殺陣のシーンが本気で痛そうだ。
木刀で喉を突かれる場面でぐっ…と息が詰まってしまった。
本気で刀を当てているってのがどういうことなのか皮膚感覚でわかりました。
そこがこのドラマのキモなんだろうな、とも。
様式美よりリアルな痛み。
剣の道を極める求道者の姿は気高い。
けれどその行為だけを取り出して見つめ直せば。
「今の時代に武蔵が居たら即、身柄確保ですよ。」
…その言葉の意味を実感する。
でありがながら、
武蔵の剥き出しの殺気からの、剥き出しの刃の気迫はひたすら美しい。
呆然と見蕩れる。
洗練の欠片もない、野生の獣の美しさ。
小次郎・清十郎の、洗練された殺気・色気がそれと鮮やかに対をなす。
武蔵を導こうとする<師>の人々の、穏やかさの向こう側の闇の深さ。

…正直こっちだけで十分成立するお話だと思ってしまうんだけどなぁ。

お通との悲恋はほんのり程度で十分なんだけど。
ちょっと盛り込みすぎたんじゃなかろうか。
三十三間堂が前半のクライマックスだと思い込んでただけに「え?ここで終わり?」
感は否めません。

まぁ吉野太夫の中谷さんがもう一瞬でかっさらっちゃいましたね。
あと、お甲役の高岡さん。魔女やで。すきだけど(笑)


すますて。

すっごくビジュ良かったっす!
職人さんの指先を<道具>だと表現するキムラの感性、大好きです。
テレ朝で相◯風wのドラマとかやんなくてええからねw

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