私自身はお風呂で本は読みません。
でも木村は読んでいるらしい。
夏場でもシャワーだけで終わりにしないで湯船に浸かって本を読みます。
…っておはスマで言ってたのでした。
何?何の本を読んでるの?もしかして次のお仕事と関係が!?
…などとついつい色めき立つのがヲタのサガ・笑
そう、ほんの5.6年前までは木村は<本を読まない人>だった。
読んでも漫画だったり。あ、脚本は別だけど、まぁそういう人だった。
昔、スマスマの特別番組『同学年』で某作家の女性と対談したときの会話を、
私は鮮明に覚えている。
なぜ本を読まないの?と尋ねられた木村はこんなふうに答えた。

情景描写が、読んでるとなんか恥ずかしい感じがするのと、文字を読んでると
頭の中にばーっと映像が浮かんできちゃって気が散っちゃって
なかなか読み進めないんです

その答えを聞いた瞬間、私は確信した。
彼は<ヴィジュアルシンカー>だ。
人の思考には大きく分けて二つの傾向がある。
多数派を占める『言葉・文字で考えるタイプ』
そして比較的少数派の『映像で考えるタイプ』=ヴィジュアルシンカーだ。
例えば白と黒のように人間がきっちり二色に色分けされてるわけではなく、
どちらの傾向が強いか、の問題で、つまり私たちは白から黒へのグラデーションの、どこかに位置しているわけなのです。
映画HERO第一作で共演した香川氏が個人的に彼に話を聞いて書き留めた
『日本魅録』によると、木村は脚本もやはり映像で記憶するそうで、

脚本を読んでいると余白の部分にスクリーンみたいに映像が現れる。
それを自分で編集しながら場面ごと覚えていく

と語っていて、これはちょっと特異的なほど映像に頼った記憶方法だなぁと思った。
彼のものすごく三次元的かつ自然なお芝居は、この記憶方法あってこそ。
かもしれない。
…ともあれ、本を読む度にいちいち鮮明な映像が出てくればそりゃ気が散るわな。

そんな木村が本を読みだすきっかけは何だっけ?とフォロワーさんに聞いてみた。
彼女が見せてくれたのは2013年春のワッツのレポだった。
SMAP会報の「本を読んでます」発言に対するファンのメッセージに答える形で
本をよむきっかけとなった出来事の話をしていたのだ。

2012年末、ある先輩と出会って本を5冊頂いた。そのときは相手も酔ってたし、
「じゃあまた、あの〜次回が有りましたらよろしくお願いします」と別れた。
もう会うこともないだろうなと思っていたら、思いがけず又お会いできることに
なった。せっかく頂いた本なので、あと一週間しかなかったけれど、読んでみたら
すごく面白くて一気に読み切ってしまった。

その一冊が『ジェノサイド』である。
…私も持ってるけど、読書初心者にはぶっちゃけかなりハードル高いページ数・笑
で、もうひとつ名前が上がったのが『海賊と呼ばれた男』上下巻だった。
(ちなみに『ジェノサイド』は手放しでおもしろい!と太鼓判でありました)
(『海賊〜』のほうは「上巻はすっげぇ面白かった」でした。正直者www)
その後爆笑・太田氏から送られた向田邦子全集を読んだらしいので、それまでの読書嫌いは、相性のいい本と出会ってなかっただけじゃないのかな。
と、まぁ、そして今に至る。
というか、彼はいつの間にお風呂で本を読むほどの読書好きになったのだ?
そうそう、百田氏のスマ進のお題で書いた短編小説が色っぽかったのを思い出す。
あの文章も映像的だったよねぇ。
そして2013年のワッツのレポを読んだ私は、改めてこの<二度会えた>先輩のことが
気になって仕方がない。
だって初対面でのお別れの挨拶が「次がありましたら」「よろしくお願いします」
ですよ?これって…これってさぁ。
「二度はないだろうなぁ。」ってことはよほど大事な<出会い>であったろうし。

ということで、木村の「本を読んでます。」に木村ヲタは色めきたつわけですよ。
いや、これはもしや「ちゃんと前に進んでる」ことをアピールしてくれた、のかな?

コメント

nophoto
はなこ
2016年6月24日15:18

いつも思いがけない視点からのご感想に接し勉強になり尚且つ目から鱗です.、そしてすご-い博学でいらっしゃいますよね。いつも楽しみにお邪魔させて頂いています。有難うございます。そんなあなた様が心惹かれる木村さんはやはり魅力溢れる素敵な人です。何時いかなる時も逃げず真っ正直な心で立ち向かう方。その類いまれな能力を生かせるお仕事に早くついて欲しいものです。それにしても何故Nだけ持ち上げられ木村さんだけ落とされる記事が出るのか?何処かに裏から糸を引く魔王がいるのでしょうか?最後に毒を吐いて申し訳ございません。余りにも理不尽な仕打ちで。

HT
2016年6月25日22:12

はなこ様、こんばんは。

昨夜のワッツでは日焼けとはみ毛を指摘されて意固地になってましたね。
「今は撮影ないんで。」
台湾直後の日焼けを指摘した結構ストレートに手厳しいメッセージに、同じような
応酬だったのを思い出しました・笑
そのちょっと後に「無限の住人」が発表されましたね。
彼にとって撮影こそが「仕事」、天職なのでしょう。

比較agesage記事多いみたいですね。
敢えて検索しないのであまり知らないんですが、おそらくクリック数狙いでしょう。比較記事書くと狂ったようにクリック&RTする人たちがいる。
魔王の正体は案外その程度だと思いますよ。