「キムタクからメール来た。」というツイートは昨年頃からちょくちょく見かけた。
幸運にも(?)届いたことはないが、おそらくフィッシングメールだろう。
返信したりURLをクリックしたら絶対ダメなやつ。
先週のメッセージが引き金になって、「偽キムタクメール」の話題が大量に
ワッツに届いたらしく、前半がその話題で潰れてしまった。
「これはぁ、僕じゃないですねー。」そりゃそうだw
「すみませんね、ニセモノが迷惑かけて」いや、そこ謝らなくても。
「偽メール、僕に送って来いって。目と目を合わせて話したいですね。」
目を見て話せ。  木村らしいな。
でも、やや辟易しつつかなり???な気分で聞いていたのは事実。

そして後半。
撮影中の「検察側の罪人」の話が始まる。
二宮くんを筆頭に初顔合わせの方々も多いが、ヤッシー、松重さん、山崎努さん、
大倉さん、矢嶋さんと再共演のメンツも揃っている現場。
(余談ですがフジのHEROとキャストが重なるのは意図的だと思ってます)
(みなさんHEROとは全く違うキャラクターでの起用ですし)
そして。
木村が切り出したのが「ネットニュース」のこと。
いくつかの雑誌で掲載された記事の流用も含め、かなり流れていたのを
ちゃんと目を通していたらしい。

「検察側の罪人の撮影現場はピリピリムード」
「雰囲気の悪さに共演の吉高さんがドン引き」

・・・などなど。
これを本人の口からあっさりと否定したのであります。

「初めての本読みでは隣がニノ(二宮くんのこと)でずっと喋っていた」と。
記事では「その場の空気が悪すぎて吉高さんがドン引きした」と書いてあった
らしいですが、実際は彼女は仕事の都合でその場にいなかったと判明。
・・・この記事を書いた女性自身ライターの創作=ってことだな。
しかもご丁寧に『東宝関係者 談』って書いてあったらしいですが。
(出ました。関係者www)
全くのフェイク記事。
現場では二宮くんと一緒にネットニュースのガセ記事を読んで
笑ってるとか。

木村拓哉本人の口から完全否定ですよ。

いや〜面白い。
昨日のワッツは前半と後半がセットになってたんだなーと。
偽メールもネットニュースも、木村拓哉の名前を使った完全なフェイク。
フェイクとは「嘘」です。
関わった人たちはいくらかのお金のために、嘘ついて人を騙そうとしてるんです。
腹がたつのは、偽メール、フェイクニュースを作って流す側の顔は見えないこと。
一方、名前を使われ捏造記事を書かれた木村拓哉は、みんなが知っている。
嫌がらせを仕掛けてる人間はダメージを受けず、ターゲットだけが損害を被る。
本当にひどい話じゃありませんか。
だからこそ、木村は「目と目を見て話そう」 、そう言ったんだよね。
ネットの普及で顔の見えない発信者の言葉がそこら中に蔓延している。
そして、日本の芸能人の中で最も理不尽に叩かれてるのが
他ならぬ木村拓哉だと思うし、正直、ネットニュースなんて見なくていいよと思う。
しかしいかにも彼らしい言葉で、たっぷりのユーモアとアイロニーをちりばめて、
軽やかに否定してみせた木村に、胸がすく思いでもあった。

MORE7月号のインタビュー。
無限の住人に絡めて、木村はこんなことを言っていた。

20代後半の自分はもっと尖っていたし常に刃先を剥き出しにしていた。
いつ敵に襲われるかわからないから。
今も、心に刀は持ってるけれど、いつもは鞘に収めている。


敵や刃先ってのが何を指しているかは明らかだ。
刃の切れ味は全く衰えてはいない。
むしろ無駄に敵を刺激することなく、油断したところを一閃する鋭さ。
手練れの侍というところだろうか。

こんなことも言っていた。

嘘をつかないのは美学でもなんでもなく、バレた時の代償を払いたくないだけ。

嘘はつかない。
喋らないことはたくさんあるけれど、正直に話す。
インタビュアーの「本心を探って言葉を探す」という表現が的を射ている。
たびたび不器用な生き方の人、と言われたりもするけれど、少し違う。
彼は、自分に正直に生きてるんだと思う。
誤解されても、遠回りになろうと、嘘をついたり誤魔化したりしないこと。
彼が今の位置にいながら正気を保ち続けられてるのはたぶん、そういうこと。


追記)原田監督ご自身による「ヨタ記事」への反論もぜひお読みください。
http://www.haradafilms.com/diary/harada_diary.cgi

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