もう。
尾花ときたら想像以上にクズい男。

倫子のお母様の保険金をあてにしたり。
(すでに京野のスカウト料に化けていた)
大事な思い出の家を抵当に入れたらどうかと提案したり。
(いい加減にしろよ!と京野に咎められたけど)
いたいけな幼女までダシに使う。
(あのアヒル口と可愛ぶった小首の傾げ方はズルすぎ)
人の仕事場にズケズケ踏み込んでケチをつける。
(グレーヴィーソースを捨てた平古君の気持ち、分かるよ)
倫子も京野も相沢も平古も尾花に腹をたて厚かましい提案を否定する。
(当然だ)
でも、気づいたらぜんぶ尾花の思うツボ。
強引にではない。
いつの間にかペースに呑み込まれてしまう。
京野が倫子に言ったことば通りに、だ。
「それを決めたのはあなたでしょう?」

なぜだろう?

文字通り手段を選ばない男。
人からどう思われるか?に頓着しない男。
嫌われるとか、道義的に間違ってるとか、恥ずかしいとか、は優先順位が低い。

天才=天賦の才能を持つ人。

食のプロフェッショナルな倫子や京野を強烈に惹きつける絶対的な説得力。
それが反面、グランメゾン東京の設立の障害になる。
料理人は自分のスタンスを変えない。
最上の食材あっての最高の一皿。
採算が合わないと銀行はお金を貸さない。
しかし尾花の腕がないとグランメゾン東京の計画はそもそも存在しない。
フレンチで人を呼ぶには有名シェフの名前は絶対に欠かせない。
ただし、マイナスポイントの場合もある。
尾花夏樹の名前は【日本の恥】。
「私が有名シェフだったらあなたには頼りません。」
ごもっとも。
食べてもらえば分かる。 
でもまず、食べてもらわないと始まらない。
無名のシェフの店に一晩3万近く払う人は少ない。
まず、名前ありき。

とにかく食べてもらえば分かる。
尾花は絶対の自信があったはずだ。
パリで倫子を。
東京で京野を。
半信半疑の二人をその一口で納得させたのだから。
その天賦の才は一度は関わるのを拒否した相沢に対しても発揮される。
幼い娘をフランボワーズのムースで懐柔し、相沢家のキッチンにまんまと収まる。
そこで彼は初めて新しい料理のカルチャーと出会う。
動画時代の料理人はアイデアで勝負する。
動画で味は伝わらない。
半ば揶揄するような失敬な言葉にムカつきながらも大人の対応の相沢。
僕は尾花にはなれないよ。
パリ時代の苦い思いが彼を支配する。

フランス産の高級食材に拘って倫子に
「浦島太郎!」「高級志向のロココさん」←最高w
「ソースでお皿に絵でも描くの?」と皮肉られ、
相沢に「宮廷風料理は今は時代遅れだ。」と言われても意に介さない尾花を、
180度方向転換させたのが
「人気ブロガーのお料理教室に集まった主婦の意見」だったのは、
ある意味、今の東京のリアルな食を敏感に反映させていると思う。
まず、彼女たちは尾花が誰か知らない。
ミシュラン二つ星の料理人のバイアスなしで主婦の目で見れば、
高級フレンチ食材は非日常的すぎる。
より身近な食材を新鮮な組み合わせで。
高度な料理人のセンスと特別な素材より、アレンジの妙で魅せる面白さ。
「だって高級食材なんてありきたりだから。」
忖度ない主婦の言葉は尾花にストレートに突き刺さる。
倫子と相沢の言葉の意味を、肌で感じ取った瞬間。
どん底の3年。
フリーズしてたのは自分だけ。
世界は勝手に回っていた。
衝撃。 
挫折して全てを投げ出す。
または、自説に固執してドツボにハマって行く。
のどちらかになってもおかしくないのだが。
尾花の切り替えの早さに驚く。
長い時間と努力で築いたであろう、素材・味への拘りをリセットする。
迷ってるヒマがあったら料理を作る。
落ち込む時間があったらどんどん試してみる。
ここですよ。
天才といわれる人の特性か?
もうだめかもしれない、なんて考えない。
リセットした瞬間からアイデアが湧いてくる。
相沢家のキッチンで何種類もの味噌と醤油を並べて構想を練る。
「バカみたいに料理が好きだ。」
京野のことを、彼はそう言ったけど、それ、実は自分のことだったよね?
誰かに頼まれたわけじゃない。
結果を出せるかも分からない。
それでも調合を変え、調味料を混ぜ、何度でもトライする。
気がつけば朝。
徹夜でソース作りに取り組んだ姿を、相沢は偶然見てしまう。
「寝ている時も起きてる時も女といる時も四六時中料理のことを考えろ。」
かつて言い放った言葉通りに、一ミリもブレない尾花の後ろ姿を。

