追記。

2014年9月9日 キムラさん
昨夜はキムラのパフォーマンスに圧倒されて書き忘れ。
スマ進の映画監督、Best1.はキムラ。
うむ、順当でありますな。
三池監督の作風からいくとシンゴかな?とちょっと思った。
シンゴらしい捻った作風で、ゾンビ目線で撮ってるのが斬新。
最後の最後、予告は狙い過ぎで余計だと思ったけど(笑)
ラスト、女の子がコッチを振り向いてアップになって、キムラの「リナっ!!」と
悲痛な叫びの直後にゾンビの顔がニューッと。
あの終わり方ってアメリカのB級ホラーなんかで割と見かける。
見てるんだろうなぁ、きっと。
で、もしかしてコッチかなと思ったけど、三池監督は正当派なキムラを選んだ。
ちょっと意外だった。
と同時にぶっ飛んだ映画を撮る印象の三池監督だけど、映画を撮ることへの姿勢は
また別なんだなぁと妙な感心をしてしまった。
同時に、キムラらしい評価のされ方だなぁとも思った。
私は彼の本質的な職業は役者だと思っている。
でも、世間的には役者としての能力や業績に見合った評価はされていない。
大いに不満だ。
しかし私が不満に思ったところで世間の(というかメディアが誘導している)評価が
変わるわけではない。
私もヲタなので過大評価してんのかな?とも思ったりする。
しかし時折、同業者の方々(役者さん)や業界の方々(監督やスタッフさん)の声が漏れてきたのを見ると、やっぱりめちゃくちゃ評価が高い。
たぶん玄人受けする人なんだろうなと思う。

27時間を見てアイドル/スターとしての彼の評価は、本来なされるべきレベルまで
一気に引き上げられたようで、それはやっぱり嬉しい。
スマコンで見た彼の、ほとんど神懸かり的な輝きはモノノケの称号に相応しい。
でもその空気が役者としての評価にきちんと結びついていくだろうか?
まだ未知数すぎる気がして、そこのところが何となくもやもやする。
また今好調なHEROの久利生はあまりにもキムタクらしい(と認識されている)役柄なだけに、「HEROのキムタクは好き」「役に合ってる」なんて声をよく見かける。

いやいやいやいや。

久利生は間違いなく木村拓哉にしかできないし、木村拓哉らしい役ではありますよ?
でも木村拓哉=久利生公平ではない。

Giftの由紀夫のような、クールで繊細でどっかブラックボックスな男だったり。
I come with the rainのShitaoのように人ならぬ者、天からふわりと舞い降りて来た
受難の救世主だったり。
安堂ロイドみたく激しい感情を内に秘め、己を一顧だにせず、たった一人の女を
全力で守り抜こうとするアンドロイドだったり。
一筋縄ではいかない人物、どこか普通でないキャラクターを演じたら、彼の右に出る役者さんはいないと思っている。
どうかそんな多面体な木村拓哉の魅力に気づいてください、と祈らずにいられない。

そして昨日のすますまの歌とダンス。
リピートしながら、ああ、こんな空間で目一杯パフォーマンスする彼を見れたら、と
切実に思った。
パワフルに艶を増した歌声、しなやかな筋肉に覆われた優雅で野性的な肉体。
若いだけ・細いだけでは表現できない、圧倒的な存在感を手にいれた彼が居た。
もうすぐ42歳。
もっともっと表現する場を広げるチャンスが巡ってきますように。

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