恒例の『木村拓哉に言わせたい萌えセリフ』コーナー。
リクエストした側は「クールで美しくストイックな執事」の声をイメージしたのに。
木村が演じたのは「平泉さんのアレンジ版、よぼよぼのお爺さん執事」でしたねw
私?
そりゃ当然ハウル並の萌え声を期待してましたよ、ええ。
見事にずっこけたわけですが…MAYUKO様の呟きにハッとしました。
「あれだけ聞くとだれだか分からない。あの絶妙な間!最高です!」
確かにそうですよ…ついつい彼に<萌え>を要求してしまう私たち・笑
それを見透かしたのか? いやいや単に自称:テラドSだから? 謎。

毎日『付タク』リピしてます。

ツボだらけなんですけど、見る度に新しい発見があり。たまらん。
あの桐谷くんの一言、改めて見るとハッとさせられたなぁ。
木村が川に手を洗いにいくところ。
「拓哉さんがどんどん自然児になっていくのが嬉しいんですよね」
そういえば。
朝、桐谷くんが車内へ乗り込んでくるところから、好日山荘を経てキャンプ場へ、
魚を釣って、料理して、…時間の経過とともに木村がどんどん変わっていく。
くるくる変化する表情、生き生きと輝く瞳、屈託のない笑顔。
桐谷くん、分かってるねぇ。

ふと。

その昔、スマスマSPでネイティブの居留地へ滞在したのを思い出した。
薬草を焚いた薄暗く熱い小屋に籠って神聖な儀式を経験する。
赤ん坊が産道を通って生まれるように、暗く狭い出口を通って外の世界へ出てきた
木村の表情に胸を衝かれた。
神聖な文様を描かれたその顔は、開放感と流れ込んでくる外の世界との狭間で、
目は潤んでキラキラ輝いて唇は感動で軽く開き、今にも涙が零れ落ちそうだった。
彼の魂は浄められ・再生したんだなと思った。

付タクのキャンプ体験はそれよりはずいぶん軽くて近い場所ではあったけれど、
彼に及ぼした効果ははっきり現れていた気がする。
産み育む大地、エネルギーを注ぐ太陽、命を支える水。
溢れる緑と大地・水の生き物たち。
その生命を頂いて生かされている自分。
その大循環を目で耳で鼻で舌で、皮膚で実感した時の、顔・声。
二人の『夜空ノムコウ』『海の歌』が夜の濃密な空気の中にゆっくりと漂いだす。
三線の音を、目を閉じて聞き入る木村。

ふと、この人の根っこはここにあるんだなと思った。
<ここ>はネイティブの居留地だったり奥多摩だったり、千葉の海岸だったりする。
または、偶然Twitterで流れてきた1999年のfine。
ハワイ、オアフ島で撮影された木村拓哉。
サーフボードに座って波に漂う彼は胸に花を編んだレイを飾り、ハワイアンの祈りの
儀式のように両腕を天に向けて差し出していた。
もしかしたら彼はいつか、こっちの世界へ行ってしまうかもしれない。
たぶん、それこそが彼のしあわせ。
今は、神様が人の世にちょっと貸し出しているだけかもしれない。

でも、彼は「役者になりたい」と言った。
まだしばらく人の世で、やるべきことがあるんだから。
それを、受けとりたい。

コメント

MAYUKO
2016年8月1日21:15

HT様 こんばんは!

あちらでも盛り上がりましたが(*^_^*)
ほんと、あの
「お帰りなさいませ」と「お嬢様」の間がもう
素晴らしくて。

さらっとやってるから大した事なさそうですけど、
聞けば聞くほど凄いなと。

役者になりたいをしっかりと実現してほしい!

HT
2016年8月1日23:49

MAYUKO様こんばんは!!

>>「お帰りなさいませ」と「お嬢様」の間がもう
素晴らしくて。

はい!
声色だけじゃないから執事のキャラクターが<見える>んですね。
「紅茶のカップを危なっかしく運んでくる」お爺さんの執事が解説聞く前に
脳内にくっきり浮かんできました。
肉体を感じさせる声…宮崎駿監督の言葉を思い出しました。

役者、なってほしいです。
それこそが彼の、天職です。