あんなのめり込む姿を間近で見たら心動きますよね。
ふわっとしたくせっ毛に清潔感漂う襟足からほっそり伸びた長い首。
態度は最悪。
だけど料理のことになるとピュアな少年のよう。
おまけに天才。
嵐を呼ぶ男。
一方、倫子も京野も相沢も、人の痛みに敏感な優しい大人たち。
だから彼らは、尾花を突き放せない。
いや、そこも尾花には織り込み済みだったりして。
・・・やっぱりクズ。


尾花がロココ風宮廷料理から日本の食材を使った味に方向転換するのは、
決して唐突な発想じゃない。
グレーヴィーソースの試作品に味噌と醤油。
日本の味に欠かせない発酵調味料。
ここで思い出すのが1話の朝食。
味噌汁と卵焼き、漬物と焼き鮭。
帰国早々、日本食の素晴らしさをすでに再確認していたこと。
そして、「この家のぬか床は素晴らしい。」のぬか漬けも発酵食品。
東京でフレンチ。
その国で生まれた人たちが食べたいと思う味は何か?
日本の土と土着の微生物から育まれたたべもの。
そして倫子の母が「愛する人を引き寄せる」為に作った秘伝の鶏そぼろ丼。
作る人の思いと工夫こそが毎日のご飯としての食を育む。
ナスの根元に生えたカタバミをハーブとして扱う発想。
同じ土に生えたものは相性がいいのは、フランスも日本も同じこと。
食べること。
は、日々の生活と根っこで繋がっている。
地に足を着けるところから始めよう。
と、尾花が意識したかどうか?は謎。
でも、倫子のキッチンは料理の原点を思い出させた。
孤高のアーティストだった尾花が、料理人として新たなスタートラインに立つ。
仲間と協力してアイデアを出し合い進化する。
一人で行き詰まったら、みんなで考えればいいのだ、と。

ナスの前菜を試食した汐野の、美味しい!の顔。
尾花一人では引き出す事の出来なかった顔。
尾花がいなければ仕上げられなかった一皿。

しょうもない狡い男だけど、彼の才能を愛し、信じている仲間。

倫子は男前で実行力もある。
大地にどっしりと根をおろした大きな木のような女。
彼女に星を取らせると決意して尾花は変わった。
と、木村が語っていたのはまさにそういうことなんでしょうね。

相沢の選択が素敵。
幼い娘を悲しませる事はしないと決め、送り迎えできる仕事を選ぶ。
この先どうなるか分からないけれど、
そのスタンスを貫きながら、グランメゾン東京に参加できますように。
アメリちゃん、すごく可愛いし。
彼女の扱いが尾花らしい。
フランボワーズのムースをダシにするの、本当に狡いんだけど、
あの話しかけ方や扱い方。幼くても女性として接する。
少年みたいな素敵な男性が優しい声で、キラッキラの笑顔で。
反則でしょ?
「パパァ。いいよね?」の声の甘さに相沢はノックアウト。
まんまと尾花はキッチンに居座る。
相沢と倫子のキッチンの対比が興味深い。
相沢のキッチンはまんま料理教室仕様。
最新の機械と食材が揃ってる。が、生活感がほとんどない。
ユニークなアイディアが生まれる仕事場ではあるが。
かつて台所の床は三和土だった。
かまどで薪を燃してご飯を炊いていた。
文字通り、キッチンは地面の続きだったのだ。
倫子のキッチンはなんだか、地面に近い感じがある。

