蝋梅の花

2012年2月3日 植物
蝋梅の花
今日も風が強くて寒いですが、日差しがあるのでちょっと外へ。

坂の途中に大好きな蝋梅の花が咲いているのです。
透けるような薄い黄色い花弁。
ふんわりした柔らかな甘さの奥に、和を感じさせる
落ち着きのある佇まいの香り。

去年の日記をみたら、1/13付ですでに蝋梅が咲いてました。
さらに日本水仙も。
同じ場所に行ってみましたが、まだ花どころか、寒さに縮こまるようにして
青々とした葉が地面に張り付いたまま。
花が咲くのはいつなんだろう...。

秋ノ薔薇
秋ノ薔薇
11月の薔薇は本当に美しい。
春のように沢山の蕾はつかないし開花も遅い。
そのぶん、色や香りが濃密な気がします。

ベランダのミニ薔薇は濃いローズピンクの蕾をつけました(写真1.)

友だちが庭で育てた美しいクリーム色の『サンクチュアリ』(写真2.)

サンクチュアリはHT(ハイブリッド・ティーローズ)に分類され、
大輪の花、そしてティーローズの名前の由来にもなった
紅茶と独特の青みの匂いの、美しい薔薇です。
頂いたときはちょうど蕾が開きかけで、
素晴しい香りを辺りに振り撒いてました。


話変わって。

最近温室に行きたくてうずうずしています。
きっかけは『暮しの手帖 54号』。
イギリスの代表的な温室の写真を見たのです。
ロンドンの「キュー・ガーデン」。
熱帯睡蓮の池やヴィクトリア時代を彷彿とさせる趣のあるガラスの天井。
昔ロンドンに遊びに行ったころは興味がなかったんだよなぁ...。
しかしどっかで見覚えがあるなぁ?と思ったら神代植物園の温室にそっくり。
(や。コッチがフォロワーなんだけどね・笑)
それからグラスゴーの市立植物園の温室も素敵。
エキゾティックな熱帯~亜熱帯の植物ゾーンと、食虫植物ばかりを集めたコーナー。
食虫植物だけ、なんですよ一面。
結構広いスペースに。
これはさすがに見たことがない!

その昔。
イングランドは痩せた貧弱な土地に限られた種類の植物しか生息しない国だったらしい。
盛んに植民地政策を行っていた大英帝国の繁栄期、「プラント・ハンター」なる
植物収集を専門とする人々が世界中から持ち帰った植物たちを、
温室で育て交配し、強い種を選んで移植し、粘り強く育て、徐々に広めていった結果
「園芸大国」イングランドの姿が出来上がったという。

・・・猫やら犬やら植物やら、根っからのブリーダー気質なんでしょうね。

のんびり電車に揺られて、いろんな温室を巡って、ダンジェネスのD.ジャーマンの庭を眺め、
荒涼たる海岸からむこう岸の原子力発電所を望む。

そんな旅をしてみたい。

でも当分無理そうだから、とりあえず神代植物園へ行こう。
夾竹桃の香り。(追記しました)
帰省の際にパチリ。
小学校の校庭の柵にそってズラリと並んだ夾竹桃。
・・・有毒植物なのに(笑)

子供の頃、国道に沿ってこの花の並木が延々と続いていました。
華やかなピンクに誘われて落花を拾おうとすると
「ダメだ!毒があるから。」と大人に注意されたものです。
今のご時世、さすがに並木は撤去され、どこにでもあるアカシア科の樹木に
取って代わられていました。
安全だけど、ちょっとツマンナイ気もします。
ダメだ、毒があるから。・・・他所の子でも構わず注意する大人がいないもんね。

香りはほんのり甘くパウダリーな、ノスタルジックな。
ガーデニアやジャスミンの妖しさでも、薔薇の華やかさでもなく。
なんとなく野の花や、今の時分ならオシロイバナの優しさを連想する香りです。
ちなみに、南国の象徴、プルメリアもキョウチクトウ科なんですよ。


