BRUTUS (ブルータス) 2012年 8/15号 [雑誌]
2012年11月17日 読書
発売当時買い損ね、マガジンハウスHPでも品切れ。
某ブックオフでようやく入手(嬉)
表紙はアンディ・ウォーホルのイラスト。
まずBRUTUSがこういう特集したのが意外でありました。
同じマガジンハウスでもku:nelはこの手の特集よくやってるけど。
中身はBRUTUSらしく植物の育て方読本とかじゃなくて、
国内外の植物にまつわる人・場所・モノの話。
初っ端の若き日本人プラント・ハンターの清順さんという方の存在に興奮。
プラント・ハンターとは異国の珍しい植物を探し出し収集し、母国へ持ち帰るプロ。
植民地建設に熱心な時代のイギリス人のイメージが強かったので、意外でした。
清順さんがオーストラリアの珍しい<ボトルツリー>の巨木を現地から掘り出し、
長い航海を経て無事日本へ運び、植樹するまでを追ったレポがエキサイティング。
クレーンでつり下げられたその姿は、まるで珍獣ジュゴンそっくりで、可愛い。
ちなみにこの樹は<代々木VILLAGE>に植樹されたそうです。
清順さんはネット上で人々の心に植物を植える『そら植物園』というプロジェクトで
活動しているそうな。
http://from-sora.com
写真を見てるだけでも楽しいですよ。
さて。
この本で個別に紹介されている植物は、例えば薔薇とかハーブとか、よく知られる
種類のものではありません。
むしろ形として面白かったり少しグロテスクだったり、ビックリするような性質を
持っていたりします。
具体的には多肉植物とか食虫植物とかサボテンの類いとかが中心。
どっちかというと奇を衒った見せ方と言えなくもない。
しかしまぁ、BRUTUSですものね…普通の植物を見たいなら他にいくらでも雑誌が
あるわけですし。
それに、その手の植物のマニアックさ加減、フォトジェニックさは、いかにも
BRUTUS愛読者が好みそうですし。(←勝手にきめつけw)
その編集意図が見事に的中。
植物なんか女と年寄りのもの、なんとなく辛気くさいじゃん、とか思っていた層を
ぐぐっと惹き付けたに違いありません。
(お陰でコッチは古本屋を探し回るはめになったぜ)
でも、なぜ今植物?
BRUTUSのターゲットがそういう年齢wにさしかかったのか?
しかし仮にターゲット層を30〜40代と考えると、いささか若い。
そこには、3.11.以来の世の中の雰囲気が深く関係してるのは間違いない気がする。
植物を手入れする時間って気持ちがリセットされるんです。
綺麗な色や形や匂いに癒されるのももちろんですが、喋らない・動かない彼らを、
毎日眺め、水をやって、虫に喰われてないか、病気っぽくはないかと気にかけてるとその分ちゃんと返ってくる。
少しずつ着実に成長し、茎を伸ばし、葉を広げて、花や実をつけてくれる。
やがて冬が来て葉が落ちても、根か種子が生きていれば、また春には新芽を吹く。
少し前にも書いたけど、世界の目に見えない大きなサイクルを、抽象的でなく具体的に見せてくれる。
規則正しい安定したリズムで。
それは子育てや人と人とのコミュニケーションとはまた別なんです。
もの言わぬ相手なだけに、むしろ自分と向き合ってる感覚に近いかもしれない。
…あ。
大幅に脱線してしまいましたね;
そうそう。
あと面白かったのが『植物を愛した人たち』の章。
<芸術家と庭>の項ではデレク・ジャーマンとジョージア・オキーフ。
どっちも大好きな芸術家ではありますが…庭と言えば『睡蓮』のモネじゃ…?
と、ソッチ方面に行かないのがいかにもBRUTUSだなぁと思いました(笑)
某ブックオフでようやく入手(嬉)
表紙はアンディ・ウォーホルのイラスト。
まずBRUTUSがこういう特集したのが意外でありました。
同じマガジンハウスでもku:nelはこの手の特集よくやってるけど。
中身はBRUTUSらしく植物の育て方読本とかじゃなくて、
国内外の植物にまつわる人・場所・モノの話。
初っ端の若き日本人プラント・ハンターの清順さんという方の存在に興奮。
プラント・ハンターとは異国の珍しい植物を探し出し収集し、母国へ持ち帰るプロ。
植民地建設に熱心な時代のイギリス人のイメージが強かったので、意外でした。
清順さんがオーストラリアの珍しい<ボトルツリー>の巨木を現地から掘り出し、
長い航海を経て無事日本へ運び、植樹するまでを追ったレポがエキサイティング。
クレーンでつり下げられたその姿は、まるで珍獣ジュゴンそっくりで、可愛い。
ちなみにこの樹は<代々木VILLAGE>に植樹されたそうです。
清順さんはネット上で人々の心に植物を植える『そら植物園』というプロジェクトで
活動しているそうな。
http://from-sora.com
写真を見てるだけでも楽しいですよ。
さて。
この本で個別に紹介されている植物は、例えば薔薇とかハーブとか、よく知られる
種類のものではありません。
むしろ形として面白かったり少しグロテスクだったり、ビックリするような性質を
持っていたりします。
具体的には多肉植物とか食虫植物とかサボテンの類いとかが中心。
どっちかというと奇を衒った見せ方と言えなくもない。
しかしまぁ、BRUTUSですものね…普通の植物を見たいなら他にいくらでも雑誌が
あるわけですし。
それに、その手の植物のマニアックさ加減、フォトジェニックさは、いかにも
BRUTUS愛読者が好みそうですし。(←勝手にきめつけw)
その編集意図が見事に的中。
植物なんか女と年寄りのもの、なんとなく辛気くさいじゃん、とか思っていた層を
ぐぐっと惹き付けたに違いありません。
(お陰でコッチは古本屋を探し回るはめになったぜ)
でも、なぜ今植物?
BRUTUSのターゲットがそういう年齢wにさしかかったのか?
しかし仮にターゲット層を30〜40代と考えると、いささか若い。
そこには、3.11.以来の世の中の雰囲気が深く関係してるのは間違いない気がする。
植物を手入れする時間って気持ちがリセットされるんです。
綺麗な色や形や匂いに癒されるのももちろんですが、喋らない・動かない彼らを、
毎日眺め、水をやって、虫に喰われてないか、病気っぽくはないかと気にかけてるとその分ちゃんと返ってくる。
少しずつ着実に成長し、茎を伸ばし、葉を広げて、花や実をつけてくれる。
やがて冬が来て葉が落ちても、根か種子が生きていれば、また春には新芽を吹く。
少し前にも書いたけど、世界の目に見えない大きなサイクルを、抽象的でなく具体的に見せてくれる。
規則正しい安定したリズムで。
それは子育てや人と人とのコミュニケーションとはまた別なんです。
もの言わぬ相手なだけに、むしろ自分と向き合ってる感覚に近いかもしれない。
…あ。
大幅に脱線してしまいましたね;
そうそう。
あと面白かったのが『植物を愛した人たち』の章。
<芸術家と庭>の項ではデレク・ジャーマンとジョージア・オキーフ。
どっちも大好きな芸術家ではありますが…庭と言えば『睡蓮』のモネじゃ…?
と、ソッチ方面に行かないのがいかにもBRUTUSだなぁと思いました(笑)
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