鉄輪温泉

2012年8月29日 日常
鉄輪温泉
鉄輪温泉
鉄輪温泉
実家滞在もあと3日。
路地裏を歩いてみたい!というムスコの要望で
古き良き温泉街の面影を
そこここに残す鉄輪温泉へ。

別府の最盛期はたぶん70年代まで。
所謂温泉地のなんとなくいかがわしい
雰囲気を残した繁華街は時代の流れに
取り残され年々寂れる一方で、
帰郷するたびになんとなく
物悲しい気持ちになってました。
しかし鉄輪は温泉街のレトロな空気を逆手に
イメージ一新。
寂れる一方の昔の繁華街とは正反対に
平日の日中から観光客で賑わってます。
一昨年KU:NELが取材して、なかなかいい感じの記事になってました。
…いやでもあの雑誌の写真の巧さは異常だからな。
などとやや懐疑的な気持ちで超久々の鉄輪散策。(疑い深いw)

いでゆ坂(写真1)
昔はなんの変哲もない狭い道路だったのを石畳風に舗装しなおし、
街並みもととのえ、こんな風情のある表情に。
上手く撮れなかったですが、そこここの道端の側溝から
もわ~っと湯気が立ち上り、靴底がほわ~っと暖かいのです。
夏場はキツイですが、冬は温かいだろうなぁ。

むすびカフェ(写真2)
昔は個人医院だったらしい建物を改造したおしゃれなカフェ。
外観のディテールが素敵。
内部は2階建ての天井を取っ払った広々と明るい空間。
古い柱や梁をいい感じに残してあります。
写真UPできなかったけれど、ほうじ茶を
粉引きの急須と湯呑でサービスしてくれました。
前菜3品は手作り豆腐、瓜のヨーグルト漬、大根の甘酢漬。
あらら、ぜんぶ白のメニュー(笑)
メインは夏野菜のトマトソースソテーと手作りコロッケ。
玄米ご飯に夏野菜の味噌汁。
都会の自然食レストラン的な<素材の味を生かした>うす味w
なので→お客さんの9割が女性…男性はムスコのみ。
あ、店長さんも男性でした(笑)
あれで800円は安い。

スチームパンクな家(写真3)
前面の3本の噴気孔からわかるようにこの家は
蒸気機関車の如くスチームで移動するのです!
…嘘ですけど。
隣の敷地にある温泉の、源泉ポンプから立ち上る湯気が凄まじい。
裏通りのあちこちからもうもうと立ち上る湯気に近寄ってみると
こんなことに…!!!!
お隣のおうちはきっと温泉の関係者の方でしょうけど、
いろいろ大変に違いない…(余計なお世話だ)

ほかにもいい感じの朽ち果てた廃墟っぽい建物だったり、
路地裏にたむろするにゃんこ達ののんびりした姿を
写真に収めつつ
約1時間半、鉄輪の路地裏をあがったりおりたり。
そう、ここは坂の町なのです。
ムスコも私も汗びっしょりになったところで、ひょうたん温泉へ。
ここは滝(といっても高低差5m程ですが)の流れ落ちる
露天風呂があるのです♪
ぬるめのお湯につかっての~んびり。
檜の香り溢れる蒸し風呂で汗を流し、久々の温泉を堪能いたしました。

うん。
KU:NELの記事は誇張ではありませんでした。
昔はほんっとにうらぶれた感じの古臭い温泉地だったのが
みごとに蘇っておる。
たぶん行政のほうでも補助金を出したりはしてるでしょう。
しかし、街並み自体の味わいはそこに住む人たちの協力がないとね。
無理やり大型レジャーセンターを誘致したりするんじゃなくて
もともとそこにあったものの味わいを最大限に生かす工夫こそ、
持続可能でいちばん効果的なやり方なんだな。

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