川越のまち。

2014年5月6日 日常
川越のまち。
川越のまち。
川越のまち。
GW中唯一の遠出が電車で一時間強の埼玉県川越市。
以前から気にはなってたんだけど近いと意外と
行かなかったりするじゃないですか。
今年は連休短いし、4月の半ば過ぎからの風邪が
まだ完治しないので、近場で。
家を早めに出て(っても朝の9時)混む前に
観光スポット回っちゃおうってことで、
本川越駅から徒歩で10分ほどの<時の鐘>へ(写真1)
川越が舞台のドラマには必ずここが出て来るそうで。
(たぬきん情報w)
駅からここへ歩くだけでも凄い人混みだったんですが、
この建物周辺はまるで日曜の竹下通り並み。
(例えが意味不明)
スカイツリー風にアオリで撮ってみた(違)
町並みは時代劇にでも出てきそうな古い作りの家屋と蔵で
全てが煤けた黒っぽい色で統一されています。
江戸時代頃のものかな?と思っていたのですが、
どうやら明治時代に大火事に見舞われほとんどが焼けてしまい、
建て替えられたそうです。
町並みの雰囲気はいいですけど…とにかく人が多い。
と思ったら、訪れた5/4は偶然、お祭りだった模様。
ちゃんと調べとけば良かった。
人混みが苦手な我が家は早々に退散。

息子が写真を撮りたがっていた『マルヒロデパート』の屋上へ(写真2)
デパート自体はごく普通なんですけど、見てください。
今時貴重な、ミニ遊園地つき。
観覧車まであります。今や絶滅寸前、国内ではここだけだという噂。
ベンチに座って5月の眩しい陽射しの中でゆっくりと動く観覧者やミニカートに乗る
親子をじっと眺めていると、とてもノスタルジックな気分に浸れます。
そう、ここには昭和の匂いがある。
<昭和の町並み>をコンセプトに意図的に作り出したアミューズメントもあるけど、
匂いが違う。
川の流れのように過ぎ去る時代の中で、たまたま取り残されてしまったような。
忘れかけられたモノだけが放つ、明るいけど物悲しく、空虚だけど妙に温かい匂い。

マルヒロデパート裏の繁華街から少し外れて住宅地の方向へ歩いていく。
ちょっと分かりにくいですが、ぽつぽつと個性的で小さなお店が点在しています。
その中の一つ<ソコノワ>へ。
日本の個人作家さんや地方でコダワリのモノ作りをしているメーカーの、
洋服やアクセサリー、雑貨などを扱うお店。
そこでadmiという布作家さんのバンダナを買いました(写真3)
http://admi.jp/about.html
日本女性がプリントをデザインし、インドの職人さんに作ってもらってるそうです。
植物やファンタジックな動物の柄をプリントした手触りのよい素朴なインド綿。
くすんだ色合いやナイーブな手作業の跡が感じられて素敵。
絵柄の繊細さや可愛らしさはいかにも日本人。なぜか和柄のような味わいも。
偶然なんですけど、作家の女性は隣りの立川市在住らしい。
隣りの立川で企画された布を、何故か川越で購入したわたし(笑)
このお店でもう一つすごく気になったのがスニーカー。
Shoes Like Potteryという福岡県久留米市のメーカーさん。
http://www.shoeslikepottery.com/products
翻訳すると『陶器みたいなくつ』…不思議なネーミングです。
実はこのスニーカー。今はあまり行われていない昔ながらの手間のかかる製法で
作られているらしいのですが、その工程で陶器みたいに手作業で成形していくので
この名前がついたらしい。
月星シューズ、って知ってますか?
私が子供の頃よく月星の上履きを履いてました。
ここの工場は元は月星シューズの製品を作っていたそうです。
月星シューズのスニーカーは戦後すぐ、アメリカのコンバースの製法を取り入れ
作られていたそう。なので、Shoes Like Potteryのスニーカーはヴィンテージの
コンバースの型を受け継いでいます。
サイトの写真を見て頂くと分かりやすいのですが、靴のノーズ(つま先から脚入れまでのヒモを通す部分)が長くて、全体的にホッソリしています。
私はこのヴィンテージのコンバースのデザインが大好きなんですよね。
(ちなみにネットで探すと大抵プレミアがついているw)
採用しているキャンバスの色も白は少しくすんだ白で、黒は深い墨色のような黒。
しかも靴底がキレイで可愛いライトブルー。
これで7800円は安い!!
と思ったのですが、この日は購入せず(笑)
お店は20〜30代と思しき男性二人と女性一人が接客してくださいましたが、商品の
知識が豊富で、並々ならぬコダワリがあって、とても楽しい時間を過ごしました。

川越って街は歴史ある町並みの観光スポットで遠方からお客を集めながら、ちょっと
ふらりと路地を歩いてみると、若い人たちが夢と情熱を持って立ち上げたお店が
たくさん見つかる。
この感じ…懐かしいなぁ。
そうそう。
少し前の吉祥寺や下北沢がこんな感じでした。
その前は恵比寿や代官山が。
個性的な古着屋さんや雑貨やさんが点在して、ぶらぶら見て歩くのが楽しかった。
今は再開発で大きな資本が入って街の匂いが薄まってしまったけれど…。
場所を変え、そんな空気が生き残ってるんだなぁとちょっと嬉しかったり。

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