PRICELESSの感想書こうかと思ったのですが、まぁだちょっと纏まらず。

札幌コンでのキムラのトーク概要をあちこちで読み、ちょっと、いやかなり
切なくなりました。
知ってるんだよね、当たり前だけど。

『刺さった棘はそのままにしておく』

って言葉が暗示した通りで…。

キムタク=記号。
木村拓哉とは別モノだと常日頃感じてるんですけど、
記号化される→記号を認識する人が多数存在してる=知名度が高いってこと。
一方、記号であるが故に、刺す方が「生身の個人を攻撃している」認識を持ち難い。
つまり「人を傷つけている」自覚が薄く罪悪感を感じにくい側面もある。
有名税と言えばそれまでですが、限度ってもんがあるし、彼の場合そのレベルを
とっくに超えているんじゃないかなぁと。
去年のプロフェッショナルでは『風当たりは強いけど』と笑ってみせた。
かっこ良かったですけど、それは本音でもあり、負けず嫌いならではの発言でも
あったのでしょう。
一歩踏み込んで、本音に近い心情を語ったのが昨日の言葉だったのかもしれない。

ただ、それをファンの前だけにしろ口に出せるようになったのは、ある程度彼が
吹っ切れたからではないでしょうか。
本当に落ち込んでる時はその根っこの話なんか口にできないですから…。
発言のバネになったのは、もちろんファンの歓声や興奮を肌で受け止める会場という
独特の環境もあったでしょうけれど、
PRICELESSというドラマの中で、彼自身が金田一という役柄に同化し、表現し、
その心情にシンクロしていたことと、
作品がたくさんの人に支持された実感を感じたのも大きいような気がします。
数字的には今シーズン2位。
最終回は18.7%。高いと見るか低いと見るか、見解の別れるところでしょうが、
裏番組がほぼ同じ18.6%と14%台の、それもバラの長時間SP番組だったこと、
またある調査によると、TVドラマは録画して見る人が今や全体の半数に達するのを
考え合わせると、たくさんの人が金田一のポジティブさに元気づけられたと
断言しても良いのではないでしょうか。
番組の公式サイトだけでなく、Twitterでナマの声に触れることもできますし、
たくさんのエールが彼の元に届いたに違いありません。

…そんな流れがあった中での発言だったのではないか。

さらにあの奇蹟のキラキラっぷり。
あの可愛さと綺麗さは、ちょっと生まれ変わったみたいな感じだった。
頭のてっぺんからつま先まで、新しい細胞でできてるみたいな輝き。
二つ前の日記に書いたけど、いっそもののけのような(笑)
ああ、彼はもう新しいステージに向かって歩き始めているんだなぁと。
そんなことを思ったのでした。

コメント

nophoto
さくら
2012年12月26日10:29

おはようございます。

オーラスでのファンへのメッセージ、フォロワーさん情報で知りました。
もう切なくて胸が痛くて、涙が・・・。

今回のドラマはとても満足しましたが、個人的にはきっぱりと月9と決別し、
新たなステージに臨んで欲しい。
そう言う意味で、「圧倒的」でなく、
フツーの視聴率(敢えて言います)であったのはよかったかな。

ここ数年の流れで、
制作側の「キムタク」に対する過度の期待は薄れたかと思われ。

演じることに貪欲さのない人ですが、
役者として、本当の正念場はこれからじゃないかと。
あらためて揉まれて、役者・木村拓哉を開花させて欲しい。
いい制作陣との出会い、いい作品との出会いを心より願ってます。

HT
2012年12月26日19:10

さくらさん、こんばんは。

キムタクを求められまたその期待に応える。
それがクオリティと直結するものなら、キムタクも悪くないかもしれません。
しかしある時点からクオリティより分かり易い数字を求められるようになった。
クオリティって抽象的ですから、具体的なものさしで語られると分かったような
気になってしまうのかも。
生身の木村拓哉と、物差しで計られがちのキムタクの狭間で揺れ動く気持ちも
あったんじゃないでしょうか。
そこに不条理ともいえるバッシング。
もし自分がそんな立場に居たらと想像すると恐ろしいです。
彼が演じることにどん欲さを持たない気持ち…少しだけ分かる気がします。
欲を持ってしまったら、木村拓哉とキムタクを両立させるバランスが崩れるんじゃないかと。
もしかしたら、そんなふうに考えているのかもしれないって気がします。

>いい制作陣との出会い、いい作品との出会いを心より願ってます。

ですよね。
PRICELESSでつくづく感じたのは、それがTVであろうと映画であろうと、また
コメディだろうがシリアスだろうが、<良いものを作る>志を持ったスタッフが
多数存在すれば、良い作品はできるのだなと。
そんな出会いがずーっと続きますようにと祈らずにはいられません。