平古。
彼女のお父様に尾花のために融資を頼むとは…絵に描いたようなツンデレ笑
尾花はパティシエの松井萌を引き抜きにかかる予感。
平古はたぶん尾花のパワーに抗いきれない。
そうなると、松井と平古の距離感は今よりぐっと近づきそう。
今の彼女より根っこのところで理解しあえそうなんだけどね。
料理人同士での関係性もあるから一筋縄ではいかなそう。
(グラグラメゾン東京のあらすじ、TVerで見れます)

一番秘密を抱えてそうなのは京野。
彼はもしかしたら時限爆弾だったり?
イスカリオテのユダは彼?
借金を肩代わりしてもらった義理もあるんだろう。が、あの献身っぷり。
どこか心の奥底に罪悪感と贖罪の意識があったりとか?

主要キャラクターの誰でも、一本作品が撮れそうな位、それぞれ物語がある。


それにしても木村のビジュアルが良すぎ。
華奢でスラリ。
大きな目はキラッキラ。
2話のラスト近く。
倫子の言葉につい目が潤む。
とてもお芝居とは思えない。いや、もちろんお芝居してるんだけど、
でも、尾花夏樹としての感情がひしひしと伝わる。
それを逃さずしっかりと切り取ったカメラ。
ところで尾花は王道のキムタクとか言われてますが、今まであんな役あったっけ?
キャラクター的に一番近いのはたぶん久利生。
だけど、一つ間違えるととんでもないクズ野郎で嫌なやつに成り下がる、
リスキーな役。
それを感じさせないのは演出のうまさ。
引きとアップを自在に使い分け、細やかにお芝居を拾って行く。
そして。
全員巧い役者さんで、美男美女ばかりで声も良く、同じモチベーションで
同じテンションで、がこれほど心地よいとは。
ナス料理のシーンでの
「やけどしなかった?」からの京野と倫子のやり取り。
「レバー買ってるくわ。」「俺も行こうか?」「うん、大丈夫!」とか。
ちょっとしたシーンの会話の絶妙なやり取り。
こういう繊細な、細部まで神経の行き届いた表現。
神は細部に宿る。
お料理や食材の圧倒的な美しさ。
(スパッときれたナスの断面の美しい事!)

このテンションで最後まで突っ走って欲しい。

コメント

nophoto
coco coro
2019年11月1日18:26

HT様

グランメゾン東京のリピが止まりません。
本当に何度観てもそこに登場するお料理と同様演者の言葉や立ち居振舞いの素晴らしさにワクワク出来る作品です。

実生活で尾花みたいな人に出会ったことがないので、あんな態度が悪く自分勝手な人に振り回されるのは勘弁してと思いますけど、どうしようもない程の天才的な料理の才能と料理への熱い情熱には惹かれてしまうのでしょうね。

そう言えば一人だけ天才と言われた人を思い出しました。
蝶が大好きで国内トップクラスの有名私立高校に合格したにもかかわらず、九州でも珍しい蝶が近くに生息しているからと地元の公立高校に進学した一つ歳上の先輩。
授業中でも蝶が飛んでると網を持って外に飛び出す人で、高校生で蝶の研究学会の会員になっていた人です。
授業中抜け出しても成績は常にトップでした。人柄は温和で優しく生物部に入ってらしたので、文化祭で凄く丁寧に蝶の魅力を話されていた姿を覚えています。
もちろん理系でしたけど、多分古典で和歌を習った時に蝶が出てきたらしく百人一首を一晩で覚えてきたという逸話があります。
そして東大に現役で進学した年の冬、ストーブの一酸化炭素中毒で夭逝されました。机の上には蝶の標本があったそうで授業中に担任教師からそのことを聞いた時は涙が溢れました。

才能ある優しい人は神様が早く連れて行ってしまうと思ったものです。
そう考えると尾花さんはしっかり生き抜いてくれるかなとも思って嬉しくなります。クズっぷりを発揮しては倫子さんからビシッと言われながら変わっていく尾花さんの姿を楽しみにしています。

