KINEJUN nextを読んで確か相田さん、前にもキムラの声のこと書いてたな、と思い
切抜きファイルやら雑誌やら見返して見つけました。
2006年『Invitation』12月号。
男たちが語る木村拓哉・論。
意味に還元されない声の響き。
意味と意味の中間地点、意味以前の元素、
意味の先にある何かが際立った新しい言語。
また例によって抽象的ですが…(笑)
でも具体的にキムラの声に置き換えればすっごく分かるんですよねー。
ふと思い立って再開した空☆鑑賞。7話。
自ら命を絶った美羽。下手に動くと餌食にされるぞ、と警告する完三。
本当のことを知りたくて涼に会いに行く優子。
「美羽が死んだのはあなたのせいなの?」
「おれ、何もしてないよ。あのひとたちが勝手に死んだんだ。」
「どうせ皆いつかは死ぬんだ。あんたも、おれも。」
(*細かい台詞の間違いはお許しを。ニュアンスのみ、ってことで)
…まっすぐに訊ねる優子に平気で嘘をつく涼。
いや、彼には嘘をついている自覚すらないのかもしれない。
そう思えてしまうのは涼の無表情さと、間違いなく声の響きのせい。
甘くて静かな、どこまでも空虚なその声。
台詞自体はたぶん「平気で嘘をつく悪魔のような冷酷な男」を想定したのでしょう。
が、涼の声の響きはもう一つ下の層に横たわる、どうしようもなく暗く冷たく孤独な闇の存在を感じさせる。
『皆いつかは死ぬ。理由もわからないまま生きてるのと同じように死んで行く。』
涼の中でそれが<真実>である限り、優子への答えは嘘ではない。
そしてこの声があるからこそ、優子の言葉が涼の心にまっすぐ沁み込んでいく過程に無理がない。
「あんたの知らないおれ、いるかもよ?」
「かまわないよ。」
「…ひとりじゃ、こわい。」
もうこの辺りの台詞のやりとりはほとんど奇蹟に近いです。
もし、キムラが(深津ちゃんも)「言葉をどう解釈するか」にのみ拘り、声に感情を載せることだけに心を砕くタイプのお芝居をしていたなら、涼と優子のやり取りは、ありきたりで陳腐なものになったかもしれません。
意味に還元されない声の響きが伝える、意味の先にある何か。
…まさに。
まぁそこまであれこれ深く考えなくても。
先日のビストロがみょーに楽しく感じたのは、口数の少ないキムラの声が、
いつにも増して深くせくすぃーに聞こえたから♪
(黒かったけど)
…ってのも、意味に還元されない声の響きが伝えるもの、かもですが(笑)
切抜きファイルやら雑誌やら見返して見つけました。
2006年『Invitation』12月号。
男たちが語る木村拓哉・論。
意味に還元されない声の響き。
意味と意味の中間地点、意味以前の元素、
意味の先にある何かが際立った新しい言語。
また例によって抽象的ですが…(笑)
でも具体的にキムラの声に置き換えればすっごく分かるんですよねー。
ふと思い立って再開した空☆鑑賞。7話。
自ら命を絶った美羽。下手に動くと餌食にされるぞ、と警告する完三。
本当のことを知りたくて涼に会いに行く優子。
「美羽が死んだのはあなたのせいなの?」
「おれ、何もしてないよ。あのひとたちが勝手に死んだんだ。」
「どうせ皆いつかは死ぬんだ。あんたも、おれも。」
(*細かい台詞の間違いはお許しを。ニュアンスのみ、ってことで)
…まっすぐに訊ねる優子に平気で嘘をつく涼。
いや、彼には嘘をついている自覚すらないのかもしれない。
そう思えてしまうのは涼の無表情さと、間違いなく声の響きのせい。
甘くて静かな、どこまでも空虚なその声。
台詞自体はたぶん「平気で嘘をつく悪魔のような冷酷な男」を想定したのでしょう。
が、涼の声の響きはもう一つ下の層に横たわる、どうしようもなく暗く冷たく孤独な闇の存在を感じさせる。
『皆いつかは死ぬ。理由もわからないまま生きてるのと同じように死んで行く。』
涼の中でそれが<真実>である限り、優子への答えは嘘ではない。
そしてこの声があるからこそ、優子の言葉が涼の心にまっすぐ沁み込んでいく過程に無理がない。
「あんたの知らないおれ、いるかもよ?」
「かまわないよ。」
「…ひとりじゃ、こわい。」
もうこの辺りの台詞のやりとりはほとんど奇蹟に近いです。
もし、キムラが(深津ちゃんも)「言葉をどう解釈するか」にのみ拘り、声に感情を載せることだけに心を砕くタイプのお芝居をしていたなら、涼と優子のやり取りは、ありきたりで陳腐なものになったかもしれません。
意味に還元されない声の響きが伝える、意味の先にある何か。
…まさに。
まぁそこまであれこれ深く考えなくても。
先日のビストロがみょーに楽しく感じたのは、口数の少ないキムラの声が、
いつにも増して深くせくすぃーに聞こえたから♪
(黒かったけど)
…ってのも、意味に還元されない声の響きが伝えるもの、かもですが(笑)
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