アイムホーム特典映像。
毎日見てしまう。
とりわけ最終回、仮面の取れるあのシーンの撮影の様子。
オンエアでは恵を見つめる久の表情のアップから久目線の恵の顔へ。
久の手が伸びてためらいがちに恵の顔に触れ、すうーっと氷が解けるように仮面が
消えて恵の顔が現れる。
喜びの涙に濡れた恵の美しい素顔。
あのシーンの胸がいっぱいになるような奇蹟と幸せに満ちた感覚。
映像ではCGと二人の顔のクローズアップで表現されたシーンが、メイキングでは
床に座り込んで向き合う二人の引きの映像で記録されている。
その美しいこと…思わず息を呑む。
木村は背中左側からなので顔は見えない…なのに彼の感情も表情も<分かる>。
久を見つめる恵、その顔に触れる久。
あ。今彼の目の前で仮面が消えて行く。と思った。
そして泣き笑い、抱擁。
繊細な表情の変化を捉えたクローズアップもCGの映像効果もない。
涙と安堵と喜びがふたりの全身から放射され、久と恵に起きた奇跡がその場の全てを圧倒的し、包み込む。
これ、この感じ…剥き出しで切れば血が流れるような、生々しい感情の手応え。
カメラ、マイク。そして撮影スタッフ。
『たくさんのモノと人に囲まれていながら、それらを意識しないでいられる。』
それが何を意味するのか、を実感した。
木村の、パフォーマーとしての凄味。
あの後ろ姿、そして恵をぎゅうっと抱きしめた腕の力強さ。
これを見るにはたぶん、舞台しかないんだろうな。
テレビでも映画でも、通常私たちが見れるのはある一定の意図に基づいて編集され、
加工された映像だ。
もちろん私は映像で見る木村が大好きなんだけれど、反面、映像では彼の表現した
感情や感覚の一部分しか見ることはできないんだと今更ながら実感した。
あの感じをいつか舞台で見てみたい…悲願。

他にも素晴らしいシーンがたくさんで、ぼちぼち書いて行こうかなと思ってます。
いや〜それにしてもすごい特典映像ですよね。
豹変黒久(@みやぢくん)の木村の反射神経(アドリブ力)とか。
沢村さんとの怪しいいちゃいちゃとか(笑)
すばるちゃんや良雄と居るときの、お父さんの顔とか。
どの映像のどのシーンでも彼は常に誰かと居てコミュニケーションを取ってる。
ちょっとした身体の動きや見え方にも驚くほど細やかに感じ取り、考えてる。
その上で水野美紀さんの言う<座長>としての自覚。
疲れるだろうなぁ。
でもそれを厭わないほどに、現場の空気が大好きなんだろうな、と分かる。

そうそう。
上に書いたシーンで「カット!!」がかかったあとの、ちょっと照れ臭そうな顔が
なんか良かったです。
久から木村拓哉に切り替わった瞬間。ええもん見せてもろたわ。
上戸彩さんとの相性、抜群にいいね。
お松やコウちゃんとはまた違う…
同士や恋人ではなくて、夫婦って感じ。


わっつのことも書きたかったんだけど力つきてしまったので、また明日。

コメント

nophoto
裕子
2015年11月2日19:50

HT様

漸く特典映像見ました。
あれだけの厳しい内容だったのに、撮影している
時のあの和やかな雰囲気は感動ものでした。

監督がリハの時演技指導しているシーンもとても
新鮮で、あのように演技指導するんだなって
目から鱗の部分もあり、よいものを見せてもらったと
思っています。

仮面のはがれていくシーンのメイキング、
もうひとつの名シーンですよね。
木村さんの背中での演技、本当に顔の表情が見えるみたいです。

映像だけでは勿体ないって思います。
舞台で、正面からばかりでなくいろいろの側から見たいです!

ただ脚本が問題になってくると思います。
「不滅の。。。」も実際にはあの曲は初回こそある程度
評価されたものの、再演はウィーンでもパリでも散々不評で
のちにワーグナーが再演にこぎつけるまで25年間ほどは
忘れられていたのですから。そこも描かれていたので
しょうか。

「アマデゥス」はモーツァルトというよりもサリエリの視点から
の描写が面白かったし、江守徹さんと松本幸四郎さんの
火花を散らす演技が見ものでした。

木村さんが演じるからにはジャニーズや若者向きの舞台には
絶対にして欲しくないです。

共演者も松重さんや角野さん、香川さんや内野さん等舞台出身者の
方々と組んでもらいたいです。松さんも大歓迎。
なんだかHEROの関係者ばかりみたいだけど(内野さんは別)、
経験豊富のベテランと一緒でも一歩も引けを取らない筈だから。

ワッツに「何度も何度も」お願いします!

HT
2015年11月2日23:57

裕子様こんばんは。

アイムホームの特典映像を見て現場の空気って映像にくっきり映り込むもんだなぁと
つくづく思いました。
仮面がはがれて行くシーンがあんなに衝撃的だったのはなぜか。
今は映像技術が発達して実際には無いものを在るものとして描くことさえ可能ですが
人の感情の機微はやはり人にしか表現し得ないのでしょう。

>>木村さんが演じるからにはジャニーズや若者向きの舞台には
絶対にして欲しくないです。

私もそう思います。
心と身体の全てを捧げつくすような舞台を見てみたい。
打ちのめされて何日もぼんやりしてしまうほどの。
…日常に差し障りがありそうですが(笑)それ位のものを、木村なら見せてくれる。
ドラマで映画で、さらに舞台なんてやるようになったら…本当に幸せですよね。
松重さん、松さん、いいですね〜。
あと、深津さんや上戸さんとも再共演希望です!