言いたいことはたくさんある。
5時間と聞いてきっとこれはスタッフのアルバム的な時間になるんだろうな、と。
あのコント、あの歌、あのダンス、あのゲスト。
見たいものはたくさんある。
スマスマが時代の半歩先を走っていた頃の。
そう思って18時30分にTVのスイッチをオンにした。
ビストロ初回。森最後のあいさつ。
私はリアタイしてないんだけど友達がくれたDVDで映像は見た。
泣き出したリーダーに代わって司会を務める木村。
鼻をこすり目は涙が零れそうに濡れ濡れしているけれど見事に遂行した。
初めて見た時「天使だ、この人。」と思った。
真っ白いスーツに華奢な細い体。
ほっそりした輪郭を栗色の髪がふんわりと包み込み、アンバーの瞳が覗く。
ぷっくりした淡いピンクのくちびる。そこから発する言葉は、思いの外低く甘い。
・・・これを鮮明なデジタル映像で残せたのは本当に嬉しかった。
しかし。
まさかこれだけとは思わなかったよ。
詳細は省きます。
愚痴を並べるのは好きじゃないので。
見たかったのはSMAPがどんなことをしてどんな作品を残してきたか、だった。
20年も番組が続いたのは伊達じゃない。
かつてのスマスマのコントは本当に面白かった。
歌もダンスも上手くはないけれど、どんなゲストをお招きしてもちゃんと成立し、
見せ方と魅せ方は、やはりプロフェッショナルだったし、
ビストロの食事は作る様子さえ絵になり、ゲストのトークも興味深かった。
それは彼らの力であり、スタッフ全員が誇りを持って支えていた証でもあったろう。
残念ながら5時間もの尺を使いながら、魅力の何十分の一も紹介できなかった。
代わりにオンエアされたのは、SMAPが結成され、メンバーの二度の逮捕とあの震災を乗り越えて活動してきたこと。
「SMAPとはどういう人たちだったか」の紹介に終始した印象が残った。
これは私の個人的な考え方に過ぎないけれども。
芸能人とは芸能、つまり芸の才能を生業とする人たちのことだと思う。
自らの芸の素晴らしさで人の心を動かすのが本来の仕事なのだとすると、
SMAP自体のあり様より、作品で魅せて欲しかったと心底思う。
あんな形でスタッフは本望だったろうか・・・つい考えてしまう。
間に挟んだSOFT BANKのCMメイキング映像。
音楽もチョイスもこっちの方がずっと彼ららしさを掬い取った気がした。
最後の最後に歌ったのが「花」。
順当ではあるけれど、彼ららしさってこんなだったのかな・・・。
先週、椎名林檎と歌った「青春の瞬き」にもっとずっと重いものを感じたなぁ。
4人が画面の向かって右へ足早に歩み去っていったあと、少し遅れて
その場を離れがたい様にゆっくりと歩いていく木村が、ちょっとだけ顔を向けて
何か呟いた。
「ありがとうございました。」
そう言ってるように見えた。
この先彼ら5人が揃って同じフレームに収まることはたぶん、もうないだろう。
メディアでもネットでも飽きもせず犯人探しをしている人々がいる。
個人的にも思うことはたくさんある。
けれど言い出したらきりがないし、もう終わったことだ。
ここまでの一年は長い長い夜の中にいたような気がする。
明けない夜はない。
空にまだ灰色の雲が見えても、太陽はすぐその向こうで輝いている。
5時間と聞いてきっとこれはスタッフのアルバム的な時間になるんだろうな、と。
あのコント、あの歌、あのダンス、あのゲスト。
見たいものはたくさんある。
スマスマが時代の半歩先を走っていた頃の。
そう思って18時30分にTVのスイッチをオンにした。
ビストロ初回。森最後のあいさつ。
私はリアタイしてないんだけど友達がくれたDVDで映像は見た。
泣き出したリーダーに代わって司会を務める木村。
鼻をこすり目は涙が零れそうに濡れ濡れしているけれど見事に遂行した。
初めて見た時「天使だ、この人。」と思った。
真っ白いスーツに華奢な細い体。
ほっそりした輪郭を栗色の髪がふんわりと包み込み、アンバーの瞳が覗く。
ぷっくりした淡いピンクのくちびる。そこから発する言葉は、思いの外低く甘い。
・・・これを鮮明なデジタル映像で残せたのは本当に嬉しかった。
しかし。