外国で食事をする度に日本の食材の素晴らしさを痛感すると夫は言います。
四方を海に囲まれ、美しい川に肥沃な土地(昔から豊かな水の恩恵と共に大きな被害もあったはず)。四季を持つ温暖な気候。日本に生まれ育った者には当たり前の美しい水と空気は本当に素晴らしい贈り物だとは夫が常々言うことです。
そして、来週はジビエ料理。
牛を食べてなかった日本人が昔から食してきた貴重な食材。
どんな展開になるのか本当に楽しみです。

それにしても、京野さんと倫子さんと尾花の会話のなんて自然でリズミカルなこと。お芝居の相性が良くて、脚本と演出が素晴らしいとこんなに作品が魅力的になるのかと思わせてくれる作品です。

nophoto
裕子
2019年11月2日10:22

HT様

2話の感想有難うございます。
ますます面白くなってきました!木村さんの、いえ尾花夏樹のクズっぷり最高ですよね。倫子さんの母上の保険金のことや家を担保したらどうか、等。しかも
それを話すとき、小声なのがまた(笑)。(でも一瞬私も同じようなことが頭をよぎりました・反省です)

<しょうもない男だけど、彼の才能を愛し、信じている仲間>
本当にそうですが、やはり尾花は美しいし可愛い!
美しさと可愛さはもうそれだけで美徳なんだなと。

私事ですが、もし不都合の場合には削除お願いいたいます。
オーストリア国家公認のシェフのいるレストランに2,3か月に一度は通って
料理を楽しんでいたのですが、そこのギャルソンとウイーンの街並みや音楽の
話をするのもまた楽しみだったのです。ところがある時突然彼がそこをやめて郷里に帰ってしまったのです。しかもスタッフもまた一新していました。
料理は同じなのに、ギャルソンやスタッフが新しいと店の雰囲気が変わってしまうのです。それ以後まだそのレストランに行っていません。

尾花がギャルソンはどうしても京野でなくてはならない、と言うのもそこなのではないかと思いました。シェフは姿を出さないので、ギャルソンによって「店の雰囲気」が決定されるように思います。沢村さん、いえ京野さん、いい感じなので安心しています(尾花の視点で)。

明日の3話、楽しみです。HT様、またお願いいたします!

たぬきん
2019年11月2日23:12

おお〜!なんと読み応えのある素晴らしい感想!!!(*・∀・)でも分かる!長文になっちゃうよね!あの事もこの事も書きたい!って思って手が止まらなくなる感じ。読みながら「そうそう!まさにその通り〜!」と頷きながら読んでました。グラメは音楽も映像も脚本も演出も勿論俳優陣も素晴らしくて、大好物の群像劇になってて私は大満足でございます(人´∀`)

尾花って何であんなに憎めないんだろうと色々考えてみたけれど、あの外国の少年のようなフワフワした髪型のせいって気がしてきたわ。でも、髪型はあんなに可愛いのに着てる服は(あのエロい)体のラインがはっきり出るセクシーなのばかりでアンバランスよね細い腰もアピール…じゃない、強調してて素晴らしいわ(*´Д`)ハァハァ

って、話が逸れたw
尾花はフランス時代は頑固だったようだけど、日本に来てからは臨機応変で色んな意見も取り入れるようになったよね。それは倫子と一緒に世界最高のグランメゾンを作ろうっていうのが本気だからであり、その夢を掴む為に必死なんだろうなぁと。いいよね、大人の青春物語。

HTさんも言ってたけど、掛け合いのシーン良いよね(*´ω`)すごく自然な会話で、テンポも良くて、みんな良い声だから心地良いし、見栄えも良いから目にも嬉しい(これ大事)。相沢さんの巻き込まれキャラも好き。声音と口調と滲み出る優しい感じが大好きなのよね。娘のアメリーちゃんは超絶可愛いしね。小さい子供のフランス語めっちゃ可愛い゜*。(*´Д`)。*° あの事件後すぐに姿を消して別れたと言う奥さんは何かの伏線だったりするのかしら?と少し気になってる私なのでした。

