお芝居と本当の感情の動きとが、切っても切れない関係であるのだなぁと実感してしまう。
しかし。
やはり空☆はツッコミ所が多いっすね。
細かくは書きませんが(いちいち覚えてられないし書くのも面倒だがw)、
これだけはやっぱりどーしても書いておきたい。
涼の部屋から逃げてきた白いセキセイインコ。
「定食たぬき」のオバさんが見つけ、優子が涼のもとへそれを届ける。
上着の中から白いインコを取り出し、涼に見せる優子。
(このときの優子の凛々しく清潔な美しさ)
一切人を寄せ付けなかった涼の部屋(=心の内部)へ何気なく・自然な成り行きで
すんなり入り込む優子。
とても重要なシーン...しかし。
優子、なんで涼の部屋知ってるんや?
事前に電話で知らせてた?
いーや。
あの涼のビックリした顔は、優子が不意に現れたことを如実に物語っておる。
キタガワ先生。
やっぱツメが甘いっすw
コメント
>優子、なんで涼の部屋知ってるんや?
ノベライズによると、優子が「たぬきのおばさんに家聞いてきた、、、。」
と言ってます。
それもおかしな話ですけど。(笑)
でも私、キタガワ先生には感謝しているんです。
だって涼に会わせてくれたから。
北川さんが「悪いヤツ、木村拓哉をずっと書きたかった。」って言われてますが、
私もずっと見たかった。
「眠れる森」も最初悪いヤツというか、ちょっと不気味な感じがあってドキドキしましたが
でも直季はいいヤツでしたからね。
もちろん好きですけど。(笑)
涼はいろんな顔がありましたよね。
それこそコメント欄には書ききれないほど、ほとんどが私にとってツボでした。
美羽がビルから飛び降りたことを聞かされたときうつむいて机の下で笑った顔でさえ。
まるで悪巧みが上手くいったときの子供の顔のような微妙な笑い。
昔の家まで逃げて、パズルをしながら口笛を吹きながら、うかぶ涙。
その心の奥底にあるどうしようもない孤独。
あ~、一話から書き出していきたいぐらい。(笑)
とにかくいっぱいリピして、いっぱい考えて、いっぱい萌えて、いっぱい切なさに浸った
大好きなドラマでした。
こんなに浸れる役の木村に早く会いたいです。
>ノベライズによると、優子が「たぬきのおばさんに家聞いてきた、、、。」
たぶんそんな感じだろうと思いました。そして私もたぶんゆみ様と同じく、
「しかし『誰も部屋に入れようとしない(@探偵)』男が、
見るからに口が軽そーなたぬきのおばさんに教えるだろーか?」というギモンが(笑)
>まるで悪巧みが上手くいったときの子供の顔のような微妙な笑い。
>昔の家まで逃げて、パズルをしながら口笛を吹きながら、うかぶ涙。
>その心の奥底にあるどうしようもない孤独。
わかります。
キムラのすごくいいところ...表現の豊かさを沢山味わえる作品ですよね。
父が目の前で撃たれ、妹と大火傷を負った瞬間から、涼のある部分は成長するのをやめてしまう。
子供の頃書いた作文に垣間見える万能感と周囲への攻撃性をもったまま、大人になってしまった男。(←永遠の中2病w)
しかも過去の記憶がない。
そんな複雑でミステリアスでぶっちゃけやや少女趣味な(笑)役柄を、あたかも血肉を備えた人のように演じきれたのは、キムラの優れた特性によるものではないでしょうか。
あれねー...彼じゃなかったらちょっとなぁ、って役だと(ry.
また、優子を演じた深津さんも素晴しかったですしね。
キタガワ先生はラブ・サスペンスの<ラブ>の部分は流石の腕前だと思いました。
ドラマ的にはやはり主演の二人と演出の素晴しさが光っている感じです。
(あ。おじきもね、悪くはないんだけどーw)
>こんなに浸れる役の木村に早く会いたいです。
ですよね。
ご本人的には涼みたいな人間は好きになれない&理解できないようですけど、
だからこそ日頃使わない引き出しを開かなきゃいけない。
それも直感的に。
これは私の主観ですが、古代やくらもっちんはすごくやりやすかったんじゃないでしょうか?
彼には少し難しいくらいの役を演じていただきたいですね。