・・・開放区について書こうと思ったけど、いろいろ考えすぎて書けないな(;´∀`)
特別文章が上手いわけでもないのに、一気に読ませてしまうのはやはり、
パーソナリティの得がたい魅力のせい、なんでしょうね~。
ふつーの生活感覚を持ちつつ、ふつーでない感受性の持ち主の言葉は、
日常を少しだけずらして新鮮な色彩と輝きを見せてくれる気がします。


追記)

たけしとあずみんの情報番組で南極チャンの映像が流れました。
先日オンエアされたシーンの、わずかに違う映像って感じ。まぁ~焦らすこと(笑)
出航の時の、くらもっちんを美雪ちゃんが港から見送るシーン(可愛い☆)
そして、イヌさんたちとのシーンが!
オレンジ色の逆光の中、イヌと額をくっつけるくらもっちんのシルエットが浮き上がって、
とても綺麗でした・・・。
そんときのね、仕草がイイんですよ。
愛情と信頼と切なさが入り混じった感じで(顔は見えないけど)。
あ~・・・キムラのこういう感じ、すごく好きだなぁと思いました。
月下美人。
実家にて。

午後、赤い不思議な蕾。まるで龍のような姿。

夜、咲きました。
龍のヒゲのような蕚がくるくると反り返り、
薄い純白の花弁が、ゆるゆるとほころび、開いてゆく。

…そして神秘的な甘い香り。
清楚でありながら官能的な。
気高い白百合に、とろりと熟したバナナを思わせる甘さ。

顔を近づけて嗅ぐよりも、周囲にオーラの如く漂う香りのほうがずうっと濃密に感じる。

この花が咲くと、香りに誘われて蝙蝠が集まってくるそうです。
夜に咲くのは、受粉に蝙蝠を使うためなんですね…。

おしべとめしべは、とても不思議な形をしています。

清楚で妖しい香りにふさわしい。

*ケータイからだと一枚しかUPできないので、不思議なおしべ・めしべをば(笑)
 
泥の中から伸びる蕾。
泥の中から伸びる蕾。
ベランダで蓮と睡蓮を育てています。

蓮は数年前に種を拾った大賀蓮。
毎年葉っぱはいっぱい伸びるのですが未だに花はさきません。
もう一つは3年前にホームセンターで購入した温帯睡蓮。
今年の春先に根っこを堀りあげてカッターで切って4つに分けて、
それぞれを土の入った素焼きの鉢にいれ、
大きな睡蓮鉢に沈めておきました。
すると・・・ぜんぶが根付いてしまい、タイヘンなことに>写真1.
葉っぱが収まりきれずに外に出ちゃってます(;´∀`)
この葉っぱは水中にいるヒメダカやミナミヌマエビにとっては
ちょうどいいシェードになってくれてるみたいです。

この過密状態でもちゃんと蕾をつけてくれました>写真2.
花が咲くのが楽しみです。
睡蓮の花ってふつうは池の中にあるからあまり嗅がないかもしれませんが、
いい匂いがします。

少数派の例外を除いて植物は土に生えます。
水生植物である蓮も睡蓮も、土の上に緑の葉を茂らせます。
水の中だから泥です。
泥って匂いはするし手触りは気持ち悪いし、微生物が大量に繁殖してて、
できたら避けたいシロモノです(笑)

しかし美しい蓮も睡蓮も、泥の中で芽を出し育ち、爽やかな緑やいい香りの花を咲かせる。
この不思議さも、私にとってたまらない魅力であります。

人間もそうかもしれない。

どこかに泥や土の匂いや手触りを感じさせながら、そこからすーっと緑の茎を伸ばし、
涼やかな葉を茂らせ、魅惑的な香りを放つひと。
単純にキレイな人よりずっとうつくしいと思います。
なぞのキノコ。(・・・追記しました)
なぞのキノコ。(・・・追記しました)
極地研の外庭で撮影したなぞのキノコ。
直径4cmくらいのまん丸い白い球体が芝生にぽこぽこ生えてた。
マッシュルーム?・・・なわけない(笑)
触ってみると弾力があって中身がしっかり入ってる感じで、
ざらざらしてます。
側に割れて中身の見える個体があり、茶色く変色した粉みたいのが
ぎっしり詰まってた。

