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27日・28日は長野県松本市へ家族旅行。
数年前に日帰りで行ったので二回目です。
前回は時間が無くて行けなかった『あがたの森公園』と
『松本民芸館』へ。
大正時代に立てられた旧制松本高等学校の建物が残る
あがたの森公園。
http://www.i-turn.jp/agata-no-mori-park-matsumoto.html
バーナード・リーチ、柳宗悦と交流のあった丸山太郎の残した
松本民芸館。
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298118-d320182-Reviews-Matsumoto_Folkcraft_Museum_Matsumoto_Mingei_kan-Matsumoto_Nagano_Prefecture_Chubu.html
どちらも古き良き時代の面影を残す素敵な建物でしたが、
とりわけ後者。
最近民芸にちょっと興味が出て来たのもあり、充実した時間を
過ごしたのでした。
民芸というと世田谷に日本民藝館があります。
比較するとこぢんまりした展示ですが、まるで個人のお屋敷に
招かれたような心地よさ。
とりわけ二階の一室の窓が木枠に板ガラスだったり、昔っぽい作りの吹き抜けから
1Fを見下ろしたとき、階下の古い椅子やテーブル、夕焼け色のランプの光やなんかが
なんとも言えない温かさを醸し出していました。
展示物は日本だけでなくアジアやアフリカ、南米、東欧など世界各地の品々が。
「あ。これいいなぁ。」と心魅かれたのは韓国の李朝の白磁。
純白〜うっすら灰青がかったそれらは、シンプルでモダンな形をしているんだけど
どことなく素朴。
民芸は用の美。
日々の生活で使われるための道具、作家の銘もない、名もなきもの。
時間の篩にかけられてなお輝きを保つものは、その出自がどうあれ美しい。
…といっても今、李朝の陶器が簡単に手に入る訳はないのですが。
などと考えながら、なこさんに教えてもらった『ギャルリ灰月』へ。
http://www.galerie-kaigetsu.com
高美書店という本屋さんのビルの2Fにあります。
看板はとっても小さくて、知らなかったら絶対に入らなかったお店。
店内はそれほど広くないんだけど、大きな窓のある明るく気持ちよい空間。
作家さんの陶器、アクセサリー、オリジナルのトートバッグや服もあります。
シンプルで洗練されていて、でもどこか人の手の温もりを感じるセレクト。
「HTさん絶対好みだから!」…いや〜、本当にツボでした。
真っ白な壁に作り付けの木の棚。
そこにひっそりと佇んでいた小さいコップに一目惚れ。
乳白色の陶器の肌の、ところどころにうっすら上気したような、桜の花びらのような
色が透けて見える感じも素敵。
フォルムも李朝の器をちょっと連想させる。
なこさんに写真をみせたところ、灰釉かな?と教えてくれました。
調べてみたところ、灰釉とは植物の灰を利用した焼き物のことらしい。
李朝の白磁もその手法で作られたとか。
分かりやすいな、自分w
そしてもうひとつ。
印象深いモノとの出会いが。
お店の奥に別の小さめな部屋があって、企画展をやってまして。
その日は『YOSHIKO CHONAN』というアクセサリー作家さんの展示でした。
http://www.yoshikochonan.com/muscat2b/
何?なんなんだろう、このアクセサリー達は!?
くすんだ鈍い金色と朽ちて白くなった珊瑚や小さな骨を連想するパーツで構成された
それらは、遺跡から出土した古代人の装身具のような、それでいてモダンで。
写真を見るとわかるのですが、金属が部分的に緑になってるのはわざとつけた錆。
真鍮を土に埋めて緑の錆をつけたものだそう。
白いのは銀を白いエナメルでコーティングしてるとか。
海の底・土の下でひっそりと朽ち果てかけたモノたちの記憶の一部を掬いとって
ひとつひとつ繋ぎ留めたような。
それらがひっそりと並んでいる様子は、どことなく廃墟の実験室みたいで。
…もしお金持ちなら店内のアクセサリーぜんぶ買い占めたい。
…実際に購入したのは小さなグリーンのパーツと赤い紐でできたペンダントですが。
パーツ自体は3センチ位のものなんですけど、パッと見て「これなに?」って思う。
ウチの旦那曰く「チビサボテン。」
きっと人によっていろんなふうに見えると思う。
なんかワクワクする(笑)
買わなかったけど、ピアスも綺麗で迷いました。
繊細なロングピアス。
これの為に耳に穴を開けようか?とすら。
金属アレルギーが怖いんだけど…。
というわけで松本でも物欲が爆発してしまったのでした。
今年は記録的な暖冬ですが、やはり松本は寒かった。
日中、日向はわりと大丈夫ですが、日が暮れると急に凍り付くような寒さに。
防寒対策万全にしといて良かった…。
次は緑溢れる季節に行ってみたいですね。
聞くところによると雪解けの季節には山からよい香りの風が吹いてくるのだそう。
なんて私得な街でしょう←
クラフト市の頃がいいかなぁ。
それと松本ってキュッとコンパクトな印象の街で、大体の処へ歩いて行けます。
湧水の街でもあり、あちこちで清らかな小川の流れが。
民家のそばの水路でニジマスだかサクラマスだかが泳いでたのは驚き。
あ、そうそう。
おいしいパン屋さんがたくさんあるようです。
あがたの森公園の近くで通りかかったここ『アガタベーカリー』
クロワッサンとイチジクパンが美味でした。
http://pansta.jp/shop/5633/
