村田課長が・・・。
前日、8話のあらすじが流れてきて『殉職した村田課長の』とあったので。
分かってはいたけど、いきなりあのシーンから?
あっさりし過ぎじゃないですか?
でも・・・死んでいく村田課長と島崎の慟哭なんて絶対見てられなかったし。
あんな「誤差なし。」は見たくなかった・・・。
パッと見開いた島崎の目、絶対このままで終わらせないぞの目。
強い、強い意志。そして、悲痛。
粛々と日常を進めようとする彼と動揺するメンバー。
高梨、熱いね。
正義感が強くて、根は優しくて、どっか青い。
母親に反対され「ボディガードやめようと思って。」と言えちゃう沢口は
ある意味ずっとずっと冷静に見える。
「君はどうなの?」
「分かんないっす。」
・・・今時の男の子だね。このやり取りリアルだわ。
もしたった一人になったとしても「他のことは出来ないから。」
ボディガードを続けるという島崎。
村田さんは島崎を庇って撃たれた。
棺に入っているのは村田さんでなく自分だったかもしれない。
死が頭の中でなくリアルに、皮膚を掠める体験をし、自分も相当深く傷ついたろう。
一度はリタイアして再び戻って来た。自分にはこれしかないのだ。
そんな島崎が、息子と囲む食卓。
何も知らない息子。
ラーメンの味も、旨そうに麺をすする息子の姿も、生きてるからこそ。
村田課長は二度と息子と食卓を囲むことはないのだ。
村田さんは死んだ。 自分は生きている。
カップ麺の温かさが生の実感を思い出させ、島崎は涙する。
食卓を囲む二人が互い違いに見える位置からカメラはゆっくりと移動しながら
ささやかな父子の食卓を静かに見せる。
屈託ない瞬の言葉。
くるりと後ろを向いた島崎の目が潤む。
カメラは、瞼を拭う島崎と黙々と食べる瞬を引きの画面で見せる。
七高監督、とってもセンスがいい。
計算され尽くした構図と光の使い方、アップと引きのバランス。
脚本がセリフで語りすぎないぶん映像で感じさせる。
ベタな監督だと涙を流すとこをアップで撮っちゃうかもしれない。
そこを、あえて引きの映像で「見せる」。
ささやかで特別なことは何もない日常のひとこま。
だからこそ尊いのかもしれない。
そういう演出と木村のお芝居はすごく相性がいい。
必然的に訪れる父と息子の別れ。
しばしのつもりが永遠の別れになるかも知れない。
腹を括った父。
気づかないふりの息子。
父は、本当は抱き締めたかったかも知れない。
でも、代わりに手を握った。
「どれくらい力が強くなった?」
ぎゅうっと握りしめた息子の手から温もりが伝わる。
手に、目に、心に刻み付ける。
もし、恐れていたことが現実になったら。
最後の瞬間、後悔しないように。
ずっと覚えていてほしいから、父の手と言葉を。
お前は、どこにでも行ける。
好きな時に行きたいところでやりたいことをやれ。
大きくなれ。 前を向け。無限の可能性を信じろ。
もし俺がいま、死んだとしても。
島崎の瞳は微かに濡れていた。
男親の愛情のかたち。
いま分からなくても、いつか必ず ああ!そういうことだったのか!と。
どうかその時、瞬が笑っていられますように。
村田課長の死で過去と向き合う男が二人。
落合。
過去の発砲事件で村田さんが身代わりでSPを辞めた流れは予想してたけど、
代わりに落合に背負わせた十字架は想像以上に重かった。
「組織を内側から変えてください。」
自分のせいでSPを辞めた自責の念にプラス、村田さんからの課題。
当面の敵はヤクザまがいの上司、政治家に逆らえない官僚体質。
目の前の壁は限りなく分厚い。
立原愛子に言った言葉、「警察にしがみついてるだけです。」が痛々しい。
でもある意味チャンスじゃないのかな?
五十嵐幹事長を守る為、警察はウソの情報をマスコミにばら撒いたわけで。
もし落合が事実を明るみにできれば、二つの壁をいっぺんに突破できる。
村田さんのICレコーダー削除を事前に知っていたらしい落合。
「島崎章に消えてもらいますか?データと同じように。」
怖いです、その顔。
でもさ、村田さんとの男の約束、忘れてないよね?