子供の頃、林に入って探検していると
丸い茶色のホコリタケが生えていて、踏むとブワッと褐色の煙(胞子)が噴出するのです。
これは真っ白ですが、なんだか似てる。

ふと思い出して検索したらやっぱりホコリタケ(別名:キツネノチャブクロ)でした。
幼生は真っ白で、だんだん茶色く熟すそうです。白いうちは食べられるらしい(;´∀`)
子供の頃からへんちくりんな生き物や植物を観察するのが好きで、
そういうのはいい加減大人になった今でも変わらないらしい。
三つ子の魂百まで、ってやつでしょうか。
正体のわからないキノコをつんつんしている私を見て友だちは呆れていましたがw


こんな私がキムラタクヤに興味があるというと大抵の人はものすごくビックリします。
「うそーーーーーー!!!!なんで??????」
という感じで(笑)

や。
彼ってそーとーヘンな生き物だと思うぞ。
メジャーすぎで顔良すぎで、きっと日本人の意識の中ではすでに
アイコンと化した存在なのかもしれませんが・・・。
でも、よーく観察すると本当に面白くてヘンでキュートで綺麗で素敵です♪

あ。
キノコと一緒にしてるわけではありません。

昨日のS×Sですが、どうせハワイアンならもっとトロピカルな曲が良かったな。
『夏楽園』と『SMAP no.5』やって欲しかったかも。
マイナーですけどねw
オキーフ風(笑)
クチナシが咲いている。

この香りが大好きで<クチナシ>又は<ガーデニア>と銘打った香水をいくつも所有してますが、
生花の香りには敵わない。
ジャスミンにピーチやココナッツの甘さを足して
バナナの匂いの隠し味。それにバニラ、少しのレモン。
一体誰のどんな感覚がこの複雑で魅惑的な香りを作り出したのだろう?

まんまの香りを持っては帰れないので、せめてもと写真を撮る。
パチリ。

香りの記憶が蘇りやすいように、花芯に近づけて撮る。

クチナシの花は見かけも香りもとても女っぽい。
そしてとても官能的である。
帰宅してPCの上で見たらオキーフの花みたいだ(笑)
オキーフの描く花々は、どうしたって女性器官を連想してしまうな。
セクシーな花。
ご本人はそう見られるのが嫌だったようですが・・・。

植物をセクシーに表現した人というと、もう一人、ロバート・メイプルソープを思い出す。
植物を官能的に、男性のヌードをオブジェのように撮る写真家。
ゲイだったからか、オキーフとは全然別のセクシーさだけど。

ばら園。

2011年5月26日 植物
ばら園。
ばら園。
ばら園。
うちの近所に薔薇専門の苗木屋さんがあります。
ハイブリッドローズ(切花でよく見る薔薇)よりも
イングリッシュローズやオールドローズが豊富。
毎年花の時期に行っては香りと姿にうっとり・・・
しかしどうしても苗の購入には至らず・・・。

1.はピエール・ド・ロンサール
ぷっくりと丸い蕾は淡いグリーンがかっていて、
咲くにつれ真ん中の部分が濃いローズ・ピンクへ。
イングリッシュ・ローズではないですが、
花の形と繊細な色・花びらの形が好き。

2.はパフ・ビューティ
ややベージュがかったアンティーク・オレンジのイングリッシュローズ。
萎れかけた花の形もなんとなくアンニュイで素敵(笑)
ティー系のいい匂いがします。

