やっぱり…。

キムラの言ってた通り、光の見えるラストだったなぁ。
ロイドがあそこで消滅するのは「えっ！？早すぎ！」と思ったけど。
そのあと、成る程。そうなるのか。
半分ハッピーエンドで半分は悲しい終わり方。
黎士と麻陽はまた出会えたけど、ロイド＝ARXII-13は…。
彼は名前を貰って感情を手に入れて、喜びと哀しみを知った。
とても不器用だけどきれいな笑顔を見せてくれた。
そして、一度死に、深海で100年待って、再び麻陽の前に現れた。
最後の使命を果たす為に。
麻陽がロイドを抱きしめたとき、ロイドは麻陽を抱きしめなかった。
ためらったその手は、宙に浮いたままだった。
ああ、ロイドは麻陽を愛してしまったんだな、と思った。
しかしその肉体を再びプリントアウトしたのは黎士に＜返す＞ため。
それが、クライアントに依頼された＜使命＞だから。
ロイドの本体はたった一つの透き通った青い立方体だった。
その色が、彼の本質を表している気がして。
澄みきってどこまでも続く空の色。
地球をすっぽり包んで、全ての生き物を護る大気の色。
空がそうであるように、ロイド＝ARXII-13もまた、永遠に孤独である。

でも、サプリが持っていったんだよなぁ、彼を。
2066年の出来事を知った上でなお、ロイドを愛した。
彼女こそ、ロイドの所有者に一番相応しいのかもしれない。
次に誰かのPCからプリントアウトされるその日まで。

それにしても。
ロイドから黎士に切り替わったときの見事さ。
人間らしい柔らかい筋肉の動き。
ロイドが、どれだけ人として＜不自然＞だったのかよくわかる。
木村拓哉は…凄い。

そのキムラが、ブログで。
期待しちゃうじゃないかばかやろぉぉぉぉぉ！！！！（大泣）