感想アップするのに時間がかかるんですよ、アイムホーム。
毎回めっちゃ面白いんだけど、情報量多すぎで咀嚼して纏めるのが大変。
で、今回は前の奥さん、香との離婚のいきさつが明らかになってくんですけど、
いや〜…あれはキツいですよ。
ライターの夢が叶って本になったのに、無造作に置かれたコーヒーカップのシミが
べったりと、ってやつ。
あの瞬間の香の顔がもうね。
「この人とは永久に分かり合えない。もう疲れ果てた。」
つい、先週の山野辺の言葉を思い出してしまった。
「彼は才能に嫉妬していた。」
昔の久が野心家で上昇志向で、仕事も浮気も激しかった、その原動力はたぶん強烈な飢餓感だった気がする。
彼は自分なりに山野辺も香も愛していた(つもりだった)。
二人は久にないもの…創造性と人間的な豊かさを持っていた。
惹かれながら嫉妬し、愛しながら破壊せずにいられない衝動。
冒頭、うっかりwお義父さんの七回忌に顔を出して殴り倒されてましたけど、もし
利用しただけなら、カレンダー見て突然思い出したりしないよね。
義父と居る情景の中の久の笑顔は、どこか無邪気で温かだったし。
(相当な人たらしでもあったのかな。初回の竹田専務も惚れ込んでたよね。)
でも、その温かさがかえって久の絶望的なほどの孤独感というか…闇を浮かび上がらせてもいた。
今の久の抱える孤独感とか、人の心を感じ取れない鈍感さとかは、以前と変わって
ないと思う。
特に良雄と恵への仕打ちなんて酷いなんてもんじゃない。恵、よく我慢してるよ。
まぁ彼女もかなり重たい何かを抱え込んでるみたいですが。
香が病室で話してた「別れたくない!って大騒ぎだった。」のは事実だろうな。
香とすばるに想いを残してるからこそ、今の家族との約束を簡単にすっぽかして
前妻と娘のところへ駆けつけてしまう。
無垢で残酷な久を見てると、やっぱり過去の久の延長線上にある人格だと思う。
過去の久はプライド高くてコンプレックスの塊で、そこから生まれるマイナスエネルギーを原動力に仕事と浮気に邁進してたんだけど、記憶が吹っ飛んだ時に箍が外れて押し隠してた本当の気持ちのままに動き回ってるのかもしれない。
そこであの10本の鍵ですよ。
鍵穴の向こうにひっそりと隠されてるのは過去の久の心の中身。
普通あんなたくさんの鍵を持ち歩かないじゃないですか。
10カ所に分散された心の在り処。
過去の久は冷血で傲慢なだけじゃない。
#3はストレートに感情に訴えるシーンが多くて。
傾きかけた日差しが差し込む病室で過去の自分の仕打ちに茫然と佇む姿。
ワインのラベルのファイルを見ながら義父との時間に思いを馳せる瞳。
たった一人、夜のベンチでワインを開け、「苦いです、お父さん。」と呟く。
人は苦い過去と向き合った時落ち込んだり取り乱したりするものだけど、久にとってそれは頭では自分自身の諸行と分かっているけれど、感覚的には分断されてるわけで、木村はその微妙なニュアンスを完璧に把握してると思う。
一番好きなシーンは、すばるから手作りクッキーを受けとったところ。
満面の笑みにぽん、と頭に手を置いてぐっと力強く抱きしめる。
…この時、すばるちゃんものすごくいい笑顔なんですよね。
溢れる愛、抱擁。
言葉より抱きしめる腕の温かさが雄弁に語る。
過去と現在の分断された壁を超えた愛情が、ダイレクトに伝わった瞬間だった。
この感じ。お芝居って言葉からはみ出してしまう、久が<居る>感じ。
最近あまり言わなくなったけど、彼はよく<役を生きる>って表現してましたね。
何をやっても、と揶揄されながら投げ出さず、やるべきことと淡々と向き合って。
今日のわっつでもちょっと触れてたけれど、ロイドで一気に放出されたエネルギーが武蔵で燃え上がり、家路久で加速してきたって思う。
彼の表現が新しい領域に到達した。
なんか感動することばかりなんです、家路久で居る木村拓哉は。
凄いよね、木村拓哉って役者さんは。