数年前に日帰りで行ったので二回目です。
前回は時間が無くて行けなかった『あがたの森公園』と
『松本民芸館』へ。
大正時代に立てられた旧制松本高等学校の建物が残る
あがたの森公園。
http://www.i-turn.jp/agata-no-mori-park-matsumoto.html
バーナード・リーチ、柳宗悦と交流のあった丸山太郎の残した
松本民芸館。
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298118-d320182-Reviews-Matsumoto_Folkcraft_Museum_Matsumoto_Mingei_kan-Matsumoto_Nagano_Prefecture_Chubu.html
どちらも古き良き時代の面影を残す素敵な建物でしたが、
とりわけ後者。
最近民芸にちょっと興味が出て来たのもあり、充実した時間を
過ごしたのでした。
民芸というと世田谷に日本民藝館があります。
比較するとこぢんまりした展示ですが、まるで個人のお屋敷に
招かれたような心地よさ。
とりわけ二階の一室の窓が木枠に板ガラスだったり、昔っぽい作りの吹き抜けから
1Fを見下ろしたとき、階下の古い椅子やテーブル、夕焼け色のランプの光やなんかが
なんとも言えない温かさを醸し出していました。
展示物は日本だけでなくアジアやアフリカ、南米、東欧など世界各地の品々が。
「あ。これいいなぁ。」と心魅かれたのは韓国の李朝の白磁。
純白〜うっすら灰青がかったそれらは、シンプルでモダンな形をしているんだけど
どことなく素朴。
民芸は用の美。
日々の生活で使われるための道具、作家の銘もない、名もなきもの。
時間の篩にかけられてなお輝きを保つものは、その出自がどうあれ美しい。
…といっても今、李朝の陶器が簡単に手に入る訳はないのですが。
などと考えながら、なこさんに教えてもらった『ギャルリ灰月』へ。
http://www.galerie-kaigetsu.com
高美書店という本屋さんのビルの2Fにあります。
看板はとっても小さくて、知らなかったら絶対に入らなかったお店。
店内はそれほど広くないんだけど、大きな窓のある明るく気持ちよい空間。
作家さんの陶器、アクセサリー、オリジナルのトートバッグや服もあります。
シンプルで洗練されていて、でもどこか人の手の温もりを感じるセレクト。
「HTさん絶対好みだから!」…いや〜、本当にツボでした。
真っ白な壁に作り付けの木の棚。
そこにひっそりと佇んでいた小さいコップに一目惚れ。
乳白色の陶器の肌の、ところどころにうっすら上気したような、桜の花びらのような
色が透けて見える感じも素敵。
フォルムも李朝の器をちょっと連想させる。
なこさんに写真をみせたところ、灰釉かな?と教えてくれました。
調べてみたところ、灰釉とは植物の灰を利用した焼き物のことらしい。
李朝の白磁もその手法で作られたとか。
分かりやすいな、自分w
そしてもうひとつ。
印象深いモノとの出会いが。
お店の奥に別の小さめな部屋があって、企画展をやってまして。
その日は『YOSHIKO CHONAN』というアクセサリー作家さんの展示でした。
http://www.yoshikochonan.com/muscat2b/
何?なんなんだろう、このアクセサリー達は!?
くすんだ鈍い金色と朽ちて白くなった珊瑚や小さな骨を連想するパーツで構成された
それらは、遺跡から出土した古代人の装身具のような、それでいてモダンで。
写真を見るとわかるのですが、金属が部分的に緑になってるのはわざとつけた錆。
真鍮を土に埋めて緑の錆をつけたものだそう。
白いのは銀を白いエナメルでコーティングしてるとか。
海の底・土の下でひっそりと朽ち果てかけたモノたちの記憶の一部を掬いとって
ひとつひとつ繋ぎ留めたような。
それらがひっそりと並んでいる様子は、どことなく廃墟の実験室みたいで。
…もしお金持ちなら店内のアクセサリーぜんぶ買い占めたい。
…実際に購入したのは小さなグリーンのパーツと赤い紐でできたペンダントですが。
パーツ自体は3センチ位のものなんですけど、パッと見て「これなに?」って思う。
ウチの旦那曰く「チビサボテン。」
きっと人によっていろんなふうに見えると思う。
なんかワクワクする(笑)
買わなかったけど、ピアスも綺麗で迷いました。
繊細なロングピアス。
これの為に耳に穴を開けようか?とすら。
金属アレルギーが怖いんだけど…。
というわけで松本でも物欲が爆発してしまったのでした。
今年は記録的な暖冬ですが、やはり松本は寒かった。
日中、日向はわりと大丈夫ですが、日が暮れると急に凍り付くような寒さに。
防寒対策万全にしといて良かった…。
次は緑溢れる季節に行ってみたいですね。
聞くところによると雪解けの季節には山からよい香りの風が吹いてくるのだそう。
なんて私得な街でしょう←
クラフト市の頃がいいかなぁ。
それと松本ってキュッとコンパクトな印象の街で、大体の処へ歩いて行けます。
湧水の街でもあり、あちこちで清らかな小川の流れが。
民家のそばの水路でニジマスだかサクラマスだかが泳いでたのは驚き。
あ、そうそう。
おいしいパン屋さんがたくさんあるようです。
あがたの森公園の近くで通りかかったここ『アガタベーカリー』
クロワッサンとイチジクパンが美味でした。
http://pansta.jp/shop/5633/
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