二宮和也さんは「ニノミヤ カズナリ」さんで「ニノミヤ カズヤ」さんは間違い。

私自身、ジャニーズの後輩諸氏については知識なかったですし、
検察側の罪人のお仕事が発表された時は「またよりによってややこしい・・・」
が本音でした。

が。

検察側の罪人のお芝居を見て、あー・・・なるほど。
良い役者さんなんだなぁと。
あの、例の取り調べシーンが話題ですけど、確かに凄いんだけど、
とっても舞台っぽいお芝居で、たぶん松倉役の酒向さんとのバランスでしょうけど、
全体から見たら何となく浮き上がってしまうかなー、なんて。
や、シーンだけで見たら全くそんな感じないですし、あのセリフを一気には
鍛錬を重ねた役者さんにしかできない鬼気迫るすごいお芝居ですし。
個人的には最上を見る沖野の目線の奥にある感情の揺らぎ・・・尊敬と畏怖が
疑問に変わり、不審と反感へ、そして絶望への動きの表現が素晴らしいなと。
二宮くんのフィルモグラフィでちらっとだけ見た「硫黄島からの手紙」
パンっと銃が発射され誰かが絶命する場面の、モノクロのバストアップで、
無表情のまま、頬にツーっと涙が流れるのを見て、素晴らしいなぁと思いました。
ああいう繊細なお芝居のうまい役者さんじゃないのかしら。

彼は「台本は自分のところだけ読む。」と聞いたことがあるんだけど、
いやいやいや。
映画監督を目指す人がそれはあり得ないでしょう?と思っていたら。
Switchインタビュー 達人達。
「波動の魔術師」落合陽一さんとの対談で、ぽろっと。

台本を読んで、どうしても違和感があるところは監督と話す。

・・・やっぱりきっちり読み込んでますよね、この方。

それを、ストレートに言わないとこも含めて、面白いなぁと思いました。
で、役が入るのは現場のみで引きずらないと。
そう自分で思いたいと・・・現場の前・後で役を引きずってる自分を感じると
何となく照れがある、と自己分析してました。
同じことを木村もずーっと言ってたなぁと思い出しました。
ヲタである私(たち)から見たら役に入ると空気感まで変わってるのに
本人は断固として認めなくて。
役を引きずると認めたのってたぶんここ3年くらいな気がします。
自分は嵐のメンバーなので「俳優」のカテゴリーに当てはまらない気がする。
アイドルであり俳優である。
そんな立場の自分(たち)を総称する呼称はまだない、と。
二宮くんの話を聞きながらどうしても木村の事を連想してしまう。
なので、私にとって彼の言葉は木村の内面を理解するとっかかりみたいな
・・・そんな気持ちすらありました。


映画の宣伝で二人で登場する機会が多いので、二人のやり取りを観察すると、
木村は、二宮くんとの出演の時は総じてリラックス度が高い。
例えば二宮くん、目の前に木村が居ても普通に褒めるんですけど、その時の
木村の反応を見て、アレ?と。
彼、褒められるとよく いやいや。って否定するように首を振ったり完全に無表情に
なってしまうパターンが多かった。
(そのせいで感じ悪い!と度々叩かれたり)
話の着地点によっては白々しい空気になるのが分かってただろうし、
腫れ物扱いされてるような気分になってたのかもしれないし。
(わざとそういう方向性に持って言ってると分かるのもしばしば)
・・・人の感情やその場の空気にものすごく敏感ですからね。木村は。
それが、二宮くんの褒め言葉には普通に聞き流してる感じで。
いたたまれないような、辛い空気感がない。
二宮くんも「本人は嫌がるだろうけど」ってちゃんと言ってるんだよね。
空気を悪くしないトークの持って生きかた・着地点を分かってるから、
木村も安心して聞いてられるんだろうなーと。

共演が実現して良かったです。
出なきゃ二宮くんが賢くて興味深い人だと知ることもなかったでしょう。

さて、明日はLV付きの「検察側の罪人」です。
二人でどんなやり取りをするのか。
楽しみ。

明日は3回目の鑑賞です。
観終わった後、どんな気持ちになるだろう。
あの濃密で秘めやかな・・・妖しくて悲しくて、やがて恐ろしいあの世界へ
どっぷり溺れてこようと思っています。

コメント

nophoto
デイジー
2018年9月5日14:56

こんにちは
私も同じことを感じていました!ナリくんが拓哉くんのことを褒めてるというか、自分の思ってることを話している時、穏やかと言うか。。。
今までは(特に元メンバー)、話が始まる前は不安そうと言うか、何言うんだろ~と言うか、微妙な表情をしてて、その後はお口ムニュムニュしたり、落ち着かなかったり。その後の、ちょっとシラ~とした感じになるのがとても嫌でした。
一番思い出すのがHEY!HEY!HEY!でのKさんの拓哉くんの名前を言った時、嫌~というか、あ~というか、本来なら嬉しいであろうテーマで名前を出したのにあの表情は、もう信頼感というか違うんだな・・・と私は感じて、忘れられない事でした。
ナリ君の言葉は、ただかっこいい、スーパースター、といった軽いワードだけを発しているのではなくて、ちゃんと見て、話してくれている。それを分っているんだろうな、と私は勝手に解釈しています。
拓哉くんの反応について書いてくださっていたので、私も感じた事!と嬉しくなってコメントしてしまいました。失礼しました。

HT
2018年9月6日9:28

デイジー様、おはようございます。

お気持ちわかります。
グループで露出するたび、いたたまれない思いが多々あり。
2010年以降はほぼ毎回そんな場面があったような気がします。
それが何だったのか、二宮くんとのやりとりを見てわかった気がしました。
二宮くんは言いたい放題のように見えてちゃんと相手を見ているし、会話を都合よくコントロールはしませんよね。
「木村は話が長い。何を言ってるか分からない。通訳が必要。」
元スマヲタの主張は、話の遮りや勝手に話を纏めるやり方で巧妙に誘導された結果だったのだなとつくづく思いました。
木村が生放送で話すたび、同じような揶揄が繰り返されましたよね。
27時間TVで見事に司会をこなした時も何だかんだ難癖を付けてましたし(苦笑)
もうあんな思いをすることもないですよね。
環境が変わったんだなぁと・・・より自然な形でいろんな人たちと共同作業できる今が、
最高に幸せです。