…あっと言う間に忘れる。
それってテストの一夜漬けパターンwww
仕方ないから一気に詰め込んで、本当には身に付いてないからすぐ忘れ去るw
致し方ないのでは。あのフリと曲では←

TLにとあるクラシック音楽のブログが流れてきました。
ベートーベンの第七についてのページです。
管理人さんが先日のキムラの指揮者っぷりをご覧になったようで。
とても面白いことを書いてらっしゃいました。
慣れない人が指揮棒を振ると、どうしてもオーケストラの音に引きずられてテンポが
遅くなりがちだけれど、彼はしっかりオケをリードしてコントロールし切った。
堂々たる指揮者っぷりでした、と。

丁度TLにクラシックに詳しいフォロワーさんが居たのでいろいろ聞けたんですけど、
普通はどうしても「音に合わせて指示を出す」ので、だんだん遅くなっていくそう。
指揮者はその名の通り<指揮=指示する>人。演奏より一呼吸先に合図をだすためにまず曲の構造をしっかり頭に叩き込む必要がある。
…それで西本さんは「リズムが」とか「テンポが」とか拘ってたんですねぇ。
とりわけ第七は起伏が激しく複雑で大胆かつ繊細な音の展開なので、余程しっかり
音が身に付いてないと不可能だと。
…やっぱりそうだったのか。
というか、第七に挑戦させた西本さん。どんだけ見抜いているんでしょうw
能力の限界ギリギリを見極め、かつやり抜くに違いない彼の個性まできっちり把握?
凄い。

もう一つ。
やはり魅せ方もあるよね、と。
初っ端、右手に指揮棒を持ち構えた瞬間。
構図といい前髪の具合といい、カメラアングルを計算しつくしたとしか思えない。
演奏の合間の不敵な笑みや身体の動きも本当にドラマチックで…。
そしてキメのあの仰け反り。
完璧に天才指揮者役に成り切ってましたよね。
でも編集無しの一発撮り。ほとんど奇蹟。

これは私の想像なんですけど、彼は西本さんのDVDを見、ベートーベンを聴きながら
身体の隅々まで音楽を沁み込ませると同時に、脳内映像化していたのかもしれない。
何度も何度も繰り返すことによって、それはより強固にくっきりと、ディテールまで
鮮明に描きだされ、最終的には彼の脳内で編集まで出来上がっている。
音と映像が作り出すシーンが、見る人にどんな印象を与え、メッセージを伝えるか?まで彼の中にはしっかりあったのでしょう。

そう考えると、最後の「もっと伝えたいことがある」「悔しい」の意味合いが
よりはっきり見えてくる。
彼は自分の中に鮮明に見えているイメージをそのまま空間に解き放ち、あたかも
スクリーンに投影する映像のように魅せたかったのかもしれない。
台本を膨らませ、お芝居を組み立てていくように。

ほんと…全身役者だなぁ。

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