マスカレードホテル、2回目。
楽しめたのは2回目かな。
初回は(風邪気味なのもあって)流れを追うのに持っていかれて余裕なし。
今日はディテールも見えてきて気づいたことが色々。
新田と山岸。
冒頭、タイトルが出てくるカットが象徴的だけど、背中合わせで距離感のある2人。
ラストでは目と目を合わせて向かい合い微笑み合う。
他にも印象深かったのが、夜のフロントで2人がお互いの決意を口にするシーン。
敢えて後ろから長回しで撮影されたのが、2人の表情を想像させる。
お芝居と後ろ姿の美しさを十二分に計算したカメラワーク。
だから、
「お客様に何かあったら(今の仕事を)やめます。」のアップがグッとくる。
新田が山岸に捜査状況を告げるシーンが屋上なのも面白い。
ホテルマンと刑事の距離感が一歩外に出たら一個人同士に変化するイメージで。
ウチとソト。
新田と能勢。
2人のシーンはほぼ横並びで、常に同じ方向を見ている。
新田の内面の変化がよく分かるのは能勢とのシーンで、最初は横柄だった新田が
教会で椅子に腰掛けて情報交換する場面ではホテルマンらしく敬語になる。
能勢は山岸とも同様のスタンスでいる。
彼は、ちょっと前は新田の相棒で、新田の人間性も見抜いている。
相棒=バディ。
山岸ー新田ー能勢。
過去と、今。
ラストで能勢は新田と山岸の間に座る。
三人は正三角形を描く。
ホテルに閉じ込められた新田と外の世界を繋ぎ、
ホテルを住処とする山岸と、外の世界に居た新田を繋いで、
新田と山岸が一つの線で繋がった時、能勢は身を引く。
過去と未来が繋がる。
木村と長澤まさみさんの相性抜群にいいですよね。
2人とも体のラインが美しくスーツが、時にセクシーに見える。
冒頭、濱田岳くん演じるわがままな客を、スイートルームに案内したシーン。
カツカツと歩いてくる山岸の、自信と威厳に満ちた足運び。
ラストの赤いドレス姿で歩いてくるときのエロス。
表情だけでなく、身体で、仕草で物語る女優さん。
木村とのやり取りの間の絶妙さで、クスッと笑わせたり。
「台本の読み方が同じ。」
・・・そうでないとああはいかないよね。
木村の新田。
いつもだけど、ちょっとした動きで印象をガラッと変えるんだよねぇ。
新田が大きく変化する場面は二つあって、
一つ目は目が不自由なふりをした老女・片桐の告白シーン。
二つ目は栗田の謝罪シーン。
そこを境に、新田の仕草や顔つきが微妙に変化する。
あまりにも自然過ぎるので、すぐには気づかないが、教会での能勢との会話で
横柄だった新田がごく自然に敬語を使っているのにハッとさせられる。
ラスト近く、ホテルマンの制服を脱いだ新田がホテルから出てくるとき。
軽やかで自由な奔放な足取り。
全身で語る役者だと仰ってたのは久世光彦さんだったか。
引きの画面でも表情がくっきり分かる。
マスカレードホテルは鈴木監督らしく、シンメトリーに拘った作りだが、
それは映像や小道具だけではない。
時間の流れ。
過去のバディと今のバディ。
真犯人とその動機。
過去の新田と今の新田。
もっと言うとキャスティングのとても重要なところで過去と未来が交差している。
マスカレードホテルのキャッチコピー「新HERO登場」。
深夜のぶっちゃけトークでお松が「また共演できますか?」と木村に質問したこと。
久利生から新田へ・・・バトンは渡されるのだろうか?
