写真は心の鏡。

2013年3月30日 日常
写真は心の鏡。
『写真家と被写体、っていう傍観者の関係では、
核心を掴んで・今の息づかいを
写し取ることはできないと思う。』

…BS朝日で再放送されていたcanonの番組。
http://mirutoru.bs-asahi.co.jp/next/
上田義彦さんが妻夫木くんと福井県の和紙の里を旅する。
「次は冬に来て。和紙を漉く水が冷たくて、漉いている人の手がずっと温かいから、
その手から上る湯気がとってもきれいだから。」
と、紙漉の女性の言葉に導かれ、雪に閉ざされた工場を訪れる上田さん。

一緒に旅をするのは妻夫木くん。canonのカメラEOSのイメージキャラクター。
目を輝かせ、時には見とれて上田さんの声すら聞こえないほど夢中になって
子供のようにシャッターを切りまくる妻夫木くん。
彼はやっぱり俳優さん、人の動き・表情に目が行ってる。
そして、スナイパーの如く<今>を渾身の一発で仕留める上田さん。
コントラストが面白いな〜…と見ていたところで、冒頭の言葉。
それを裏付けるかのように上田さんの写真にはどれも『視線』を感じた。
視線…対象を眺めるだけではなく、その透明な指先で被写体に触れ、手触りと温度を確かめながら切り取る。
その一枚一枚に、確かに心が映り込んで見えた。
「だからこそ(写真を撮るのは)さらけ出す覚悟がいる。」
写真家もいろいろ、表現方法も千差万別だけど、私が上田さんの写真が好きなのは
だからなのだな、と思った。

そうそう。
あのReBORNの最初の広告写真。
ヒデヨシとノブナガを撮ったのは上田氏だったのですね。
番組の冒頭の、作品紹介にありました。
他にはSUNTORY伊右衛門とか宇宙人ジョーンズとか。
なるほど。
でも上田義彦といえば『QUINAULT』とか『at Home』とかも紹介しろよ。
…と思ったのはひみつですw


さて。
今日は一日中霧雨が降ってとても寒い。
最高気温…7℃!?
花冷えどころじゃないですよ、真冬じゃないか。
明日も雨予報ですが…ソメイヨシノも終わりでしょうか?
写真は我があいぽんで撮影した昨日のソメイヨシノ。
「日本人が桜を見ると興奮するのは、花がコッチを向いてるように見えるから。」
…と昔どこかで読んだ。
確かいとうせいこう氏の文章だったと思う。
ほんと、コッチを見てますねぇ…。

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