守りたい人、守りたいもの。
2018年3月16日 TV コメント (3)とてもいい最終回だった。
それぞれが自分の守りたい人・ものを護り通して、全うできた。
落合は敬愛する村田の名誉とプライドを。
高梨は過去の心の傷からの回復を。
立原は未来への夢を。
島崎はボディガードとしての丸腰のプライドと家族を。
毎回楽しみにしていた瞬とのやり取り。
わざと忘れただろうサッカーボール。
「いつ死んでもいいように」身ぎれいにしろと言われたその言葉を、
まんま投げ返す息子に「死なないよ。」と。その後の瞬の笑顔と弾む足取り。
先週の遺言のような別れがどれだけ彼の胸に重くのしかかっていただろう。
駆け出した後ろ姿はまだまだ幼い。
その上で、再び転がり込んで来た息子から出た「女」の単語に
ドキッとする父親の顔な島崎。
(瞬のいう「女」は少々身勝手な母親の言い分からだろうけど)
「女に振り回されるのも男の役目なんだよ。」と男前なとこを見せたけど、
立原愛子との食事の約束は反故にされてしまう。
父親の顔から男の顔へ。
それが、立原の真意を知った瞬間、ボディガードの顔に戻る。
・・・って流れが小気味良くて。
そう、振り回されるのも男の役目、だよね。って島崎の心の声が聞こえそう。
元妻。立原愛子。 島崎は二人の女に振り回されっぱなし(笑)
そのタイミングでもう一人。
振り回された男・落合からの電話。
要は一緒に仕事してみないか?って誘ってるんだよね。
「・・・ったく人の話を聞かないんだから」で島崎の後ろ姿のすぐ後に
プライベートなスマホに立原の連絡先を表示する落合。
上手い。
島崎ー立原ー落合の関係性を「見せる」脚本と演出、まさに手練れ。
初見から島崎に敵意剥き出しだった落合。
なぜあんなに反発するのか不思議だった。
島崎が自分に似てる部分があるからか?と思っていたけど。
村田に信頼されている島崎への嫉妬もあったかもな。
「僕は民間のほうがいいなぁ。」としみじみ語った村田。
その言葉を複雑な表情で聞いていた落合が、何度も日の出警備に足を運んだ理由。
なぜこいつ(ら)なんだ?
心のどこかで日の出警備のあり方に共感したからこそ余計目障りだったろうし。
島崎と高梨に両側から抱えられながら会場へ向かった時、迷いが消えて、
自分のやるべき事と村田との約束を果たす道筋がはっきり見えたのかもしれない。
天上がりの勧誘に「クライアントに上も下もありません。」と即答した島崎。
落合はその言葉が欲しくて電話したんだろうな。
村田の意思を継ぐ人間があそこにいるんだと確信した安堵の顔。
「大切な人を守りたいだけです!」島崎の言葉が、迷いを吹き飛ばしてくれた。
自分はここに止まって今できることからやっていく。
人の死は二度ある。
一つは肉体の死。 もう一つは忘却による死。
村田さんには、二つ目の死はないのだ。
もう一人、初回から島崎に反発しまくってた高梨。
彼も島崎が知らずに発した言葉に心のかさぶたを剥がされた人。
「この世で一番言われたくない言葉でした。」
告白してからの高梨のデレ具合がもう最高すぎて。
肩を脱臼したお見舞いにイチゴ買ってくるとかw
沢口出なくても「乙女!」って突っ込みたくなりますよねw
菅沼ちゃんの「嫁に欲しいわぁ」も最高でした。
その菅沼ちゃん、男に騙され金を持ち逃げされた過去が・・・。
ダメンズ好きか菅沼ちゃん・・・本人が男まえすぎるからねw
高梨と島崎の車中でのやり取りが素敵すぎました。
ほんっとカッコいいです。
間の取り方、セリフの抑揚、表情。
まるで長年バディ組んでる二人のやり取りですよ・・・相性良すぎ。
木村と斎藤くんって声質が似てません? 耳に心地よい。
ヒラリヒラリと階段を飛び回る高梨。忍者かw
あの細長い手足を生かしたアクション、もっともっと見たかった!!
