武蔵とまだまだスマ進。
2014年1月30日 日常宮本武蔵。
今3巻目。
いや〜…びっくりしました。百聞は一見にしかず。本は読んでみないと分からない。
てっきり剣豪の丁々発止&肉体と精神の研磨と修練を求めて彷徨う、深淵にして
ハードボイルドな話かと思っていたんですけど、全然違う。
武蔵、一言でいうとウザい。
しかもかなりセコいし逃げ足だけはやたらに早い。
なんつってもイラッとさせられるのが、自分を追いかけてくる美女・お通に想いを
寄せているくせに、彼女が追いつきそうになると逃げちゃうとこ。
別にお通が可哀想とかとも違うんですよ。
彼女も思い込みが激しくて、めんどくさい女なもんで。
というか、この小説にはいい人が一人も出てきません。(3巻目現在)
自分勝手で勘違い激しくて迷惑千万な人ばっか。
爽快感ゼロ。 でも、面白い。
人のかっこ悪さ、足掻きにあがく生き様を、情け容赦なく描き出す。
吉川英治って作家さんを、私は知らないのですが、随分意地悪な人だったのではw
いや、そうでないと、リアルな人間ドラマなんて描けないでしょうね。
武蔵はまだ若い(20代初っ端)ので、仕方ないのかもしれないけど、人格の基本は
もう形成されてる年齢なので、ああゆう人なんでしょう。
才能はたっぷりあっても持て余し気味な上、変に自分に厳しいせいで拗れた男子。
武蔵くん、自分探しの旅。
…キムラはこのキャラクターをなんと10代終わりのパートから演じるわけでしょう?
凄いなー!!
いや、外見的な年齢だけを指すんじゃなくて。
あの年齢特有の切羽詰まった感情をどうやって表現するのだろう。
これは演じがいのあるキャラクターですよ。
もしかしたらドラマでは変わってしまうのかな?
いや、でも今までにない武蔵像がウリなワケですし。
キムラが「武蔵の謎な部分」って語っていたけれど何となく分かります。
彼は武蔵を憑依させるために体内のどの部分の引出しを密かに開くのだろう?
ワクワクします。
そしてしつこくスマ進をリピート。
聞くほどに見るほどに、新しい発見があって興味深い。
5人5様の指揮者っぷりが彼等らしい。
そして、通常考えうる以上にこの試みが個々の在り方を反映してると思える。
リズム感、センス、キャラクター。
そして何より、キムラが「音を楽しむ、ってことですね?」と計らずも表現した通り
5人それぞれの楽しみのツボ、ストレートに言うと<快感のツボ>みたいのが
凄く表れてるなぁと。
慎重派あり、内省派あり、パアッと派手に楽しむ派も味わい派もあり。
個人的にはシンゴとキムラのが好きかな〜。
シンゴのは『斬新』。
聞いてるとメリハリが着き過ぎな位しっかりついていて、ん?この感じどっかで…
と思ったら、モダスマの時の彼の作ったショートフィルムの感じだなぁと。
聞いてると映像が浮かぶんですよ。漫画チックな。
彼にしかできないオリジナリティっていうのかなー。それが面白い。
自分の中の衝動…それは時に狂気に近いものであったりもするんでしょうけれど、を
笑いのオブラートに包んで差し出す。確信犯。
キムラのは『調和』。
音自体がものすごくオーソドックスなんですよね。安心して聞いてられる。
それは、彼のお芝居にも似ている。
西本先生がおっしゃるように<バランスがよい>。
彼が指揮する音にはぱっと見の派手さや人目を引く大げささは無い。
(彼自身が嫌でも人目を惹く存在ですがそこはちょっと置いといて)
彼は…本当に職人っぽいんですよねぇ。
全体の完成度を愛し、自分もその一部、完成された作品のパーツであろうとする。
それによってまた彼自身の力が際立つ、という。
なかなか複雑な自己顕示欲であります(笑)
今3巻目。
