いい言葉ですよねぇ。
「豊か」
ワン・シーンの撮影をするためにリハーサルの段階で
「現在」「30分後」「1時間後」の
時間の流れを意識しながら芝居を組み立てていくことを要求する。
想像力の喚起。
台本にはない部分を想像力と身体表現で埋めていくのが役者だとすれば、
全員にそのシーンの時間と空間を意識させ、共有させるやり方は、
ともすると独りよがりなお芝居に陥ってしまう可能性を排除するための
有効な手段だろうなと思いました。
原田監督は誰かが飛び抜けた芝居をするよりも全員がお芝居を作り上げるための
コンセンサスを形成するのに重きを置くタイプかもしれない。
どちらかというと舞台監督的な感覚なのかも。
カメラのフレームに入ってる人だけがちゃんとお芝居してれば、ではない演出。
そして、自分の出番でない木村がそのリハーサルの様子を興味深く観察する目線を
しっかり感じとれたことに、私、感動しました。
順撮りにこだわる山田洋次監督の「一分」以来ではないのかな?
彼が「豊か」な時間を過ごせたのは。
やっと、ですよね。
解散がなかったら味わえなかったかもしれない「豊かさ」。
何だかその言葉だけで胸がいっぱいになるような幸せな響き。
2016年の辛い時間を耐え抜いてついに木村拓哉が手にしたもの。
それが「豊か」な現場に流れる時間であることを、感謝せずにいられません。
誰に? 何に?
・・・もちろん木村に、ですが、彼を支え力となったであろう全ての人に。
「日本のいちばん長い日」を見てこの監督の作品に自分が出演するのか。
・・・とお腹が痛くなったという木村ですが(笑)
二宮くんはフラットに現場で存在していた。あの感じは凄い。って褒めてましたね。
リラックスしてただそこに居る二宮くんと緊張してお腹が痛くなった木村。
そのコントラストがありありと目の前に浮かんできて面白い。
同時に木村拓哉の自然体の演技が、リラックスしたまんまのお芝居でないのだと
考えてプランを立てて、精巧に組み立てられた表現なのだなと実感。
だからかぁ。
三池監督が一切芝居に口を出さないのがちょっと物足りないと言ってたのは。
果たしてこれで良かったのか?
自分の解釈は監督の意図通りだったのか?
現場で微調整しながら合わせていくタイプだからの、緊張であり物足りなさ。
原田監督の現場は今までなかったタイプの役者さんと濃密に関わり会えた感。
面白かった、って感想が嬉しいね。
ということで「検察側の罪人」への期待値、急上昇でございます。
次回作はやっぱり噂のあれなのかしら。
キャスティングも当たってると嬉しいなぁ。
そしてそろそろさんタクの撮影の季節。
来年はお正月に放映してくださいね。
今年の正月は何だか物足りなくて。
「豊か」
ワン・シーンの撮影をするためにリハーサルの段階で
「現在」「30分後」「1時間後」の
時間の流れを意識しながら芝居を組み立てていくことを要求する。
想像力の喚起。
台本にはない部分を想像力と身体表現で埋めていくのが役者だとすれば、
全員にそのシーンの時間と空間を意識させ、共有させるやり方は、
ともすると独りよがりなお芝居に陥ってしまう可能性を排除するための
有効な手段だろうなと思いました。
原田監督は誰かが飛び抜けた芝居をするよりも全員がお芝居を作り上げるための
コンセンサスを形成するのに重きを置くタイプかもしれない。
どちらかというと舞台監督的な感覚なのかも。
カメラのフレームに入ってる人だけがちゃんとお芝居してれば、ではない演出。
そして、自分の出番でない木村がそのリハーサルの様子を興味深く観察する目線を
しっかり感じとれたことに、私、感動しました。
順撮りにこだわる山田洋次監督の「一分」以来ではないのかな?
彼が「豊か」な時間を過ごせたのは。
やっと、ですよね。
解散がなかったら味わえなかったかもしれない「豊かさ」。
何だかその言葉だけで胸がいっぱいになるような幸せな響き。
2016年の辛い時間を耐え抜いてついに木村拓哉が手にしたもの。
それが「豊か」な現場に流れる時間であることを、感謝せずにいられません。
誰に? 何に?
・・・もちろん木村に、ですが、彼を支え力となったであろう全ての人に。
「日本のいちばん長い日」を見てこの監督の作品に自分が出演するのか。
・・・とお腹が痛くなったという木村ですが(笑)
二宮くんはフラットに現場で存在していた。あの感じは凄い。って褒めてましたね。
リラックスしてただそこに居る二宮くんと緊張してお腹が痛くなった木村。
そのコントラストがありありと目の前に浮かんできて面白い。
同時に木村拓哉の自然体の演技が、リラックスしたまんまのお芝居でないのだと
考えてプランを立てて、精巧に組み立てられた表現なのだなと実感。
だからかぁ。
三池監督が一切芝居に口を出さないのがちょっと物足りないと言ってたのは。
果たしてこれで良かったのか?
自分の解釈は監督の意図通りだったのか?
現場で微調整しながら合わせていくタイプだからの、緊張であり物足りなさ。
原田監督の現場は今までなかったタイプの役者さんと濃密に関わり会えた感。
面白かった、って感想が嬉しいね。
ということで「検察側の罪人」への期待値、急上昇でございます。
次回作はやっぱり噂のあれなのかしら。
キャスティングも当たってると嬉しいなぁ。
そしてそろそろさんタクの撮影の季節。
来年はお正月に放映してくださいね。
今年の正月は何だか物足りなくて。
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