**************************
https://www.levi.jp
今日とつぜんTLに流れてきたリーバイスの新CM。
新しい予感が満ち満ちている。
でありながら、過去としっかり繋がっている。
リーバイス・エンジニアド・ジーンズ。
2000年、木村がイメージキャラクターを務めたCM。
2019年、再び。
今回の彼にはバディがいる。
2046で共演したフェイ・ウォンの娘さん。
CMのカッコよさに叫ばずに居られなかった。
22歳の女の子と、46歳の男。
久々に思い切りダンスする木村・・・歌筋もダンス筋も衰えず・笑
恋人でも親子でもない不思議な関係性に胸が高鳴る。
過去と今が繋がった。
あの頃の未来に、木村拓哉が戻ってきた。
楽しめたのは2回目かな。
初回は(風邪気味なのもあって)流れを追うのに持っていかれて余裕なし。
今日はディテールも見えてきて気づいたことが色々。
新田と山岸。
冒頭、タイトルが出てくるカットが象徴的だけど、背中合わせで距離感のある2人。
ラストでは目と目を合わせて向かい合い微笑み合う。
他にも印象深かったのが、夜のフロントで2人がお互いの決意を口にするシーン。
敢えて後ろから長回しで撮影されたのが、2人の表情を想像させる。
お芝居と後ろ姿の美しさを十二分に計算したカメラワーク。
だから、
「お客様に何かあったら(今の仕事を)やめます。」のアップがグッとくる。
新田が山岸に捜査状況を告げるシーンが屋上なのも面白い。
ホテルマンと刑事の距離感が一歩外に出たら一個人同士に変化するイメージで。
ウチとソト。
新田と能勢。
2人のシーンはほぼ横並びで、常に同じ方向を見ている。
新田の内面の変化がよく分かるのは能勢とのシーンで、最初は横柄だった新田が
教会で椅子に腰掛けて情報交換する場面ではホテルマンらしく敬語になる。
能勢は山岸とも同様のスタンスでいる。
彼は、ちょっと前は新田の相棒で、新田の人間性も見抜いている。
相棒=バディ。
山岸ー新田ー能勢。
過去と、今。
ラストで能勢は新田と山岸の間に座る。
三人は正三角形を描く。
ホテルに閉じ込められた新田と外の世界を繋ぎ、
ホテルを住処とする山岸と、外の世界に居た新田を繋いで、
新田と山岸が一つの線で繋がった時、能勢は身を引く。
過去と未来が繋がる。
木村と長澤まさみさんの相性抜群にいいですよね。
2人とも体のラインが美しくスーツが、時にセクシーに見える。
冒頭、濱田岳くん演じるわがままな客を、スイートルームに案内したシーン。
カツカツと歩いてくる山岸の、自信と威厳に満ちた足運び。
ラストの赤いドレス姿で歩いてくるときのエロス。
表情だけでなく、身体で、仕草で物語る女優さん。
木村とのやり取りの間の絶妙さで、クスッと笑わせたり。
「台本の読み方が同じ。」
・・・そうでないとああはいかないよね。
木村の新田。
いつもだけど、ちょっとした動きで印象をガラッと変えるんだよねぇ。
新田が大きく変化する場面は二つあって、
一つ目は目が不自由なふりをした老女・片桐の告白シーン。
二つ目は栗田の謝罪シーン。
そこを境に、新田の仕草や顔つきが微妙に変化する。
あまりにも自然過ぎるので、すぐには気づかないが、教会での能勢との会話で
横柄だった新田がごく自然に敬語を使っているのにハッとさせられる。
ラスト近く、ホテルマンの制服を脱いだ新田がホテルから出てくるとき。
軽やかで自由な奔放な足取り。
全身で語る役者だと仰ってたのは久世光彦さんだったか。
引きの画面でも表情がくっきり分かる。
マスカレードホテルは鈴木監督らしく、シンメトリーに拘った作りだが、
それは映像や小道具だけではない。
時間の流れ。
過去のバディと今のバディ。
真犯人とその動機。
過去の新田と今の新田。
もっと言うとキャスティングのとても重要なところで過去と未来が交差している。
マスカレードホテルのキャッチコピー「新HERO登場」。
深夜のぶっちゃけトークでお松が「また共演できますか?」と木村に質問したこと。
久利生から新田へ・・・バトンは渡されるのだろうか?
**************************
https://www.levi.jp
今日とつぜんTLに流れてきたリーバイスの新CM。
新しい予感が満ち満ちている。
でありながら、過去としっかり繋がっている。
リーバイス・エンジニアド・ジーンズ。
2000年、木村がイメージキャラクターを務めたCM。
2019年、再び。
今回の彼にはバディがいる。
2046で共演したフェイ・ウォンの娘さん。
CMのカッコよさに叫ばずに居られなかった。
22歳の女の子と、46歳の男。
久々に思い切りダンスする木村・・・歌筋もダンス筋も衰えず・笑
恋人でも親子でもない不思議な関係性に胸が高鳴る。
過去と今が繋がった。
あの頃の未来に、木村拓哉が戻ってきた。
コメント
木村拓哉と言う役者がいる
今、その全身を撮ったら、ピカ一の役者である。
むしろ全身を撮らなければ、意味のない役者である
もう10年も前ですね、お亡くなりになって残念です。
何時もこっそりお邪魔しています。有難うございます
久世光彦氏のコラム、補足を有難うございます。
久世氏、つか氏、蜷川氏。
の描く木村拓哉を見たかった、と返す返す口惜しい・・・。
でも過去を嘆いても何も生まれませんので。
これからの木村拓哉に期待してます。
よろしかったらまた足跡を残してくださいね。