http://www.operacity.jp/ag/exh151/
写真家、梅佳代さんの作品展です。
前々から面白い写真撮るなぁと思っていまして。
オペラシティ、職場から近いので木曜日、会社帰りに行ってきました。
いやぁ、ほんっと。見て良かったです。
一回見終わって会場を出てから、もう一回最初から見直してしまいました。
梅佳代さんといえば、道路でアホなことしてる小学生を撮った<男子>など、日常の「何これw」な瞬間を捉えたスナップ写真の人、と思ってました。
会場で大きく引き延ばされた作品を見ても、右下に撮影日時のデジタル表示が写り
こんでたりして、<知り合いの◯◯さんが何の気無しに撮った写真>みたい。
一見「誰でも撮れるじゃんこんなの。」っぽくみえますが、とんでもないことで。
「うわ!なにあの小学生ヘンなことしてるw」とか「今の顔笑えるw」とかいう瞬間、日常的にあるじゃないですか?
その<お間抜けさ>に思わずシャッターを切ろうとした時、大抵その貴重な『瞬間』は過ぎてしまっている。
梅佳代さんの凄さは、その『瞬間』を素晴らしい反射神経で切り取ってるところ。
だから右下にくっきりと残されたデジタル表示は<証明>の役割をも担っている。
その年のその日のその瞬間、世界のどこかで名も知らぬ誰かがこんなふうに生きて・存在していたという、無数の人達の営み、
同時にそれを<視ていた私>の存在の証明でもある。
写真は個人と世界についての記憶の記録だ。
写真を撮る・見る面白さの原点に回帰したような作品たち。
ツレは「ロベール・ドアノーに似てるよね。」と言ってました。
瞬間の切り取り方の凄さは近いものがあると思うけど、梅佳代さんのはもっと
撮る行為が無意識に近いというか、「カッコ良く見せてやろう!」みたいな自意識を
感じなくて、自然にシャッターを切ってるとこが逆にかっこ良い。
いえ、ドアノーは好きですよ。写真集もってますし。
ただシャッター切る瞬間の選び方が違うっていうか。
ドアノーは被写体の<最高の瞬間>を切り取っている。
梅佳代さんは被写体の<脱力した瞬間>を切り取っている。
私が一番好きなのは、彼女の祖父を撮ったシリーズ<じいちゃんさま>
10数年撮り続けたおじいちゃんを、年ごとに十数枚の写真で見せているんですが、
彼女の家族、特に妹さんのおじいちゃんへの懐き方がなんともいえず温かい。
最初中学生位だった妹さんが、成人式を迎え、お嫁さんになり、赤ちゃんが生まれ、
お母さんの顔になっていくのを、傍らで優しく見つめるおじいちゃん。
年を追うごとにしゃっきりしていた背中が丸くなり、杖をついて、車椅子だったり、座っている写真が増えていき、数年前におばあちゃんに先立たれてしまうのだけれど
孫の産んだちっちゃな赤ちゃんを腕に抱いた顔を見ていると、随分前に亡くなった
私の祖父を想い出して涙がでました。
話変わって。
「あまちゃん」今朝BSで今週分を纏めてみました。
職場でも話題に出ますし、Twitterでもいろんな方が話題にだしてますが、なるほど。
面白いですねー…というか、とっても濃いドラマだ。
母と子の葛藤とか、町おこしとご当地アイドルとか、少女の成長物語とか、ちょっと
見ただけでもよくまぁいろいろ盛り込んだなぁと感心&衝撃。
あくどく感じないのは朝ドラ特有の演出とセットの雰囲気と宮本信子の解説のせい?
印象に残ったのが、アキが熱弁していたアイドルの役割…
「見てくれた人が来た時よりも笑顔で帰っていく、アイドルでも海女でも同じだ、
サービス業だ」
の下りで、否応無しに彼の事が頭に浮かんでしまいました(笑)
これ、クドカンのアイドル観なんだろうか。
この台詞一つでもいろんな解釈ができるよなー。
これを10代の少女に言わせるってすごいことだよなー。なんて。
あと、アマーソニックとか、レディオガガとか小ネタがw 隅々まで面白いw
で、昭和のアイドル、現実力派女優の鈴鹿さんも登場するのかしら?
