世界遺産登録の話から始まるとは思わなんだ。
あの時、草つは二日酔いでほとんど寝てなくて「酒くせぇ!!」って文句言ってたの
思い出しました(笑)
や、今考えたらアレは完全にアウトでしょう、二日酔い登山。
超メジャーな山、それも夏場とはいえ、日本最高峰ですから。
今にも死にそうな草つと人間離れした体力で登ってくキムラ。
(この時から一部では<モノノケ>というあだ名で呼ばれているw)
あの時カメラさんから15分おきに「ちょっと待ってくださいorz」と言われてたとはw
そう、アウトドア系のドキュメンタリーを見てて一番凄いな〜と思うのは、重い機材抱えて被写体を撮影してるカメラマンさんや音声さん。
今のキムラなら、とりわけ「がんばりますっ!!」でカメラマン経験したこともあり、
言葉にリアリティがあるな。
昨夜のMステでも力説してましたもんねー。カメラさんの大変さを。

富士登山、面白かったな。
最後、ゲイラカイトが揚がったときの、強風の中の弾ける笑顔を思い出す。
少年そのもの。
いたずらっ子が手の込んだ悪戯しかけて、まんまと成功したときの顔だった。
…でも管理人さんはそりゃ〜激怒するわな。糸の切れたゲイラはゴミと化す。

それと、お姫様だっこの話で自分のこと『匂いフェチ』って言ったのが面白い。
だっこした女性の頭がちょうど自分の鼻の辺りにくるから、匂いを嗅ぐってw
考えたらキムラって五感が敏感だよね。

視覚➡目が良い。眩しいのに弱い。
聴覚➡耳が良い。大きな音に弱い。
触覚➡身に纏うものの手触りに拘る。
味覚➡刺激の強いものが苦手。猫舌。
嗅覚➡匂いフェチ。

匂いに関して思い出すのは、昔ソムリエの田崎さんがビストロに来た時、白ワインに
合わせてオリーブオイルの効いた料理を作って、
「このワイン、オイルっぽい香りがしたので。」と言ってたこと。
ワインに詳しいってイメージ無かったから意外で印象に残ってます。
もう一つ、昔のラジオレポで「ユリの香りの香水が好き」って発言してたし、
夏木マリさんから良い香りがして、聞いたらシャネルの「クリスタル」の
ボディローションだった、とか。
ハーブやグリーン系の瑞々しい香りが好きなんだろうな。
そう言えばモダスマの頃、SHIGETAのボディ・マインド・スピリットをライブ前に
必ずつけるってインタビューで答えてたな。
自信が湧いてきて集中しやすい、って。
あれもハーブと樹木のグリーン系の香りだった。
SHIGETAは身に纏うエッセンシャルオイルで、心と身体をコントロールするっていう
コンセプトだったと思う。
キムラ本人はそういう言い方しないけれど、彼が気に入って身につけるものって、
それ自体にまつわる思い入れがあったり、心の均衡を保つためのお守りだったり、
何にしろただのモノとしては向き合ってない気がする。

『ゴローズ大全』を読んでますますそう思った。
最初買うつもり無かったのですが、きっと好きだと思います、と教えていただいて、
書店でぱらぱらめくったら、写真も装丁も素敵だし、キムラの写真もいい感じで。
一冊、最初から最後まで読んだんですけど…一言では言い表せない本です。
ゴローズのアクセサリーって単なる装身具ではない。
もっと心に近い位置にあるものなんですね。

キムラの語ってる部分の文章もすごくいいんですよ。
アクセサリーを選ぶのは自分だけど、自分もその持ち主に相応しいかアクセサリーに
選ばれてもいる、と。
そうして少しずつ手元に集まってきたアクセサリー達を身につけることの意義や
手に入れる過程の気持ちの動きや想いなんかを、克明に素直に語っていて、
あまりにもナイーブなその感受性が、なんだか胸にグサっときました。
最初彼自身が綴った文章かと思ったのですが、そうではなくインタビューから
起こしたテキストですが、いわば40歳の今の心を語った6ページの開放区ですね。
彼が、ああいう世界に居ながら彼自身でいられる理由の一つを、垣間見た気がした。

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