宝塚ゲストのスマ進がとっても面白かったです。
このコーナーはそれぞれの個性が計らずとも(?)剥き出しになる。
それぞれの表現方法の違いが個々のキャラクターの違いでもあり、かつ課題への
取り組み方でそれぞれの<見せ方の戦略>があぶり出されてくる感じ。
特にバーの小芝居は面白かったなぁ。
シンゴは本当、いっつもキワを狙ってくるような。
宝塚的な芝居臭さを、完全にコントまで落とし込まないギリギリのところで遊んでる
感じが、スリリングで面白い。
魅せ方を分かってるよなと思ったのはゴローさん。
女性のツボが分かってるんだよねぇ。或る意味、とっても宝塚的だと思った。
で、キムラですが。
文句無しにカッコいい。
真骨頂でしょう!
声といい会話の感じといい、鮮やかにストーリーが見えてくる。
グラスを持つ手。その角度や口に運ぶ動きまで完璧に計算されたように見えてくる。
ウィスキーとキムラ。とくればやっぱサントリー・リザーブのCMを思い出す。
あれは徹頭徹尾、隙のない格好良さを極めた30秒のドラマであった。
それと同じようにバラエティのワン・コーナーを作りこむ。
リザーブの頃の彼はちょっと背伸びしてカッコつけてお酒と付き合ってる雰囲気。
あの頃よりもっとウィスキーが似合ってるよ、今。
帽子とコートを引っ掛けて、カウンターに戻ってくいっと飲み干すタイミング。
もう腹立ってきました、格好良過ぎて(笑)
最近こういうストレートにカッコ付けた感じ、無いよなぁ。
見たいな。今現在の彼でパーフェクツッ!!にカッコいい役。

最後の階段降りながらのポーズも文句なし。
しっかり宝塚的動きになっていたんだけど、男役の方々に囲まれると逆に彼の
男の色気が匂いたつような気がした。
面白いなぁと思う。
男を演じる女達の<男らしさ>を、男達が演技でなぞる。
結果、女が演じる男らしさと現実の男との差異がはっきり浮かび上がってくる。
女の演じる男はどこまで行っても男ではない。(もちろん逆も成立する)
そして外見上中性的に見えるキムラが、男を演じる女の仕草を真似ることで、むしろ彼の男っぽさが際立つ。
(彼の演じる<男>を見る彼女達の目は女のそれだった)
キムラタクヤは完全に男なんだけれども、女のツボを熟知しているんだろうな。
彼は心の奥のどこかに乙女を飼っているのかもしれない。

…などととりとめも無く書いていたら長くなってしまったので、残りはまた。

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