3.は粉粧楼(フェンツァンロ)
オールドローズで樹に棘がありません。
ごく薄い繊細な絹織物のような薄ピンクの花びらが何十枚も重なって、
ころんと丸い鈴のような形。
小さめの花がたくさんつくんですよね・・・毎年「買いたい!」と思いつつ、
躊躇しているのがこれ。
ふんわりと柔かい、名前のイメージ通りの甘い香りがするんですよ。
中国原産。
名前のせいもあるんですけど・・・纏足の華奢な美人が窓から外を覗いているような
そんな、なんとなく儚くて物憂げな雰囲気を纏っているように見える。


イングリッシュローズやオールドローズって、ハイブリットローズに比べて
茎が細くて花が俯き加減に咲くんですよ。
そこがまたなんとも風情があって美しい。
透き通るように薄く繊細な花弁がたくさん重なって色のグラデーションを作っているのも
見飽きません。
ミニ薔薇も復活したことだし!
ここは一念発起して・・・今年こそは挑戦してみようか。・・・な←
ベランダに春
ベランダに春
暖かくお天気もいいのでベランダの植物の手入れをば。

作ってもう6年くらい放置中のビオトープ(笑)内の清掃をしました。
エビは全滅・・・最盛期には18匹いたヒメダカは僅か8匹。
ムスコが小学校卒業のときに学校から引き取ってきたドジョウ。
3匹のうち1匹は去年ツレの目の前で排水孔から逃亡。
(彼は生き物が苦手なので捕獲もせず呆然と見ていた(´д`;))
2匹いるはずだけど発見できたのは1匹のみ。
・・・ものすごくデカくなっていたけど。
水を入れ替え、睡蓮の鉢を引き上げ、株分けしました(写真1)
買ってきた当初は小さな一株だけでしたが、こんなに増えてる。
この作業は結構楽しいんだけど、手が泥まみれに(笑)

そして薔薇の鉢にひっそりと生息する苔。
よーく見ると茎が立ち上がって先端が楕円形になっている。
これは胞子体というんだそう。(写真2)
先端の鞘がぱん!と割れて胞子が飛び散って増えるんだとか。


こうして春はこともなげに訪れるのです。


息子は震災・原発関連の話題が出るとチャンネルを変えている。
鬱になるから。と言う。
どんなに考えても、なんとかしたいと思っても、大人の私でさえ手も足も出ない。
私たちよりもっと長い時間を、この国で生きていく子供たち。
同年代の子、更に下の世代の子、皆不安を抱えてるはず。
彼らに必要なのは厳しい現実を正しく認識するより、未来に希望を見出す手がかりなのかも。
植物の力&まいにちかあさん(笑)
植物の力&まいにちかあさん(笑)
今日も計画停電は中止。

10日前の朝、冬を越した薔薇の古い葉をぜんぶ切り落した。
その付け根に小さく顔を出していた赤い新芽。
今はもうこんな状態です(写真1.)
パチンと容赦なく切り取るとき少し可哀想な気がするけれど、
そう思って残しておくと
かえって木の勢いが悪くなるのは昨年経験済みなので、思い切って。

そして去年、初夏の花の時期に道端から折り取って
挿しておいたスイカズラ。
3本の枝ぜんぶが根付き、冬を越して、
ここ数日の暖かさでみるみる新芽が伸びてくる。
(写真2.)
折り取ってきた最初の枝と比べると明らかに太く力強く、
いっそふてぶてしい(笑)
よく見ると赤みがかった茎に白いうぶ毛がたくさん生えている。
こいつは添え木に絶対見向きもせずに自分勝手な方向へ蔓をのばしている。