これで終わりなんてもったいなさ過ぎます。
島崎・落合・高梨がスクラム組んでSPを突破するシーン胸熱でした・・・。
文句なしの格好良さ。
落合の忠実な部下、清田くんがいち早く落合側に付くとこ最高。
清田、会場内でもずっと落合を気にしてたよね。
彼も事件現場に居たんだもん、やり切れない思いは同じだったはず。
名前は忘れたけど、あの時五十嵐幹事長をガードしてた彼も落合側に付いたね。
落合vs氷川。
SPvs警察&民間チーム。
絵面のかっこよさに思わず声が出ちゃいましたよ。
確か初回翌日のワッツ。
木村が「ドラマが育っている」「代表作になりそう」って言ったんだよね。
珍しい発言だし、撮影も始まったばかりでもう宣言するなんて??
とずーーーーっと心に引っかかってた。
7話からの怒涛の展開で「なるほど!」と大いに納得しましたが。
「映像から匂いがしたから」ICWR出演を決めた。と発言してたし、
無限の住人も監督とお会いして即決して、あとで原作読んだわけですし。
やっぱりね、この人のカンというかモノを見る目は凄いです。
出なきゃ20年以上最前線に立ち続けるなんて出来なかったでしょうし。
それとBGで島崎を演じて、役者としての立ち位置を確立する手掛りを得たなと。
Twitterで一般の人たちのツイートを読むと実感します。
SMAPの、はいらない。
役者の、木村拓哉でありキムタクであり。
役者の顔になった。本当に。
そういうの、結構みんな敏感ですよね。
そして2016年から続いた謂れなきバッシングを仕事で覆していく姿勢が、
らしくてカッコ良過ぎ。
彼の才能、キャリア、運、プラス本当に周りに恵まれたなと。
スタッフが木村を盛り立てようとしてるのが作品から伝わって来ました。
BGを群像劇にしたのも、島崎のキャラクター造形も、彼を取り巻く人間模様も
豪華なキャスティングも、木村一人の力ではどうしようもなかったでしょうし。
人が作品を作り、作品が関わった人を育てていく。
きっとこういう事なんだなって実感できたのはとても幸せでした。
さてさて。
BGがこれで終わるとは思えません。
どう考えても足りなさ過ぎ。
1・村田さん存命時代の日の出警備と落合・村田のSP時代を絡ませたSPドラマ
2・高梨島崎のナッシーザッキーコンビのバディを中心に据えたシーズン2
を是非是非制作していただきたいです。
(エンドマークもなかった事ですし)
それぞれが自分の守りたい人・ものを護り通して、全うできた。
落合は敬愛する村田の名誉とプライドを。
高梨は過去の心の傷からの回復を。
立原は未来への夢を。
島崎はボディガードとしての丸腰のプライドと家族を。
毎回楽しみにしていた瞬とのやり取り。
わざと忘れただろうサッカーボール。
「いつ死んでもいいように」身ぎれいにしろと言われたその言葉を、
まんま投げ返す息子に「死なないよ。」と。その後の瞬の笑顔と弾む足取り。
先週の遺言のような別れがどれだけ彼の胸に重くのしかかっていただろう。
駆け出した後ろ姿はまだまだ幼い。
その上で、再び転がり込んで来た息子から出た「女」の単語に
ドキッとする父親の顔な島崎。
(瞬のいう「女」は少々身勝手な母親の言い分からだろうけど)
「女に振り回されるのも男の役目なんだよ。」と男前なとこを見せたけど、
立原愛子との食事の約束は反故にされてしまう。
父親の顔から男の顔へ。
それが、立原の真意を知った瞬間、ボディガードの顔に戻る。
・・・って流れが小気味良くて。
そう、振り回されるのも男の役目、だよね。って島崎の心の声が聞こえそう。
元妻。立原愛子。 島崎は二人の女に振り回されっぱなし(笑)
そのタイミングでもう一人。
振り回された男・落合からの電話。
要は一緒に仕事してみないか?って誘ってるんだよね。
「・・・ったく人の話を聞かないんだから」で島崎の後ろ姿のすぐ後に
プライベートなスマホに立原の連絡先を表示する落合。
上手い。
島崎ー立原ー落合の関係性を「見せる」脚本と演出、まさに手練れ。
初見から島崎に敵意剥き出しだった落合。
なぜあんなに反発するのか不思議だった。
島崎が自分に似てる部分があるからか?と思っていたけど。
村田に信頼されている島崎への嫉妬もあったかもな。
「僕は民間のほうがいいなぁ。」としみじみ語った村田。
その言葉を複雑な表情で聞いていた落合が、何度も日の出警備に足を運んだ理由。
なぜこいつ(ら)なんだ?