いきなり話は変わるけど、私初回で尾花の「ははっ、ろ〜んが〜い!」が何故か大好きなんだけど、今回はアメリーちゃんの「いいよねぇ?パパァ」を受けての「だってぇ〜、パパァ〜」が表情込みでツボでした(*´艸`)倫子さんの「でかした!」も好きw 倫子さん本当に素敵な人だわ。フランス料理のシェフなのに、家で作るのは全部和食って言うのも良いよね。両方の心を知ってる人。尾花にとって本当に心強いパートナーだと思う。

今後の展開を色々想像予想妄想しつつ、長々と失礼致しました!
HTさんの第3話感想を心待ちにしております!(`・ω・´)ゝ

HT
2019年11月3日8:49

coco coro様、おはようございます。

一つ年上の先輩のエピソード、なんだか小説のようですね。
志半ばでの夭折。運命としか言いようのない残酷さ。
私、木村にもちょっとそんな印象を持ってた時期がありました。
剥き出しの鋭さと並外れた美貌。天性の明るさと溢れ出る才能。
神様が早めに連れて帰ってしまっても不思議はないなと。
coco coroさんの見た尾花のイメージで、その時の感じを思い出しました。
そして今、46歳の木村が「地上に堕とされた天才」を等身大の軽やかさで
楽しく演じているのは、ある意味メッセージかもしれないなぁと。

日本の食材については尾花の
「鮮魚で勝負するってのか?一流の寿司屋がひしめく東京で?」←イメージですw
の一言が素晴らしくリアルで、
これは実際の料理人でないと出てこないセリフじゃないかと思いました。
めちゃくちゃリサーチしてるし、表に出てくるのはほんの一部で、
TV業界の外側からのたくさんの方々の尽力で成り立っているドラマだと。

ジビエ料理はとっても楽しみです。
子供の頃スズメの丸焼きを食べたインパクトが今だに忘れられない私w
肉食は生き物の命の犠牲の上に成り立っている。

HT
2019年11月3日8:57

裕子様。

>>(でも一瞬私も同じようなことが頭をよぎりました・反省です)

裕子様の意外な一面を知ってしまいました 笑

尾花ってキュートですよね。
あのヘアスタイルにしたの大正解。
くるくるの巻き毛が彼の奔放さを象徴してる気がします。
ヘアスタイリストさんのセンスの良さ。

ギャルソンとの会話を楽しみにお店に通う方もいらっしゃるとか。
裕子様のおっしゃる通り、店内の雰囲気まで変わってしまう。
尾花の言葉の重さ、リアリティがありますよね。
京野は見た目も麗しいですし、あの声がまた素晴らしい。
柔らかく人の心をすくい取るような自然な温かみ。
開店資金を集める際のやり取りの様子からもその有能さが伺えます。
そんな彼が再び尾花と組む。
何か秘密がありそうだけど、それ込みで尾花は彼を必要としてるんだろうなぁ。
・・・って勝手に予想してるんだけど、どうでしょうか。
先が楽しみですよね!

HT
2019年11月3日9:21

たぬきん様!!!

こちらではお久しぶりです。

コメントに全文納得です。
うんうん、それそれ!!と頷きながら拝見しました。
さすがは師匠。

尾花という人物を演じるのに、木村はかなり考えて悩んでそうだなと。
あの性格。
単なる「嫌なヤツ」と思われたらそこでお終いになりかねない。
見た目ほんとに大事。
ヘンリーTも体に馴染んだシャツ。細腰強調のギャルソンエプロンw
華奢な首筋。
ボディを絞って少年ぽさを醸し出したビジュアル、大正解。
クズだけど憎めないキュートさ。
狡いのにどこか無邪気。料理に全てを捧げるひたむきさ。
グランメゾン東京で三つ星を獲る。
その言葉に一点の曇りも無し。
何となく守ってあげたくなるダメ男。
ある意味、とんでもなく魅力的な人でないと人は集まらないもんね。
スタッフさんとの綿密に打ち合わせと無駄のないシャープな演出で
テンポよく、何度見ても飽きないし。

そして!!
ご指摘のセリフのシーン、私も「おっ!?」と思ったよ!
今まで無かったお芝居が随所に。
UePさん言うところの「アップデートした木村拓哉」まさに。
倫子、京野との関係性といい、木村の魅力全開の群像劇。
最終話までいい感じでワクワクハラハラさせてほしいっす。