いや〜…びっくりしました。百聞は一見にしかず。本は読んでみないと分からない。
てっきり剣豪の丁々発止&肉体と精神の研磨と修練を求めて彷徨う、深淵にして
ハードボイルドな話かと思っていたんですけど、全然違う。
武蔵、一言でいうとウザい。
しかもかなりセコいし逃げ足だけはやたらに早い。
なんつってもイラッとさせられるのが、自分を追いかけてくる美女・お通に想いを
寄せているくせに、彼女が追いつきそうになると逃げちゃうとこ。
別にお通が可哀想とかとも違うんですよ。
彼女も思い込みが激しくて、めんどくさい女なもんで。
というか、この小説にはいい人が一人も出てきません。(3巻目現在)
自分勝手で勘違い激しくて迷惑千万な人ばっか。
爽快感ゼロ。 でも、面白い。
人のかっこ悪さ、足掻きにあがく生き様を、情け容赦なく描き出す。
吉川英治って作家さんを、私は知らないのですが、随分意地悪な人だったのではw
いや、そうでないと、リアルな人間ドラマなんて描けないでしょうね。
武蔵はまだ若い(20代初っ端)ので、仕方ないのかもしれないけど、人格の基本は
もう形成されてる年齢なので、ああゆう人なんでしょう。
才能はたっぷりあっても持て余し気味な上、変に自分に厳しいせいで拗れた男子。
武蔵くん、自分探しの旅。
…キムラはこのキャラクターをなんと10代終わりのパートから演じるわけでしょう?
凄いなー!!
いや、外見的な年齢だけを指すんじゃなくて。
あの年齢特有の切羽詰まった感情をどうやって表現するのだろう。
これは演じがいのあるキャラクターですよ。
もしかしたらドラマでは変わってしまうのかな?
いや、でも今までにない武蔵像がウリなワケですし。
キムラが「武蔵の謎な部分」って語っていたけれど何となく分かります。
彼は武蔵を憑依させるために体内のどの部分の引出しを密かに開くのだろう?
ワクワクします。
そしてしつこくスマ進をリピート。
聞くほどに見るほどに、新しい発見があって興味深い。
5人5様の指揮者っぷりが彼等らしい。
そして、通常考えうる以上にこの試みが個々の在り方を反映してると思える。
リズム感、センス、キャラクター。
そして何より、キムラが「音を楽しむ、ってことですね?」と計らずも表現した通り
5人それぞれの楽しみのツボ、ストレートに言うと<快感のツボ>みたいのが
凄く表れてるなぁと。
慎重派あり、内省派あり、パアッと派手に楽しむ派も味わい派もあり。
個人的にはシンゴとキムラのが好きかな〜。
シンゴのは『斬新』。
聞いてるとメリハリが着き過ぎな位しっかりついていて、ん?この感じどっかで…
と思ったら、モダスマの時の彼の作ったショートフィルムの感じだなぁと。
聞いてると映像が浮かぶんですよ。漫画チックな。
彼にしかできないオリジナリティっていうのかなー。それが面白い。
自分の中の衝動…それは時に狂気に近いものであったりもするんでしょうけれど、を
笑いのオブラートに包んで差し出す。確信犯。
キムラのは『調和』。
音自体がものすごくオーソドックスなんですよね。安心して聞いてられる。
それは、彼のお芝居にも似ている。
西本先生がおっしゃるように<バランスがよい>。
彼が指揮する音にはぱっと見の派手さや人目を引く大げささは無い。
(彼自身が嫌でも人目を惹く存在ですがそこはちょっと置いといて)
彼は…本当に職人っぽいんですよねぇ。
全体の完成度を愛し、自分もその一部、完成された作品のパーツであろうとする。
それによってまた彼自身の力が際立つ、という。
なかなか複雑な自己顕示欲であります(笑)
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