毒を食らわば皿まで、なんて考えるほどおバカさんじゃないですよね?
個人的には落合には民間へ転身することなく組織に残って闘い続けてほしい。
村田さんの願いに一歩ずつ近づく為にも。
高梨。
一歩引いて斜に構えた態度は本性を隠す為のポーズか?
中身は想像以上に熱かった。
いろいろ拗らせてはいるけど、責任感の強さは人一倍の彼が、何かと島崎に
ムキになってた理由が分かった。
「この世で一番言われたくない一言でした。」
って告白された時の島崎の顔(笑)
痛いとこ突かれたぶん、島崎を信頼してもいるんだなと。
自分に足りなかったこと、後悔してることを、島崎はズバッと指摘した。
・・・事情を知らなかったとはいえ。
高梨は本来の自分を隠すのをやめ、村田さんの息子と行動することで、
助けられなかった後輩への思いと真っ直ぐ向き合うことにしたようだ。
「彼と似てるの?」 「ちょっと。」 ここのやり取り良かった。
バックアップで残る高梨に「こっちも手伝うから。」と言い残す島崎。
小さく、本当に微かに、唇の端をあげて笑って見せる高梨がいじらしい。
島崎と高梨。
二人のバディ編を見たいなぁ。
お芝居の相性もいいと思うんですよね、斎藤くんと木村。
そして見返りがないと頭を下げないと決めているらしい立原愛子。
五十嵐を告発すれば政治生命を絶たれるかもしれないけど、
一発逆転のるかそるかの賭けに出た、という流れであってほしい。
見返りを求めず正義のために、なんてつまんない女にはなって欲しくない。
キングスマン・ゴールデンサークルの大統領秘書のように、一発逆転、時の人。
真実を告発すればどうせ内閣総辞職、どさくさに紛れて再入閣も狙えるぞ。
巨悪(笑)五十嵐幹事長を失脚させ、政治家として大成する野望を実現してほしい。
前日、8話のあらすじが流れてきて『殉職した村田課長の』とあったので。
分かってはいたけど、いきなりあのシーンから?
あっさりし過ぎじゃないですか?
でも・・・死んでいく村田課長と島崎の慟哭なんて絶対見てられなかったし。
あんな「誤差なし。」は見たくなかった・・・。
パッと見開いた島崎の目、絶対このままで終わらせないぞの目。
強い、強い意志。そして、悲痛。
粛々と日常を進めようとする彼と動揺するメンバー。
高梨、熱いね。
正義感が強くて、根は優しくて、どっか青い。
母親に反対され「ボディガードやめようと思って。」と言えちゃう沢口は
ある意味ずっとずっと冷静に見える。
「君はどうなの?」
「分かんないっす。」
・・・今時の男の子だね。このやり取りリアルだわ。
もしたった一人になったとしても「他のことは出来ないから。」
ボディガードを続けるという島崎。
村田さんは島崎を庇って撃たれた。
棺に入っているのは村田さんでなく自分だったかもしれない。
死が頭の中でなくリアルに、皮膚を掠める体験をし、自分も相当深く傷ついたろう。
一度はリタイアして再び戻って来た。自分にはこれしかないのだ。
そんな島崎が、息子と囲む食卓。
何も知らない息子。
ラーメンの味も、旨そうに麺をすする息子の姿も、生きてるからこそ。
村田課長は二度と息子と食卓を囲むことはないのだ。
村田さんは死んだ。 自分は生きている。
カップ麺の温かさが生の実感を思い出させ、島崎は涙する。
食卓を囲む二人が互い違いに見える位置からカメラはゆっくりと移動しながら
ささやかな父子の食卓を静かに見せる。
屈託ない瞬の言葉。
くるりと後ろを向いた島崎の目が潤む。
カメラは、瞼を拭う島崎と黙々と食べる瞬を引きの画面で見せる。
七高監督、とってもセンスがいい。
計算され尽くした構図と光の使い方、アップと引きのバランス。
脚本がセリフで語りすぎないぶん映像で感じさせる。
ベタな監督だと涙を流すとこをアップで撮っちゃうかもしれない。
そこを、あえて引きの映像で「見せる」。
ささやかで特別なことは何もない日常のひとこま。
だからこそ尊いのかもしれない。
そういう演出と木村のお芝居はすごく相性がいい。
必然的に訪れる父と息子の別れ。
しばしのつもりが永遠の別れになるかも知れない。
腹を括った父。
気づかないふりの息子。
父は、本当は抱き締めたかったかも知れない。
でも、代わりに手を握った。
「どれくらい力が強くなった?」
ぎゅうっと握りしめた息子の手から温もりが伝わる。
手に、目に、心に刻み付ける。
