無限の住人からずっと付いていただいているボデイガードのかた。

って聞いちゃうとやっぱりそういうこと?って思っちゃいますよね。
例の騒動の前の不穏な空気感から年明けのあの酷い騒ぎは忘れようがない。
そりゃボディガードもつけるわなー、とか。
無限の住人オファー時に三池監督に「ちょっと気がかりなことが・・・」と
相談したら「ぜんぶ俺に任せて。」と一言。  だから安心して身を任せられたと。
色々あった時に思い切り暴れられてよかった、とかね、色々思い出す。
その手のことを被害者っぽく話すのを良しとしない人だろうから、
想像でしかない。
そんな経緯があったからこそ、私たちがあの作品を受け止めた時の気持ちも、
特別なものがあったんだよね。  うん。
BGという作品でボディガードを演じるにあたって、その方に色々質問したと。
「何も起こらないことが100点満点」なのは、間違いなくそう。
だけど、それじゃドラマとして面白くはない。
リアルと、ドラマの中の世界は虚構の世界は別。 
でも、そこにリアルさがなければ受け手の心は動かせないでしょうし。
京都の撮影所から新幹線の斜め後ろの席に座られたボディガードの男性。
東京について、改札で、「では、これで。」と頭を下げられて去っていく後姿。
それを見送る木村の視線。
木村の心の中で、これから<生きる>島崎章という男は
どんな背中をしてるだろう。

そうそう、日常のリアルの中にボコッと入り込むドラマの話もあったね。
changeの朝倉の演説シーンが授業で流れた話。
いや〜・・・思い出しちゃった。
22分超えの長いワンカット。
どうやって覚えたんだろうと感嘆しきりでしたが、日曜撮影なのに脚本が
出来上がってきたのが木曜。
「喧嘩売られてんなー。買うしかねぇなー。」って。
ワンテイク目の方が良かったと監督自身がインタビューで話してたけど、
どうしても入れたい一言が抜けてたのでもう一回撮って、OKが出たと。
・・・監督を筆頭にスタッフの信頼感が凄いなぁと、その時思ったなー。
この人ならやり遂げられると。
22分超えですよ?ずっと演説して間が持つのか?って普通は躊躇するよねぇ。
見せちゃうのはまずビジュアルもだけど、声、そして表情ですよ。
実は何回見ても何を喋ったかはあまり記憶に残らなくて。
彼が途中で涙を見せるタイミングが自然すぎて、完全に朝倉と木村の
感情の高まりが一致してるのってすげーなぁとか・・・
声の持つ微妙なニュアンスの表現って強烈だな、とか・・・
そんなことばかり考えてしまうのであった。
でもね。
こないだの選挙でも思ったんだけど、結局政策の話とかはどれも似通ってるし
何が一番印象に残るかというと、人となりなんですよね。
声のトーンとか表情とか、ちょっとした言葉のニュアンスとかにくっきり現れる。
だからもし、あのメッセージをした彼女の先生が朝倉の演説に感心したのなら、
朝倉啓太と溶け合い・同化した木村拓哉の表現に魅せられたってことではないか?
と勝手に思っております(笑)

思い出してみると。
無限の住人でもchangeでもそう。
現場と木村との絆の強さを感じるエピソードがたくさん。
現場の人たちと一緒に作り上げてく感じを味わうとやめられなくなる。
それこそが・・・「実感」こそが、彼の喜びであり誇りであり。
感受性豊かで、人が大好きな。
ドラマであれ、映画であれ、舞台であれ。
大切なのはメディアでなく、コンテンツ。
や、コンテンツなんて言葉じゃ伝わらないか。
作品。モノ作り。職人的役者。

しっかし。
先週のしょうもないメッセージ山盛りは釘さしだったのかねやっぱり。
本当に僕に聞きたいことをメッセージしてくださいね、って。
前々から言ってますけど、木村って結構エグいんだよねー。
あからさまには言わないですけれども。
そういうとこ、めっちゃカッコいいっす。
大好き。

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