ロイド2話も萌えどころ満載でしたな。

ロイド血まみれだし。満身創痍だし。スクラップ置き場で壊れた人形状態で
転がされてる姿からもうぞくぞくっと。
サプリにガンガン蹴り飛ばされてるけど無表情。
ハサミでじょきじょきシャツを切り取って晒された脇腹辺りの小麦色の肌www
そして!充電シーン。ビクビクッと痙攣する感じがエロい。
上手いんだよなぁ。無駄な力が入ってなくて。
1話でも天から射したブルーの光に貫かれた時の動きが色っぽかったな。
ばたっと倒れるときも躊躇無し。
充電も倒れるシーンも、<演じてる意識>が見えちゃうと途端に恥ずかしくなるのをちゃんと知ってるからこそでしょうね。
2話は戦闘シーンが短かいのが残念。
ロイドの全身からズン…って感じで放たれる凄まじく重たい殺気。
壁にピタリと背中を預け、四方に張り巡らせたセンサーで敵アンドロイドを探す。
怒りでも恐れでもない、純粋で濃密な殺気。
機能が恢復しない機体で闘うためにアスラシステムを起動させる。
あの動作、一寸の迷いも狂いもなく心臓に打ち込む腕が何かを連想させる。
…そうだ。切腹の所作に似てるんだ。
次の瞬間、画面はロイドの真っ黒な瞳をクローズアップで覗き込む。
ドクッと心臓が鼓動し瞳孔は完全に開いてすべての機能がたちまち加速する。
その感覚を、わずかな目の変化だけで表現する。
アスラシステムはたぶん、アンドロイド用の強力なドラッグ。
反応速度が飛躍的に増し、周りの時間の流れが遅く感じられる。
羽交い締めのまま、敵の自爆装置が作動する。
腕をもぎ取らせて逃れるときの、すっと右手を上げた仕草がダンスのようで。
止めを刺した機体とロイド。
「兄さん?」と呟く七瀬。
キッとこちらを向いたロイドの目は殺戮の余韻で底光りしているようだった。
あの目、Giftで見たことある。由紀夫の中から突然現れる、過去の男の荒んだ目。

その同じロイドが麻陽とのシーンでは別人のように不器用になる。
お母さんや七瀬の不意打ちの訪問、アシモや報道機関の取材を
「俺に嘘をつく機能はない。」
の一言で麻陽に丸投げした上に「嘘をつくのだけは天才的だな。」と。
ちょっと極端だけど、こういう男居ません?
面倒なやり取りは「ムリだから、よろしく。」みたいな(笑)
その無神経さに腹を立てながら、成り行き上仕方なく対応する麻陽。
最愛の婚約者と同じ顔、どことなく行動も似ている人ならぬ者を、半ば仕方なく
受け入れ、距離感を上手く取れないでいる彼女の、揺れ動く気持ち。
黎士のマグカップをロイドに使わせたくないという行動に現れていた。
くるくる変わる麻陽の大きな瞳の表情。
充電中のロイドにそっと寄り添い、触れようとしてふっと躊躇った指先の距離感が
今の彼女の微妙な心の距離感と重なった気がした。
麻陽の回想。
「ねぇ、れいじぃ。」ベッドの上から呼びかける声の微妙な甘さが、程よく生々しく
嫌味じゃない程度に色っぽくてドキっとしました。
難しいんじゃないですかね…ああいう場面って。
とっても繊細ですごい絶妙な声と仕草だなぁ、って思いました。

1話と比べてロイドの目の動きや微妙な表情の変化が人間臭くなった気がします。
ロイド、テーブルに着いてるときの力のヌケ具合も微妙で良いんだけど、
対処に困ったときのアイコンタクト具合が人間っぽ過ぎず・機械的すぎず、よい。
正直すぎる余計な一言で麻陽を怒らせたあと、ほんのわずかに首を傾げて状況を
理解しようとしてるのか?なんて考えるとかなり可愛い。

そうそう。
倒した機体を原子還元処理するシーン。
「良心の呵責とかないの?」と訊ねられ「良心?」と返した声、ゾクっとした。
その言葉の意味を図りかねたような冷たいけどどこか人間っぽい声に。
アシモが密かに録音した警察幹部の声は『完璧(につくられた)人間の声』だと。
ロイドの声は、どうなんだろう?とふと思ったのだった。

しっかしカメラワークと演出のしっかり計算されたドラマっていいよねぇ。
余計なことを気にせず、ひたすら物語の世界観に没頭できる。
この感覚を待っていました。

追記)
婦人公論。
悪役をやりたい、ですと!
ぜひぜひ。
そして完璧にグラドル仕様のキムラさん。さすがだ、しのやまきしん。

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