植物は喋らないけどその無言の力と生命の強さになんとなく圧倒される。

もうすぐ春がくるのだ。

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たぬきん師匠wからメールで教えてもらった。

サイバラらしいねこれ(笑)
クスっと笑えるが・・・何故かあとから泣けてくる・・・。

http://mainichi.jp/life/riezo/

温室の植物

2011年3月6日 植物
温室の植物
温室の植物
温室の植物
神代植物園には温室があります。

写真1.は「ヒスイカズラ」
その名の通り翡翠のようなターコイズの花を咲かせます。
ブルーの花はそれ自体少数派ですが、中でもこの花の色は
稀少ではないでしょうか。
温室内では高さ4~5mまで蔓が延びて、40~50センチはある房が
シャンデリアのように垂れ下がり、壮観でした。

写真2.は「ペンシルバニア」という名の睡蓮。
本当は鮮やかな青みがかった紫ですが、光の加減でバックが
つぶれてしまいました;@ムスコ撮影。
それがかえってミステリアスな味わいを醸しだしているので、
これはこれで、いいかな(笑)

写真3.は蘭の一種です。
・・・じーっとみていると、ヒトの顔に見えてきません?
年取った男性の顔かな。
色合いといい、シュールですよね(笑)
蘭にしてみれば、人間の顔を模したわけではないでしょうけど、
眺める私たちは、不思議とそこになんらかの事物の形を無意識に探してしまう。
結果、この花の造形が、どこかグロテスクでユーモラスなものと感じられたのです。

顔といえば。

『グラスの底に顔があったっていいじゃないか!』

のTARO。

昨日の放映分はまだHDDの中です。
寺島しのぶさんは、かの子に顔も似てるし、ああいう複雑な激しい女を表現させたら
最高にハマりますよね。
ムスコ曰く「うちのお母さんがこういう人じゃなくてよかった。」ですよw
でも昨日で亡くなったみたいですが・・・・。

エンディングの美輪さんの歌も余韻があって好きです。
梅と桜とあわせてみれば・・・(追記しました)
梅と桜とあわせてみれば・・・(追記しました)
梅と桜とあわせてみれば・・・(追記しました)
・・・というわらべうたがありました。
でも実際には開花時期が違うからあわせることはできませんが。

調布市にある神代植物園に行きました。
梅の花の盛り。
まだ肌寒いけど2月の底冷えする感じとは明らかに違う。
空は真っ青。雲ひとつなく、芝生の上に座って見上げると、
遥か上空に交差する白い飛行機。

梅園に近づくと風にのって仄かな香りが流れてきました。
すっきりとほんのり甘い、白と桃色と紅色の梅林。
たくさんの人が花を眺め、記念写真を撮ったりしています。

梅の樹は桜より小ぶりでも、樹皮はひび割れや瘤ができたり灰緑色の苔を生やしたり、
生きてきた年月の長さを想像させます。
写真上は「紅千鳥」という名前。
小さな花がたくさん咲いた様は、千鳥模様に似ているかも。
粋な名前ですね。

梅も桜もバラ科の花。
桜のような華やかさはありませんが、桜よりも香り立つ。
花の色や形によって匂いもそれぞれ個性がある辺り、バラに似ています。
梅の香りはどこかすっと背筋が伸びるような清々しさと優しい甘さがあって、
控えめで綺麗な女性のイメージ。

梅園には蝋梅が咲いた一角がありました。(写真下)
蝋梅は梅の名がついていますが、実は梅ではなくバラ科でもない、
ロウバイ科に属する花です。
僅かに緑がかったくすんだ黄色で、ぽつぽつと俯き加減に咲く。
花弁は名前の通り蝋細工のような質感で、日に透けるとすりガラスのようにも見え、
その繊細な美しさにはっとします。
一見地味な花ですが、香りのほうは梅よりも遥かに強く、人を惹き付ける気がします。
ジャスミンのような艶やかさと華やかさの奥に蜂蜜の甘さが潜んでいて、
見かけによらずとても色っぽい匂いがします。

昔大叔母が茶道の先生をしていたころ、今の季節にお座敷へ入ると、
よく蝋梅が飾られていました。
鉄瓶のしゅうしゅう湧きたつ音、炭が燃えてぱちぱちはぜる音。
濃厚な抹茶の匂い、香炉で炊かれる白檀の香り、暖かい感じのする炭を燃やす匂い。
それらが渾然一体となった中に、ふっと芳しい蝋梅の香り。