心のどこかで日の出警備のあり方に共感したからこそ余計目障りだったろうし。
島崎と高梨に両側から抱えられながら会場へ向かった時、迷いが消えて、
自分のやるべき事と村田との約束を果たす道筋がはっきり見えたのかもしれない。
天上がりの勧誘に「クライアントに上も下もありません。」と即答した島崎。
落合はその言葉が欲しくて電話したんだろうな。
村田の意思を継ぐ人間があそこにいるんだと確信した安堵の顔。
「大切な人を守りたいだけです!」島崎の言葉が、迷いを吹き飛ばしてくれた。
自分はここに止まって今できることからやっていく。
人の死は二度ある。
一つは肉体の死。 もう一つは忘却による死。
村田さんには、二つ目の死はないのだ。
もう一人、初回から島崎に反発しまくってた高梨。
彼も島崎が知らずに発した言葉に心のかさぶたを剥がされた人。
「この世で一番言われたくない言葉でした。」
告白してからの高梨のデレ具合がもう最高すぎて。
肩を脱臼したお見舞いにイチゴ買ってくるとかw
沢口出なくても「乙女!」って突っ込みたくなりますよねw
菅沼ちゃんの「嫁に欲しいわぁ」も最高でした。
その菅沼ちゃん、男に騙され金を持ち逃げされた過去が・・・。
ダメンズ好きか菅沼ちゃん・・・本人が男まえすぎるからねw
高梨と島崎の車中でのやり取りが素敵すぎました。
ほんっとカッコいいです。
間の取り方、セリフの抑揚、表情。
まるで長年バディ組んでる二人のやり取りですよ・・・相性良すぎ。
木村と斎藤くんって声質が似てません? 耳に心地よい。
ヒラリヒラリと階段を飛び回る高梨。忍者かw
あの細長い手足を生かしたアクション、もっともっと見たかった!!
これで終わりなんてもったいなさ過ぎます。
島崎・落合・高梨がスクラム組んでSPを突破するシーン胸熱でした・・・。
文句なしの格好良さ。
落合の忠実な部下、清田くんがいち早く落合側に付くとこ最高。
清田、会場内でもずっと落合を気にしてたよね。
彼も事件現場に居たんだもん、やり切れない思いは同じだったはず。
名前は忘れたけど、あの時五十嵐幹事長をガードしてた彼も落合側に付いたね。
落合vs氷川。
SPvs警察&民間チーム。
絵面のかっこよさに思わず声が出ちゃいましたよ。
確か初回翌日のワッツ。
木村が「ドラマが育っている」「代表作になりそう」って言ったんだよね。
珍しい発言だし、撮影も始まったばかりでもう宣言するなんて??
とずーーーーっと心に引っかかってた。
7話からの怒涛の展開で「なるほど!」と大いに納得しましたが。
「映像から匂いがしたから」ICWR出演を決めた。と発言してたし、
無限の住人も監督とお会いして即決して、あとで原作読んだわけですし。
やっぱりね、この人のカンというかモノを見る目は凄いです。
出なきゃ20年以上最前線に立ち続けるなんて出来なかったでしょうし。
それとBGで島崎を演じて、役者としての立ち位置を確立する手掛りを得たなと。
Twitterで一般の人たちのツイートを読むと実感します。
SMAPの、はいらない。
役者の、木村拓哉でありキムタクであり。
役者の顔になった。本当に。
そういうの、結構みんな敏感ですよね。
そして2016年から続いた謂れなきバッシングを仕事で覆していく姿勢が、
らしくてカッコ良過ぎ。
彼の才能、キャリア、運、プラス本当に周りに恵まれたなと。
スタッフが木村を盛り立てようとしてるのが作品から伝わって来ました。
BGを群像劇にしたのも、島崎のキャラクター造形も、彼を取り巻く人間模様も
豪華なキャスティングも、木村一人の力ではどうしようもなかったでしょうし。
人が作品を作り、作品が関わった人を育てていく。
きっとこういう事なんだなって実感できたのはとても幸せでした。
さてさて。
BGがこれで終わるとは思えません。
どう考えても足りなさ過ぎ。
1・村田さん存命時代の日の出警備と落合・村田のSP時代を絡ませたSPドラマ
2・高梨島崎のナッシーザッキーコンビのバディを中心に据えたシーズン2
を是非是非制作していただきたいです。
(エンドマークもなかった事ですし)
コメント
素晴らしいブログ有難うございました!!!
