昨日のPriceless。
見てて思ったことがある。
ふみくんって実はキムタクキャラだ。
子供達とのやり取りだとかいかにもな口調だし、缶ビールを飲んだ後の、感極まった言葉なんてまさにキムタクが言いそうな台詞だ。
私は基本的にキムタク役のキムラは好きではない。
(エンジンの次郎とプライドのハルは典型的。だから好きじゃないw)
しかし何故かふみくんは好きだ。
何でだろう?
まずビジュアルが好み←
それから徹底したオプティミストでちょっとお間抜けで、仕草なんかも愛嬌がある。
もう一つ、彼は今迄のキムタクキャラとはちょっと違う。
象徴的だったのがコンビニ店長に詰め寄るシーン。
貧乏人を徹底的に糾弾するアホ店長。
子供相手に上から目線で偉そうに!
貧乏ってそんなに蔑まれることなんか?
勝手に決めつけてんじゃねぇよ!
許せねぇ!!
…と、みるみるうちに表情が変わっていく二三男。

「はっ!!こ、これは…HEROパターンではないか。
ここで二三男がちょっと乱暴な口調で正論展開したらまさに久利生…うわぁ(汗)」

(注:決して久利生が嫌いなわけではありません)

しかし。
二三男が口を開くより一瞬早くバカ店長に詰め寄ったのは二階堂なのだった。

「新鮮…。」

ここで私はスカッとすると共に安堵のため息を漏らしたのであった。

ふみくんはキムタクキャラなんだけど、カッコいいとこ全部持ってくような扱いには
なっていない。
何か人の心を和ませたり小さな幸せを振りまく才能はあるけど、天才ではない。
そこがちょっとした隙みたく感じて、なんか和む。
月9という時間帯。
視聴者はそこに魂を揺さぶるような感動とか衝撃的展開とか斬新な手法とかは
求めてないのかもしれない。
むしろ心がゲンキになるような、一週間をやり過ごすパワーになるような、
そんな安定剤&ビタミン剤的ドラマを求めているんじゃないだろうか。
で、どうせ見るなら目に心地よいビジュアルの人を見たいし(笑)
それに今の世の中、確かなものなんてそんなにない。
今日白だったものが明日は黒になってるかもしれないのだ。
そんな時、キムタクがキムタクらしい存在で居てくれるのは、ある種の癒しなのかも
しれない…。
設定は斬新だけど、主人公は安定のキムタク。
変えてるけど、変わらない。
そのさじ加減が絶妙だと思う、今のところ。
鈴木監督とキムラはよーくわかってやってるんじゃないかな…。

あ、あとこのドラマ、食事のシーンがたくさん出てきますが(食育w)どれもいい。
幸福荘の人たちは貧乏だけど、大勢で食事する楽しさを知っている。
象徴的なのが湯婆婆と子供とふみくんの朝食。
毎回雑草のお浸し(炒めもの?)と白ご飯にお漬け物だけど、妙に美味しそう。
昨日はふみくんにもめざしが付いていたけど(笑)
(や、あれは二階堂さんと釣った魚か…?)

コメント

nophoto
ぴぃ
2012年10月31日9:50

おはようございます。

全くの同感です!
いいなぁ・・・この感じ♪

所謂キムタクキャラのさじ加減が うまい!!
押し付けがましさが無く 物足りない位でちょうど心地良い。

他の役者さんとのバランスや掛け合いが すんなりと入ってきて
ドラマを楽しめました。

むしゃむしゃ食べる二三男。
食べながら喋ってるのに嫌な感じがしなくて、さすが~~と妙な所でニンマリ。

この先の脚本がどうか良い物でありますように!!!

子役の弟君の笑顔や喋り方が可愛くて素朴で、ぴったり。
子役も大切ですものね。


HT
2012年10月31日17:11

ぴぃさん、こんばんは。

いいですよね〜二三男。

>他の役者さんとのバランスや掛け合いが すんなりと入ってきて
ドラマを楽しめました。

キムラはお芝居の相手との距離感や間が絶妙だと思います。
今回ストレートにそれが感じられる脚本と演出で嬉しい限り。
冒頭のテーブル越しの二階堂とのやり取りや子供たちとの会話のテンポ、上手い!
ラスト近く、フジッキーと対面でやり取りするシーン、あるじゃないですか?
あそこの「彼女も、おれも。」の間といい声のトーンといいすごく今後の展開を予想
させる
ドキドキ感があってよかった。
予告と本編はアングル違いだったのですが、監督が最後までどっちのカットを使うか
迷ったんだろうなーと。
本編で流れたほうがより対決色が濃くなってたかな。

子役の弟くん、いいですよね。
とっても自然です。

nophoto
ともりん
2012年11月1日17:33

HTさん、こんばんわ。
役者から木村ファンとなった身としてはこれが二本目のドラマ。感無量です(涙)。
木村さんはとても丁寧に演じていて本能なのか緻密な計算なのか、やっぱり役を生きてるとしか思えないです。ご飯の最後、立ち上がり際に魚を口に放り込むタイミングとか、動きが流線型。。タイミングが絶妙。キャラが普通の人なだけに滲み出る格好良さがハンパないです。

子役の弟君、ご存知かもしれませんが今、NHKのドラマで沢口靖子さんの息子役です。
まったく違うキャラを演じており最近まで同一人物と気づきませんでした。
色々楽しみな共演者多しですね。

本編と予告の違いなど、スルーしておりました。さすがです。。。これからも感想コメント楽しみに読ませいただきます。

HT
2012年11月1日18:31

ともりんさんコメントありがとうございます。

>木村さんはとても丁寧に演じていて本能なのか緻密な計算なのか、
やっぱり役を生きてるとしか思えないです。

そうですよね。演じているように見えない…おっしゃる通り<役を生きてる>。
それ故、演技してないとかまんまだとかいらぬ誹りも受けてしまうという…。
普通に喋って動いてたら決してあんな風にはならないだろう、ってちょっと考えたら
わかると思うんだけど(苦笑)
自然すぎて分かり難いお芝居は実は諸刃の剣なのかもですね、俳優さんとしては。
動きの流麗さは天性のものでしょうな。
自分の内側と外側で起きてることを瞬時に感じ取って最良の動きを判断し、演じる。
凄い反射神経だなぁと(笑)

NHKのドラマに出演しているんですね。
あんまりTVドラマを見ないもんで…知りませんでした(汗)
情報ありがとうございます。

またよかったらお気軽にコメントしてくださいまし。