なので未だにこの色っぽい香りを嗅ぐと、懐かしい感じがするのです。

春の色。

2011年2月25日 植物
春の色。
春の色。
お向かいの家のミモザが咲いた。
最初につぼみを見てからほぼ一ヶ月。
ここしばらくの寒さで縮こまっていた花が
数日でみるみる開いていく。
黄色い花は数あれど、ミモザの黄色は気分を明るくしてくれる。
ゆでたまごの黄身色の小さなポンポンみたいな花が
房のようにいっぱい咲いている様に、
陽射しがひときわ温かく感じる。

ヨーロッパでは春を告げる花とされ、ミモザの香水もたくさんある。
青みがかったほんのりパウダリーで優しい香りだ。
ゲランの「シャンゼリゼ」やロクシタンのミモザもいいが、
ラルチザン・パフュームの「ミモザ・プー・モア」が瑞々しくて一番好き。(画像2)
春の空気を感じる。

ここ数年あちこちの庭で見かけるミモザだが、残念ながら香りがない。
こちらは<ギンヨウアカシア>という種類で、コンパクトサイズで花を楽しめるので
広く普及したらしい。
香りのあるミモザは<フサアカシア>という種類でかなり大きくなるので、
小さな庭では難しく、公園にでも行かないと見られない。
名前から推測できるとおり、ミモザはアカシアの仲間だそうである。
ミモザの花の春の日向のような姿は見てるだけで幸せになる。
でも何か物足りない。
香りのない花はどんなに姿形が美しくても、陶酔させてはくれない。
例えるなら・・・とびっきり綺麗だけれど色気のない美形を見ているような。
ちいさいはるみつけた。
ちいさいはるみつけた。
ちいさいはるみつけた。
今日も東京はからっ風の吹き荒れる寒い一日。

でもベランダの陽射しが当たったところはふんわり暖か。
もうそろそろ梅の咲く頃かなぁ・・・。
そう思うとなんとなくそわそわしてきたので、たくさん着込んで
散歩してきました。

階段を降り、目の前のお宅の庭からはみ出した背の高い緑。
ミモザです。
お正月からな~んとなく蕾がついてきた、かな?と思っていたら
かなり黄色っぽく色づいてます。
開花はもうすぐ。
残念ながら香りのない種類のミモザですが、混じりけのない黄色は
気分を明るくしますよね。

坂を下りる途中には蝋梅(ロウバイ)が。
蝋細工のようなつるんとした花弁に緑がかった地味な花色。
ですが、馥郁としたすばらしい香りがあります。
この匂い。
ほんのり甘くてキリリと潔く、麝香の色気を秘めた香り。
いかにも「和」の花。

団地の中の小道には日本水仙の花。
風が強くて上手く撮れなかったんですけど・・・。
西洋水仙に比べいかにも花は小さく派手さには欠けますが、
これも素晴しい香りをもつ花です。
ジャスミンのような白い花の甘さにすこしだけ青みがかった爽やかさ。
これも名前からして「和」ですよね。

日本の花らしさ、というカテゴリーがあるとすれば、蝋梅も日本水仙もまさにそれ。
花は小柄でも芳しい香りとすっと背筋ののびたような潔さは、
古きよき時代の日本人のイメージそのまま。

追記)

そうか~。
田村さんのドラマ面白かったのか。
8ちゃんのを見ちゃったよ・・・途中でお風呂入っちゃって、思い出してTVつけたら
次回予告だったという・・・。

秋の夕暮れの陽のりんご。
秋の夕暮れの陽のりんご。
赤りんご青りんご。
赤は紅玉。青は王林。

紅玉で毎年ジャムと焼きりんごを作ります。
焼きりんごはバニラアイスを添えると至福の味。
ジャムは皮ごと煮るのでうっすらピンク色に染まる。
そのまま齧ると懐かしい酸っぱさ。
今は果物でも野菜でもなんでも甘いですが、子供の頃食べたりんごは紅玉の味。
国光なんてりんごもありましたが、すっかり姿を消しましたね・・・。

