粉粧楼
粉粧楼
粉粧楼
ついに買ってしまいました。
オールド・ローズ、粉粧楼。
中国名でフェンツァンロ。
ここ3年くらい迷ってたんですよ…
もし枯らせてしまったら可哀想だとか、
夏休み、酷暑の中、家族で留守にしちゃったら
ベランダでどうやって過ごさせたらいいのか、とか。
ペットを飼うのと同じくらい悩みました(笑)
好きすぎてなかなか踏み切れなかったんですけど、
思い切って。

薄絹を重ねたような繊細な花弁の重なり。
中心部ほどピンクが濃く、
外へいくほど薄く白っぽい色をしています。
つぼみも開きかけた花も、ぷっくり膨らんだ鈴のような形。
開いてもモダンローズのように誇らしげではなく、
やや俯き加減なのは、茎が細くて花を支えきれないから。
触れるとしっとりと柔らかく・ふかふかしていて、
妙に艶かしい。
意味深な名前もこの花に独特の魅力を添えていると思います。
ずっと中国原産だと言われていたのですが、近年、19世紀末にフランスで作出された
薔薇(クロチルド・スーペール)の子孫だと判明したそう。

しかし日本では、この粉粧楼という名前の方が知られていますし、
何より花姿にぴったりではありませんか?

満開でも直径5㌢程度にしかならない小ぶりな花ですが、結構香ります。
所謂薔薇の香りに、クローヴ(丁字)のニュアンスがある、と解説にはありました。
スパイシーですが、その名の通り、微かにパウダリーな甘い香りです。

今ちょうど満開のスイカズラの、甘くて青くて酔わせるような香りと入り交じって、
ベランダの窓から、夕暮れの風に乗って漂ってくる。
夢心地。


コメント

nophoto
明石
2012年5月26日21:37

こんばんは。
素敵な色ですね!儚げな風情と艶やかな名前が想像をかき立てます…
微かにパウダリーな甘い香りもあるとは。
自宅の薔薇だと毎日存分に愛でられるのですね~いいな~
中心部の花びらの色が濃いということは…つぼみは、色が濃いわけではないのですか?

HT
2012年5月27日10:58

明石さんこんにちは。
粉粧楼、最近は比較的手に入りやすくなったようですよ。
同じ樹でも花ごとに色の出方が微妙に違うので、一概には言えませんが、
つぼみは白っぽいと思います。
ググるとたくさん映像がヒットするので、そちらで確かめてみてください。