薬師丸さん…はらちゃんでもいい味出してたもんなぁ。
来週も見よう。
写真家、梅佳代さんの作品展です。
前々から面白い写真撮るなぁと思っていまして。
オペラシティ、職場から近いので木曜日、会社帰りに行ってきました。
いやぁ、ほんっと。見て良かったです。
一回見終わって会場を出てから、もう一回最初から見直してしまいました。
梅佳代さんといえば、道路でアホなことしてる小学生を撮った<男子>など、日常の「何これw」な瞬間を捉えたスナップ写真の人、と思ってました。
会場で大きく引き延ばされた作品を見ても、右下に撮影日時のデジタル表示が写り
こんでたりして、<知り合いの◯◯さんが何の気無しに撮った写真>みたい。
一見「誰でも撮れるじゃんこんなの。」っぽくみえますが、とんでもないことで。
「うわ!なにあの小学生ヘンなことしてるw」とか「今の顔笑えるw」とかいう瞬間、日常的にあるじゃないですか?
その<お間抜けさ>に思わずシャッターを切ろうとした時、大抵その貴重な『瞬間』は過ぎてしまっている。
梅佳代さんの凄さは、その『瞬間』を素晴らしい反射神経で切り取ってるところ。
だから右下にくっきりと残されたデジタル表示は<証明>の役割をも担っている。
その年のその日のその瞬間、世界のどこかで名も知らぬ誰かがこんなふうに生きて・存在していたという、無数の人達の営み、
同時にそれを<視ていた私>の存在の証明でもある。
写真は個人と世界についての記憶の記録だ。
写真を撮る・見る面白さの原点に回帰したような作品たち。
ツレは「ロベール・ドアノーに似てるよね。」と言ってました。
瞬間の切り取り方の凄さは近いものがあると思うけど、梅佳代さんのはもっと
撮る行為が無意識に近いというか、「カッコ良く見せてやろう!」みたいな自意識を
感じなくて、自然にシャッターを切ってるとこが逆にかっこ良い。
いえ、ドアノーは好きですよ。写真集もってますし。
ただシャッター切る瞬間の選び方が違うっていうか。
ドアノーは被写体の<最高の瞬間>を切り取っている。
梅佳代さんは被写体の<脱力した瞬間>を切り取っている。
私が一番好きなのは、彼女の祖父を撮ったシリーズ<じいちゃんさま>
10数年撮り続けたおじいちゃんを、年ごとに十数枚の写真で見せているんですが、
彼女の家族、特に妹さんのおじいちゃんへの懐き方がなんともいえず温かい。
最初中学生位だった妹さんが、成人式を迎え、お嫁さんになり、赤ちゃんが生まれ、
お母さんの顔になっていくのを、傍らで優しく見つめるおじいちゃん。
年を追うごとにしゃっきりしていた背中が丸くなり、杖をついて、車椅子だったり、座っている写真が増えていき、数年前におばあちゃんに先立たれてしまうのだけれど
孫の産んだちっちゃな赤ちゃんを腕に抱いた顔を見ていると、随分前に亡くなった
私の祖父を想い出して涙がでました。
話変わって。
「あまちゃん」今朝BSで今週分を纏めてみました。
職場でも話題に出ますし、Twitterでもいろんな方が話題にだしてますが、なるほど。
面白いですねー…というか、とっても濃いドラマだ。
母と子の葛藤とか、町おこしとご当地アイドルとか、少女の成長物語とか、ちょっと
見ただけでもよくまぁいろいろ盛り込んだなぁと感心&衝撃。
あくどく感じないのは朝ドラ特有の演出とセットの雰囲気と宮本信子の解説のせい?
印象に残ったのが、アキが熱弁していたアイドルの役割…
「見てくれた人が来た時よりも笑顔で帰っていく、アイドルでも海女でも同じだ、
サービス業だ」
の下りで、否応無しに彼の事が頭に浮かんでしまいました(笑)
これ、クドカンのアイドル観なんだろうか。
この台詞一つでもいろんな解釈ができるよなー。
これを10代の少女に言わせるってすごいことだよなー。なんて。
あと、アマーソニックとか、レディオガガとか小ネタがw 隅々まで面白いw
で、昭和のアイドル、現実力派女優の鈴鹿さんも登場するのかしら?