まさかこれだけとは思わなかったよ。
詳細は省きます。
愚痴を並べるのは好きじゃないので。
見たかったのはSMAPがどんなことをしてどんな作品を残してきたか、だった。
20年も番組が続いたのは伊達じゃない。
かつてのスマスマのコントは本当に面白かった。
歌もダンスも上手くはないけれど、どんなゲストをお招きしてもちゃんと成立し、
見せ方と魅せ方は、やはりプロフェッショナルだったし、
ビストロの食事は作る様子さえ絵になり、ゲストのトークも興味深かった。
それは彼らの力であり、スタッフ全員が誇りを持って支えていた証でもあったろう。
残念ながら5時間もの尺を使いながら、魅力の何十分の一も紹介できなかった。
代わりにオンエアされたのは、SMAPが結成され、メンバーの二度の逮捕とあの震災を乗り越えて活動してきたこと。
「SMAPとはどういう人たちだったか」の紹介に終始した印象が残った。
これは私の個人的な考え方に過ぎないけれども。
芸能人とは芸能、つまり芸の才能を生業とする人たちのことだと思う。
自らの芸の素晴らしさで人の心を動かすのが本来の仕事なのだとすると、
SMAP自体のあり様より、作品で魅せて欲しかったと心底思う。
あんな形でスタッフは本望だったろうか・・・つい考えてしまう。
間に挟んだSOFT BANKのCMメイキング映像。
音楽もチョイスもこっちの方がずっと彼ららしさを掬い取った気がした。
最後の最後に歌ったのが「花」。
順当ではあるけれど、彼ららしさってこんなだったのかな・・・。
先週、椎名林檎と歌った「青春の瞬き」にもっとずっと重いものを感じたなぁ。
4人が画面の向かって右へ足早に歩み去っていったあと、少し遅れて
その場を離れがたい様にゆっくりと歩いていく木村が、ちょっとだけ顔を向けて
何か呟いた。
「ありがとうございました。」
そう言ってるように見えた。
この先彼ら5人が揃って同じフレームに収まることはたぶん、もうないだろう。
メディアでもネットでも飽きもせず犯人探しをしている人々がいる。
個人的にも思うことはたくさんある。
けれど言い出したらきりがないし、もう終わったことだ。
ここまでの一年は長い長い夜の中にいたような気がする。
明けない夜はない。
空にまだ灰色の雲が見えても、太陽はすぐその向こうで輝いている。
コメント
いよいよ今年もあと2日、ファンにとっても長い一年でした。
しかし「明けない夜はない」。一面の雲のその上には輝かしい青空が
広がっていますもの。
どなたかが○○クンの木村さんへのルサンチマンが原因、と書かれていましたが、
同感してしまいました。
そのために木村さんがどれだけの思いに耐えてきたかを考えると心が痛みますが、
同時に、いかに深く悩みうるかということが、その人間の位階をほとんど
決定する、とも言います。
この数年間の葛藤がやがて木村さんが持つ遠近方の考え方にさらに幅を
持たせてくれると信じますし、ますますひとりの人間としての魅力を発揮して
くれると思っています。期待しかありません。
HT様、
今年はHT様が、他の追随を許さないほどの素晴らしい感性と文章で木村さんを
見つめ、分析し、そして愛して下さったこと心から感謝いたします!
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
そして良いお年をお迎え下さいますように。
そのルサンチマンをメンバーの一人が実に正確に語っていましたね。
「木村苦」
それがたった一人だけの感情ではなかったからこその解散劇だったとも
考えられないでしょうか。
そのルサンチマンがいかに不条理に見えたとしても、器の違いを思い知ると、
こうなることは不可避だったと結論せざるを得ません。
今夜のワッツを聞いて木村拓哉という器はきっと、この辛さをも糧にし、
もっともっと大きくなっていくだろうと予感しました。
裕子様、度々コメントを頂いて本当にありがとうございます。
個人的な思いを吐き出す場として書いている文章を楽しんで読んでくださる。
ありがたいことです・・・励みになります。
どうぞ、来年もよろしくお願いいたします。
良いお年を。