王林は香りが好き。
甘くてシャリシャリしてジューシーで生で食べるのが一番。

春、道端に生えていた金銀花(スイカズラ)の茎を折り取ってプランターに植えた。
厳しい夏の暑さを乗り越えて蔓を伸ばしている。
アサガオ用の巻きつき棒を立ててやったのですが、こいつらは実に奔放で。
それには見向きもせず、ひたすら勝手な方向に蔓を伸ばしている。
どんどん伸びてどうするつもりなんだろう?
近づいてじーっと眺めていると向こうからも眺め返された気がした。

柊木犀

2010年10月19日 植物 コメント (2)
柊木犀
「季節の花 300」http://www.hana300.com/
よりお借りしました。→

オフィスの入っているビルを出たところに
日頃は気付かない植え込みがある。
そこからなにやら甘い匂い。
・・・よ~く見ると金木犀の花を白くした小花。
「あれ?銀木犀?」
「や。葉っぱがギザギザだからヒイラギモクセイだね。」
ほほう。
香りも銀木犀のまんま。
金木犀から杏っぽさとキラキラしたオレンジ色を
取り除いた感じ。
クリーミーで甘いのが、すこしだけクチナシに似てるかも?

銀木犀と柊木犀の違いはほんとに葉っぱの形だけである。
「もしかして。銀木犀と柊の交雑種じゃーないの?」などと言ってみる。
帰宅後ネットで調べてみると・・・ほんとにそうらしい。
(詳細は↑のURLから飛んでみてくださいませ)

柊。
柊といえばクリスマス、冬。
冬の植物の柊と、秋の花の木犀。
二つが出会って生まれた柊木犀が、もう咲く季節である。

秋らしい秋を十分に感じる前に冬の先触れを見てしまったような・・・。
今年はちゃんと紅葉が見れるのだろうか?

秋の薔薇

2010年10月12日 植物
秋の薔薇
6年位前に頂いたミニ薔薇。
枝伐りをさぼっていたら春は一輪、
それも小さくて色の薄い花しか咲かなかった。
7月頃思い切ってパチン!パチン!と枝を落とした。
すると先月くらいからみどりの枝がぐんぐん伸び、
どんどんつぼみを付ける。
気温が下がってくるにつれ、薄いピンクが深みを増し、
今はくっきりサーモンピンクになった。
容赦なく切り落とすことで刺激され、そこから新しい芽が出て花の色も美しさを増す。
躊躇っていたら余計な枝や葉を茂らせてしまい、木自体が弱っていく。

人間ももしかしたらそうかも知れない。

・・・や、人によるのか、な?


ジンジャーリリー
ジンジャーリリー
密林から昨日発送メルは来たもののいまだ現物は届かず。
ま、今夜か明日見れるからいっか。

ジンジャーリリーが咲いていました。
ショウガにそっくりな葉に亜熱帯の植物らしい純白の花。
夏が終わり風が涼しくなる頃、芳香を放つ。
ふんわりと甘い香りですが少し青みとスパイシーさがあって、
カサブランカのあの匂いを柔かくしたような雰囲気です。
嗅いでいたら丁度農家の奥さんが通りかかって
「いい香りでしょう?」と。
今年は雨が多いので花がうまく咲ききらないんですよね、とも。
ベージュの蛾が香りに魅せられたように花弁に張り付いていた。

次はいつ晴れるんだか・・・・。
猫の額くらいの場所でも
猫の額くらいの場所でも
猫の額くらいの場所でも
先月さんぽの途中で道端から失敬してきたスイカズラの茎が。
・・・ちゃんと根付いて新芽がでてきました。
噂には聞いてたけども凄い生命力に正直ビビってます(笑)
プランターと鹿沼土を買ってきて植え替えようと思うのであります。
どんどん茂るらしいので、日よけにいいかもしれない。
肝心の花の匂いを嗅げるのは一年後っていうのが残念ですが。