もし、恐れていたことが現実になったら。
最後の瞬間、後悔しないように。
ずっと覚えていてほしいから、父の手と言葉を。
お前は、どこにでも行ける。
好きな時に行きたいところでやりたいことをやれ。
大きくなれ。 前を向け。無限の可能性を信じろ。
もし俺がいま、死んだとしても。
島崎の瞳は微かに濡れていた。
男親の愛情のかたち。
いま分からなくても、いつか必ず ああ!そういうことだったのか!と。
どうかその時、瞬が笑っていられますように。
村田課長の死で過去と向き合う男が二人。
落合。
過去の発砲事件で村田さんが身代わりでSPを辞めた流れは予想してたけど、
代わりに落合に背負わせた十字架は想像以上に重かった。
「組織を内側から変えてください。」
自分のせいでSPを辞めた自責の念にプラス、村田さんからの課題。
当面の敵はヤクザまがいの上司、政治家に逆らえない官僚体質。
目の前の壁は限りなく分厚い。
立原愛子に言った言葉、「警察にしがみついてるだけです。」が痛々しい。
でもある意味チャンスじゃないのかな?
五十嵐幹事長を守る為、警察はウソの情報をマスコミにばら撒いたわけで。
もし落合が事実を明るみにできれば、二つの壁をいっぺんに突破できる。
村田さんのICレコーダー削除を事前に知っていたらしい落合。
「島崎章に消えてもらいますか?データと同じように。」
怖いです、その顔。
でもさ、村田さんとの男の約束、忘れてないよね?
毒を食らわば皿まで、なんて考えるほどおバカさんじゃないですよね?
個人的には落合には民間へ転身することなく組織に残って闘い続けてほしい。
村田さんの願いに一歩ずつ近づく為にも。
高梨。
一歩引いて斜に構えた態度は本性を隠す為のポーズか?
中身は想像以上に熱かった。
いろいろ拗らせてはいるけど、責任感の強さは人一倍の彼が、何かと島崎に
ムキになってた理由が分かった。
「この世で一番言われたくない一言でした。」
って告白された時の島崎の顔(笑)
痛いとこ突かれたぶん、島崎を信頼してもいるんだなと。
自分に足りなかったこと、後悔してることを、島崎はズバッと指摘した。
・・・事情を知らなかったとはいえ。
高梨は本来の自分を隠すのをやめ、村田さんの息子と行動することで、
助けられなかった後輩への思いと真っ直ぐ向き合うことにしたようだ。
「彼と似てるの?」 「ちょっと。」 ここのやり取り良かった。
バックアップで残る高梨に「こっちも手伝うから。」と言い残す島崎。
小さく、本当に微かに、唇の端をあげて笑って見せる高梨がいじらしい。
島崎と高梨。
二人のバディ編を見たいなぁ。
お芝居の相性もいいと思うんですよね、斎藤くんと木村。
そして見返りがないと頭を下げないと決めているらしい立原愛子。
五十嵐を告発すれば政治生命を絶たれるかもしれないけど、
一発逆転のるかそるかの賭けに出た、という流れであってほしい。
見返りを求めず正義のために、なんてつまんない女にはなって欲しくない。
キングスマン・ゴールデンサークルの大統領秘書のように、一発逆転、時の人。
真実を告発すればどうせ内閣総辞職、どさくさに紛れて再入閣も狙えるぞ。
巨悪(笑)五十嵐幹事長を失脚させ、政治家として大成する野望を実現してほしい。
コメント
有難うございます!何だか感無量になってしまいました。
<パッと見開いた見開いた島崎の目。。。。強い、強い意志。そして、悲痛>
「これが生きるということだったのか、それならばもう一度」byニーチェ
理不尽なこと、悲痛なことが重なってもひとは生きていかなくてはならない。
村田のためにもう一度、と心を強くして(ひとりでも続ける)立ち向かって
いく島崎の覚悟にもう涙腺が・・・
そして何よりも(もしかしてこれが一番心に残ってしまったシーンかもですが)
HT様のタイトル「父親の顔」。
スカイツリーの見える隅田川辺での父子の会話。わずか数分のシーンなのに
あれを聴いた(見たよりも)途端、なぜだかこれは「遺言」だと思いました、
いずれは息子、娘よりも早くこの世を去るであろう世の父親たちが贈る遺言。
少し目を潤ませたような島崎のあの声で瞬へのあの言葉。もう反則もいいところ。あそこで号泣してしまいました。
<今分からなくても、いつか必ず、ああ!そういうことだったのか!と。
どうかそのとき、瞬が笑っていられますように>
HT様、素晴らしいです!!
