本当に好きだ!を伝えたい時に「好きだ!」と言っても伝わらない
2013年9月16日 TVTVブロスのあまちゃん特集、買ってみました。
ブロス連載陣の選ぶあまちゃん名場面が面白い。
書き手の目線でこんなに違うのか。
ブロスはここ数年、良い印象無くて読んでなかったんだけど、
やっぱこういうのは上手いなぁというか、他のTV誌ではないなぁというか。
特に大根仁監督の文章、若き日の春子を生霊って書いてるのが凄くわかるなぁと。
彼女が登場する度に誰かに似てると思ってたけどそうか、岡田有希子か!!
うわぁ…なんかすげぇな;偶然かもしれないけど。
流石は映像作家さんだけあって、目線が良いんですよ。
あと、ご自分のブログで美女評論みたいのをやってらして、そっちからの視点も
あるんだろうな。
「憂い」と「エロス」かぁ。
でも一番の動機はこれじゃなくて、チーフ演出の井上剛さんのインタビュー。
MAYUKO様が日記で取り上げてらして、興味を持ちました。
読んでみて、すげぇなぁと。色んな意味で。
『クドカンの田舎論で朝ドラを捉え直す』…これがコンセプトとして出て来ること
自体、んhkの朝ドラ、どんだけスゴイ存在なんだ。
そして、そのクドカンの田舎論なるものの屈折具合の中に深い愛情…愛憎半ばする…を見いだして、東京vs田舎の単純な対立の図式とはせず、アキとユイ、春子となつばっぱ、というそれぞれに魅力的な女性の喜怒哀楽を軸に描きだした巧みさ。
田舎特有の濃密な人間関係やクドカン言うところの「愛情のある<残念感>」
本当に好きだ!を伝えたいときに「好きだ!」といっても伝わらない。
わかるなぁこの感じ。
実際あまちゃん見てると田舎に帰りたくなるしな(笑)
『このシーンは誰の視点で撮るべきか?』
あまちゃんてムダなカットがないよね。
一回15分という短さだから当然かもだけど、カメラワークの上手さもでかい。
あの津波の後の、大吉とユイのシーンなんてほんと、象徴的だけど。
今朝の、北鉄車庫でのユイとアキの対話シーンも面白かった。
震災後の心の内を淡々と告白し、「いつまでも親友でいてね。」と語るユイから、
パッとアキの表情へと切替わるとこ。(ユイの位置からアキの顔は見えない)
普通だったら、感動して半泣きでもおかしくないっしょ?
でもアキはそのあまりの赤裸々さに「重っ!!」と(笑)
ヘタしたらアキがめっちゃヤな子に見えそうな微妙なシーン。
ユイからアキの側に瞬間的にカメラを切り替えることで、見る側を<アキの気持ち>に一気に共感させる巧みさ。お見事。
あと、終始微妙に画面が揺れてるんですよ。
たぶんハンドカメラで撮ってるんだけど、その感じが揺れる少女二人の空気感を
上手く捉えてた。
脚本が良いとか、演出が良いとか、役者が・映像が、という、どこか一つ突出した
パーツに引きずられるのではなく、それぞれが綿密に計算され、練られ、
複雑なパズルを少しずつ組み立てていくような作業があってこそなんだよなぁ。
総合力こそがドラマ作りの基本だと…。
井上氏のインタビューの中で、こんな言葉が印象にのこりました。
「うわ、ダサい!今時こんなのない!」というものをあえてやるくらいじゃないと
たぶん届かない。
ドラマの面白さって何か。
原点へ回帰し、視聴者の側に立って模索しつつ、一方で新しい視点を提示していく。
それにしても、んhkのドラマが面白くて当然だろうなぁ。
今の民放だといろいろ難しいんじゃないかと思う。
でもその制約の中で工夫して面白くて新しいものを作って行こうとする姿勢は、
きっと見る側に伝わるはずだ。
ブロス連載陣の選ぶあまちゃん名場面が面白い。
書き手の目線でこんなに違うのか。
ブロスはここ数年、良い印象無くて読んでなかったんだけど、
やっぱこういうのは上手いなぁというか、他のTV誌ではないなぁというか。
特に大根仁監督の文章、若き日の春子を生霊って書いてるのが凄くわかるなぁと。
彼女が登場する度に誰かに似てると思ってたけどそうか、岡田有希子か!!
うわぁ…なんかすげぇな;偶然かもしれないけど。
流石は映像作家さんだけあって、目線が良いんですよ。
あと、ご自分のブログで美女評論みたいのをやってらして、そっちからの視点も
あるんだろうな。
「憂い」と「エロス」かぁ。
でも一番の動機はこれじゃなくて、チーフ演出の井上剛さんのインタビュー。
MAYUKO様が日記で取り上げてらして、興味を持ちました。
読んでみて、すげぇなぁと。色んな意味で。
『クドカンの田舎論で朝ドラを捉え直す』…これがコンセプトとして出て来ること
自体、んhkの朝ドラ、どんだけスゴイ存在なんだ。
そして、そのクドカンの田舎論なるものの屈折具合の中に深い愛情…愛憎半ばする…を見いだして、東京vs田舎の単純な対立の図式とはせず、アキとユイ、春子となつばっぱ、というそれぞれに魅力的な女性の喜怒哀楽を軸に描きだした巧みさ。
田舎特有の濃密な人間関係やクドカン言うところの「愛情のある<残念感>」
本当に好きだ!を伝えたいときに「好きだ!」といっても伝わらない。
わかるなぁこの感じ。
実際あまちゃん見てると田舎に帰りたくなるしな(笑)
『このシーンは誰の視点で撮るべきか?』
あまちゃんてムダなカットがないよね。
一回15分という短さだから当然かもだけど、カメラワークの上手さもでかい。
あの津波の後の、大吉とユイのシーンなんてほんと、象徴的だけど。
今朝の、北鉄車庫でのユイとアキの対話シーンも面白かった。
震災後の心の内を淡々と告白し、「いつまでも親友でいてね。」と語るユイから、
パッとアキの表情へと切替わるとこ。(ユイの位置からアキの顔は見えない)
普通だったら、感動して半泣きでもおかしくないっしょ?
でもアキはそのあまりの赤裸々さに「重っ!!」と(笑)
ヘタしたらアキがめっちゃヤな子に見えそうな微妙なシーン。
ユイからアキの側に瞬間的にカメラを切り替えることで、見る側を<アキの気持ち>に一気に共感させる巧みさ。お見事。
あと、終始微妙に画面が揺れてるんですよ。
たぶんハンドカメラで撮ってるんだけど、その感じが揺れる少女二人の空気感を
上手く捉えてた。
脚本が良いとか、演出が良いとか、役者が・映像が、という、どこか一つ突出した
パーツに引きずられるのではなく、それぞれが綿密に計算され、練られ、
複雑なパズルを少しずつ組み立てていくような作業があってこそなんだよなぁ。
総合力こそがドラマ作りの基本だと…。
井上氏のインタビューの中で、こんな言葉が印象にのこりました。
「うわ、ダサい!今時こんなのない!」というものをあえてやるくらいじゃないと
たぶん届かない。
ドラマの面白さって何か。
原点へ回帰し、視聴者の側に立って模索しつつ、一方で新しい視点を提示していく。
それにしても、んhkのドラマが面白くて当然だろうなぁ。
今の民放だといろいろ難しいんじゃないかと思う。
でもその制約の中で工夫して面白くて新しいものを作って行こうとする姿勢は、
きっと見る側に伝わるはずだ。
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