二・三枚目は、某植物園で買ってきた多肉植物<臥牛>の花です。
・・・コイツの本体は少雨で寒暖の差の激しい過酷な環境に適応し、
分厚いレザーのように硬い葉っぱと根っこのみ。茎はありません。
その葉の硬さゆえ、生育は非常にゆっくりで、
植物園に展示されてた37年モノの葉は数枚重なった状態で
ちょうど百科事典を真ん中から開いたくらいの大きさ。
葉の幅は百科事典の半分位しかありませんでした。
私に売ってくれた多肉植物の愛好家らしきおじさんは
「これはユリ科で花が咲くんだよ~。」と教えてくれたのですが、
その異次元生物じみた外見からは想像もできませんでした。

が!!!!!!!!

見てください。本当に花が咲いたのです~~~~~~(((( ;゚д゚))))
たしかにこのカタチ・・・ユリ科っぽい・・・・。(写真2参照)
(残念なことに香りは全くありません)
砂地にめり込むようにひっそりと存在している本体と、
『アタシはユリ☆』とばかりにしゅるっと伸びた茎の対比は実にシュールです。(写真3参照)

本体は分厚く・固く、水分を溜め込み過酷な環境にも耐えうるよう進化した結果として
成長は遅く・寿命は異例とも言える長さになったわけですが。
ユリ科の本性はちゃんとコヤツの中に残っていて、花と茎の部分は普通の植物の
生育スピードのままなんですよね。
や~~~~~~・・・・・ますますカワイイヤツだ(人´∀`)

スイカズラと臥牛。
生き残るために選んだ手段は対照的なんですが、コイツらの中に潜んでいる生命力。
それはものすごく強くてびっくりするくらい濃い。

手をかけ、人間の鑑賞用に究極の美しさにまで高められた薔薇とはまた違う、
植物の不思議なパワーを実感するのであります。
今年こそ咲いてくれ(;´∀`)
以前からベランダで蓮を育てています。
普通は苗を買ってくるんでしょうけど、種から始めて4年目。
今まで花をつけるとこまでいってないんですよ。
冬場、凍ってしまうからと思い敢て水を切ってたんです。
そしたら息子が「冬場も水張ってたほうがいいんじゃない?」と。
ネットで調べたら確かに・・・<水切れに弱い>って書いてあるじゃん。
今までかわいそうな目にあわせてごめんよ(つД`)・゜・
ってことで、今回は冬場も水をたっぷり張って冬を越しました。
今年は既に立ち葉まで出たからなぁ・・・イケるか?


昨日のわっつ、ほとんど聞いてなかった・・・。
風邪薬が結構強くて、ものすごい眠気に勝てず・・・。
レポを探して確認しました。
ほんっっっとになんて人だ(笑)貯蓄額を正直に答えるとか、そりゃードン引きだわ。

キムラさん正直だよね。
それは表情やら身体距離やらにもくっきり現れてるけど。
わっつでもblogでも、(たぶんTVのインタでも)ウソは言ってないと思う。
自分が「ん?」と思うものを、アゲたりはしない。
きちっとダメだしをするけど、サゲたりはしない。
たくさんの人の努力をちゃんと感じとって、それに相応しい表現をする。
一番すごいなぁと思うのは、イイコトやタノシイコトを必ず<自分で>見つけ出すとこ。
よく『楽しんで』と表現してるけど、彼の言うそれは決して受身じゃない。
見たり聞いたりの五感プラス、ものごとへの感受性は常に鋭くあれ、
感じる心と自ら動くエネルギーを絶やさないでいよう、って意味じゃないかなー。

・・・わん介くんがそこまで具体的に意識してるかというとそれは怪しいけどね(笑)

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