明日は泣いても笑っても最終回、出来れば最後の最後に瞬が帰ってくれて
ないかなぁと淡い期待を持って、見届けたいと思っています。
今回、父と息子のシーン良かったですよね!HTさんが書かれてる一緒にラーメン食べるシーンなんてもう…!特別な台詞も無いのに、島崎の村田さんを失った喪失感がズシンと感じられたんですが、そうか。あの全身を撮ったアングルがそれを更に引き立ててたんだね。今回は本当に親子のシーンが全部良くて。父と息子ならではなシーンになってましたよね。最初はちょっとよそよそしかった二人。その瞬が父親の生き様をちゃんと感じ取れるようになってて感慨無量です(´;ω;`)ブワッ
落合と高梨の分析も流石!の洞察力でございます。落合と村田さんのやり取り大好きだったから、それが本当に哀しくて・゚・(ノД`)・゚・落合は絶対に自分を責めている。自分がもっと上手くやって犯人を抑える事が出来ていれば…!と思っているよね。二つの大きな借りを返す方法はたった一つだよね!!(`・ω・´)
高梨とのバディなとこ、もっともっと見たかった(´;ω;`)9話しかないなんて嘘と言って!!絶対続編作って欲しいっす!堂々とデレ期に入った高梨が見たいです!
泣いても笑っても明日で終わり!笑顔で「誤差なし!」できますように!
…またまた長文すみません(´∀`;)
島崎のあの目で華麗なる一族の鉄平を思い出しました。
怒りと絶望と無力感の中の人の顔。
鉄平の瞳が力を失っていったのとは島崎の目は対照的でしたけれど。
私もあの川辺のシーンが一番心に突き刺さりました。
直接的な表現は避けながら、息子に未来を指し示す言葉をかける父親。
私がやりたかったこと、選ばなかった道が今、きみの前にある。
そう語りながら、だいぶん大きくなった息子の手に、委ねる。
まさに遺言。
私は数年前に両親を相次いで亡くしました。
時々、父母の言葉がふっと蘇ることがあるのです。
何気ない日常での会話の本当の意味を実感した時、親はもういない。
そんなことを思い出しました。
島崎と瞬のシーン大好き。
毎回瞬が手前、島崎が向こう側の位置から撮られてる気がしませんか?
左手のドアから入ってきてキッチン横のデスクの椅子にカバンを置く。
部屋の向こうから声をかける。
瞬と島崎の微妙な距離感と不器用な父親っぷりが、瞬目線で描かれていて、
カット割りも少なくて毎回舞台を見ているようだな、なんて思ってました。
島崎の泣きのシーンは引きだからこそ、男の涙の流し方って感じがして、
たぬきんのいうとおり、父親の生き様がストレートに現れてたと思う。
落合と村田さんのやり取り、妙に色っぽくて良かったのに!
村田さんに頭の上がらない落合。
つっけんどんな物言いのくせに内心ウキウキで会いに来てたに違いないww
愛子先生に思わず本音を漏らすほど凹んでいる落合。
彼はきっと勝負に出ますよ!
のるかそるか。人生の大勝負に、絶対勝利して欲しい!!
高梨島崎のバディもの見たいよね!
「誤差なし!」でアイコンタクトしてニヤリとする二人なんて最強でしょう!
村田さん存命時代のエピソードももっとあるはずだし、SPか新シリーズを、ぜひ。
お返事有難うございました。
もうひとつ今回で見惚れたのが島崎(木村さん)の姿勢の良さと
歩き方の美しさ!後ろからも前からも膝から投げ出すように歩くので
リズムがあってそれはほれぼれしてしまいます。
今回のドラマは歩くシーンが多かったので堪能させていただきました!
ちょっとモデルっぽいような。
足のラインと相まって、色っぽい。