開放区。

MAYUKO様の日記を読み、彼の言葉を読んで、
あー…なんかちょっと気持ちが軽くなったなぁ。と、思いました。
南極チャンを演じた一番の収穫が『人』だったと何度も語ってきた彼ですが、
柴田さんのあの言葉は、さすがだなぁとしか言い様がない。
その言葉から、直ちに彼が読み取った意味が、また深い。
見つめる方向が同じだから、多くを語る必要がなかったのかな…。

もう一つ面白いなぁと思ったのが、彼が長年一緒にやってきたGとしての現場でも、
『自然と外に向けた言葉になる』旨のことを語っていること。
一見内輪の馴れ合い的な所謂わちゃわちゃも、実は自然発生的なものではなく、
視聴者(=観覧者)を意識したやりとりである、と。

CMでもドラマの現場でも、自分が何を求められているかを読み取ることは即ち、
『人がどういう自分を見たがっているのか』を瞬時に理解し、最良の表現を
直感的に選び取ることに他なりません。
それは、『自分をどんなふうに見て欲しいか』という、所謂ナルシズム的視点とは
似て全く非なるもの。
その違いを本能的に理解しているからこそ、彼のお芝居は
『常にキワキワのところを狙って』(@香川さん)見事に成功してきたんでしょう。
しかし、常に常にそういう意識を保ち続けるのってどんな感じなんだろう?
ヘタしたら一瞬一瞬が全て、四方八方に伸びる選択肢のどれかを選び取るという、
プレッシャーの連続になってしまう訳だし。

まぁあまりにも巧妙かつ自然(に見える)ゆえ、ありがたくない称号を
頂いたりしてるわけでありますが…。

でも、やっぱり凄い。

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