薬師丸さん…はらちゃんでもいい味出してたもんなぁ。
来週も見よう。
コメント
私はもう完全にはまってしまってます。
これだけ盛り込んでいるのに
一切散漫しないのはクドカンお見事だと思います。
木村拓哉のドラマ以外でここまではまるのは
何年振りだろう。
あ〜でも、こんなはまり方をしたのははじめてかも。
どこかに感情移入してしまうこともなく、
これからの物語の行方をわきわくして待つ気持ち。
スーパードクターや教師、捜査官が登場してくるわけでもなく
誰か不治の病に冒されているわけでもなく、
変に上手い子役が出てくるわけでもない。
なににこんなに惹かれているのか…
まだ、はっきりとみえてこないですが、
とにかく、とてつもない勢いを感じるんです。
この現象に斜に構え乗らずにいると
なんか…損した気分にきっとなるだろうなと。
恐るべしクドカン。
いやその前にNHKと。
放送する局や時間枠なんて関係ないと
よく言われますし、
役者の力なんて. P
役者の力じゃなく、全ては脚本とか…
いや〜ドラマはやはり(映画も)
脚本、演出、役者、音楽、全てが揃ってこそ…ですね。
驚異のバランスだと思います。
梅佳代さんの写真展行きましたよ~
被写体との距離感がゼロに近い写真にビックリでした。
それに、ほんと、反射神経が並じゃないというか、
「これ面白い」と思ってからシャッター押したんじゃ間に合わないような写真もたくさんありました。
また、じんわりとおかしみや温かみが心に残る写真もあってよかったです。
思わず『うめ版(新明解国語事典×梅佳代)』を買ってしまいました。
梅佳代さんの作品展を見た帰りには、車内広告や何かのパンフのモデルさんたちの表情が、どうにも硬く見えてしかたなかった…
「あまちゃん」見てます。
宮本信子の語りがいいですね~
オープニングの音楽や、単線を一両で走っていく北鉄や
きれいな川や海の映像もスカッとした印象で。
ひたむきに海女を目指すアキがかわいいなと思っていたら、意外に変わり身が早いというか、柔軟性があるというか、
海女さんとアイドルの両立を目指す(?)のでしょうか。
夏バッパ、春子、アキの3代の絡み合いが楽しみです。
あまちゃん、見始めたばっかりなんでディテール分からない部分多いんですけど、
先週分見た感じで思ったのは、ものすごくタイムリーなドラマだな、と。
東北、地方と東京、アイドル、地域の再生etc. まさに<今>が詰まっていて、しかも小ネタはマニアック(笑)でもお話の柱は不変の<母と娘の葛藤>と<少女の成長>そして脈々と続くNHKの朝ドラらしさ。
>とにかく、とてつもない勢いを感じるんです。
この現象に斜に構え乗らずにいると
なんか…損した気分にきっとなるだろうなと。
かなり出遅れましたが、毎朝録画をセットしました(笑)
>梅佳代さんの作品展を見た帰りには、車内広告や何かのパンフのモデルさんたちの表情が、どうにも硬く見えてしかたなかった…
梅佳代さん、ある意味反則な撮り方だと思う。
被写体のカッケーとこ、美しいとこではシャッター切りません。
気を抜いた瞬間をすかさず撮ってますから…でもそこに悪意じゃなく愛がある。
作品って写真家の人柄が滲み出るよなぁと思いました。
あまちゃん、先週見始めたので、ディテールはTwitterとMAYUKOさんのブログで把握したレベルです。
いろんな年代の人に面白く見てもらうための工夫が凄いなぁと。
サービス精神旺盛なんですよねー。クドカンのマニアックな味わいもちゃんと生きてるし。
東京篇では水口くんがアキちゃんユイちゃんとどう関わってくるんでしょうか。
ナツさんとハルさんとの絡みはどうなっていくんでしょうか。
目が離せませんね〜(笑)