S.Live

2016年5月31日 キムラさん
https://www.youtube.com/watch?v=00KWvAZETXc

1994年、スチャダラパー。

この曲を聞くとなぜか岡崎京子の『リバースエッジ』を連想してしまう。
あのマンガのヒリヒリした行き場のない閉塞感とシビアな状況を人ごとみたいに
やり過ごす感じは、好きじゃないんだけど惹き付けられるパワーがあった。
この曲が街のあちこちで流れていた時からもう22年経過している!!ビックリ。
久々にスマスマで聞いて・見てやっぱりすごくいい曲だなーと改めて…
と同時に、この手のメロウな曲って歌うのはそんなに難しくないけど、かっこ良く
歌うのは難度が高いんだよな〜…なんで彼中心に組み立てちゃったかなと思った。
ラップの彼だけでなく普通に歌っちゃってる人とかほとんど歌えてない人とか、
日頃はスルーしますけど、思い入れのある曲だとがっかり感半端なかったです。
いや、この曲はしゃかりきにブレイクダンスするやつじゃないから〜とか(苦笑)

この曲が流れていた頃の空気感を覚えているからそう感じるのかもしれない。

そんな中でやっぱり木村は違うよなぁと。
軽〜く流しながら気持ちよ〜くステップを踏みつつキメるとこではきっちりやるし、踊るとこではキレッキレで踊る。
昔、東方神起がS.Liveゲストの時、トークでだったか?木村の力のヌキ具合がカッコいい、なかなかあれはできないと語っていて、うんうんと頷いたもんですが。
踊りをどう組み立てるかのセンスが抜群に優れてると思う。
私は、それは彼が若い頃クラブで夜遊びしてた賜物だろうなと考えていて。
まだヲタになる前、CMやTVの歌番組でたまたま見かけるたび、
「この人ジャニーズの癖にそーとー夜遊びしてる感じだわwww」と思っていた。
(*ジャニーズタレントとは無縁の10代、20代を送ってきたので、ジャニーズといえば昔ながらの「彼女なんかいませーん!エッチなんかしませーん!」的な世界だと
思い込んでました。偏見だったかもしれませんけど)
その後スマスマを見るようになり、S.Liveを見るにつけ、やっぱりなーと。
きっちり振付け通りに踊るとか完全な自己流でダンスするのとは根本的に違ってて。
なんだろう…彼のダンスって匂いを感じるんですよ。
音と歌詞の作り出す世界観にぴったりな空気の匂いを濃密に纏った感じ。
木村の身体表現がいかに優れているか、本質を一瞬で掴み取る直感の鋭さについては
以前も何度か書いてますけど、昨日のダンスでもそれは明らかだなと。
彼のダンスには<そのとき>の空気の匂いがあった。
普通の男の子と同じように、夜遊びしたり女の子とつき合ったり同棲してみたり、
ちょっと不良な大人たちと知り合っていろんなことを教わって…
喜びも悲しみも怒りも後悔も希望も、たくさんこの人は味わったんだろうな…。
でないとあんな匂いまで感じるリアルなダンスのかっこよさは出せないはず。

と、長くなってしまったけど、まるで<そのとき>の少年に戻ったような、楽しくて自然に身体が動いちゃうよ!な木村の笑顔を見てやっぱりこの人は最高だわ。
と思ったのでした。

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