毎回めっちゃ面白いんだけど、情報量多すぎで咀嚼して纏めるのが大変。
で、今回は前の奥さん、香との離婚のいきさつが明らかになってくんですけど、
いや〜…あれはキツいですよ。
ライターの夢が叶って本になったのに、無造作に置かれたコーヒーカップのシミが
べったりと、ってやつ。
あの瞬間の香の顔がもうね。
「この人とは永久に分かり合えない。もう疲れ果てた。」
つい、先週の山野辺の言葉を思い出してしまった。
「彼は才能に嫉妬していた。」
昔の久が野心家で上昇志向で、仕事も浮気も激しかった、その原動力はたぶん強烈な飢餓感だった気がする。
彼は自分なりに山野辺も香も愛していた(つもりだった)。
二人は久にないもの…創造性と人間的な豊かさを持っていた。
惹かれながら嫉妬し、愛しながら破壊せずにいられない衝動。
冒頭、うっかりwお義父さんの七回忌に顔を出して殴り倒されてましたけど、もし
利用しただけなら、カレンダー見て突然思い出したりしないよね。
義父と居る情景の中の久の笑顔は、どこか無邪気で温かだったし。
(相当な人たらしでもあったのかな。初回の竹田専務も惚れ込んでたよね。)
でも、その温かさがかえって久の絶望的なほどの孤独感というか…闇を浮かび上がらせてもいた。
今の久の抱える孤独感とか、人の心を感じ取れない鈍感さとかは、以前と変わって
ないと思う。
特に良雄と恵への仕打ちなんて酷いなんてもんじゃない。恵、よく我慢してるよ。
まぁ彼女もかなり重たい何かを抱え込んでるみたいですが。
香が病室で話してた「別れたくない!って大騒ぎだった。」のは事実だろうな。
香とすばるに想いを残してるからこそ、今の家族との約束を簡単にすっぽかして
前妻と娘のところへ駆けつけてしまう。
無垢で残酷な久を見てると、やっぱり過去の久の延長線上にある人格だと思う。
過去の久はプライド高くてコンプレックスの塊で、そこから生まれるマイナスエネルギーを原動力に仕事と浮気に邁進してたんだけど、記憶が吹っ飛んだ時に箍が外れて押し隠してた本当の気持ちのままに動き回ってるのかもしれない。
そこであの10本の鍵ですよ。
鍵穴の向こうにひっそりと隠されてるのは過去の久の心の中身。
普通あんなたくさんの鍵を持ち歩かないじゃないですか。
10カ所に分散された心の在り処。
過去の久は冷血で傲慢なだけじゃない。
#3はストレートに感情に訴えるシーンが多くて。
傾きかけた日差しが差し込む病室で過去の自分の仕打ちに茫然と佇む姿。
ワインのラベルのファイルを見ながら義父との時間に思いを馳せる瞳。
たった一人、夜のベンチでワインを開け、「苦いです、お父さん。」と呟く。
人は苦い過去と向き合った時落ち込んだり取り乱したりするものだけど、久にとってそれは頭では自分自身の諸行と分かっているけれど、感覚的には分断されてるわけで、木村はその微妙なニュアンスを完璧に把握してると思う。
一番好きなシーンは、すばるから手作りクッキーを受けとったところ。
満面の笑みにぽん、と頭に手を置いてぐっと力強く抱きしめる。
…この時、すばるちゃんものすごくいい笑顔なんですよね。
溢れる愛、抱擁。
言葉より抱きしめる腕の温かさが雄弁に語る。
過去と現在の分断された壁を超えた愛情が、ダイレクトに伝わった瞬間だった。
この感じ。お芝居って言葉からはみ出してしまう、久が<居る>感じ。
最近あまり言わなくなったけど、彼はよく<役を生きる>って表現してましたね。
何をやっても、と揶揄されながら投げ出さず、やるべきことと淡々と向き合って。
今日のわっつでもちょっと触れてたけれど、ロイドで一気に放出されたエネルギーが武蔵で燃え上がり、家路久で加速してきたって思う。
彼の表現が新しい領域に到達した。
なんか感動することばかりなんです、家路久で居る木村拓哉は。
凄いよね、木村拓哉って役者さんは。
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