あれからずっとBGロス、島崎ロス(父子ロス)です。
ロイド以来でしょうか(あの黎士とロイドの強烈さも今もって
忘れられないのですが)。
HT様の言われるのをうんうんと誤差なし!と読ませていただき、
ますますロス度が高くなってしまっています。
<人が作品をつくり、作品が関わった人を育てていく>
本当にそう思います。
木村さん、今回はこれまでの作品では見たことのない表情をしてくれました。
瞬という息子、高梨という面倒くさい同僚。これらのキャラクーが木村さんから
絶妙な演技を引き出してくれたと思います。
瞬と「女」の話が出来るようになったシリーズ(かなり先)も見てみたいし、
ナッシーとの最強のバディも絶対に見たいです。
それから河野純也はどうしているでしょうか。純也にとっても島崎は特別の
BGだったのですよね。5話の最後「じゃぁな、ザッキ~」、この語尾をあげる
「ザッキー」は思い返すごとに涙してしまいます。
純也、ナッシーのザッキーをめぐる三角関係?? ちょっと危ない想像してしまいます(笑)。でも車の中でナッシーに「お前だけを信じているから」と言ってあの皆さんが言われる、何とかキツネ顔をして見せる。。。
またはある特別な女に思い切り振り回されるザッキーも、しかしそれに
対抗して結局は彼女をものにする?ザッキー編も見てみたいです。
超セクシーな木村さん、ナッシーばかりでは勿体ない(笑)です!
これらはシーズン2で、に期待したいです。
HT様、本当に素晴らしい感想を有難うございました。
改めて感謝いたします、そしてこれからもよろしくお願いいたします!
ロイドとBG。
最終回を迎えたあとに「早く続きを見たい!!」と思わせてしまう・・・似てますよね。
作品が育っている、と木村は言いました。
作品は受け取ってもらった瞬間からみなさんのものになる、と。
見た人の数だけ続きがある。それだけ、器の大きな作品なんでしょうね。
瞬と島崎のやり取りは毎回ホッとするし、人となりに深みを与えました。
パーフェクトなプロフェッショナルな顔と不器用な父の顔の二面性。
「何気ない日常のやり取り」こそ役者の個性が滲み出るものだなぁと再確認しました。
瞬役の子は成長期ですから、シリーズ化したらどんどん変わっていく彼との関係性を
追っていくのも楽しいでしょうね。
高梨も実は成長真っ盛り(笑)
彼は島崎からたくさんのことを学ぶでしょう。
ザッキーナッシーの関係性の変化も見て見たい。
純也とは未来のどこかで再び関わりあう予感がしますし。
BGの唯一の不満は女性との絡みが表面的だったこと。
元妻とのエピソードもあったけど、瞬を媒介として一瞬触れ合っただけの関係で
別々に歩みだした感が強かったですし。
もっと訳ありでミステリアスな関係性がいいですよね。
いつもコメントをありがとうございます。
励みになります!
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
コメント有難うございました!
<作品は受け取ってもらった瞬間から皆さんのものになる>
<何気ない日常のやり取こそ役者の個性が滲み出るもの>
本当にそう思います。木村さんの演技は決してオーバーではないですよね。
むしろ控え目でさえあるのに、その控え目の演技が見ているものの感情を
最大限に刺激すると思います。
そう感じていましたら、偶然にフランス18世紀ごろのドゥニ・ディドロの演劇論を話している番組があり、その中でデイドロは「泣いたりわめいたり過度の
演技する役者は大根で、すぐれた役者というのは判断力や洞察力を持ち、(自分の)感受性を抑制するだけの冷静さを備えていること。過度に感じる心を抑制するだけの強靭さと才能があるもの」というようなことを話していました。
さらにその講師が少し若い時に蜷川さんとも対談していて、蜷川さんもそのディドロの演劇論をよく研究されていたようでした。
木村さんのは何気ない「自然のような」演技、なのですよね。これが難しいとも
ディドロは言っているようでした。
BGの5話のラスト、テストなしで本番を、と言えるのもその場での洞察力と判断力とかあればこそだと改めて思いました。
18世紀の哲学者でもあり美術評論家でもある人物のいうことですが、現在でも十分に通用するのではないかと思います。
長々と申し訳ありませんでした。その番組で蜷川さんを久しぶりに見て嬉しかったのでつい書き込ませていただきました。
やはり木村さんには舞台をやってもらいたいと思います。
絶対に素晴らしいものになると確信しているのですが。。。